mansol

  mansol はかつて謎とされていたが、エドガール・ルロワの指摘以来、mausole(mausolée)の誤植にすぎないことが有力視されている。

モゾル

 モゾル(mausole)もしくはモゾレ(mausolée)は2通りの解釈が可能だが、いずれもサン=レミ=ド=プロヴァンスに近いグラヌム(未作成)遺跡と深く結びついている。

 モゾル(Mausole)と読む場合、それはサン=ポール=ド=モゾル(Saint-Paul-de-Mausole)のことだろう。百詩篇第9巻85番(未作成)に見られる saint Pol de Manseoleなどは、この推察を裏付ける。
 サン=ポール=ド=モゾルは、グラヌム遺跡近くにある旧修道院で、ゴッホが入院したことでも有名な精神病院に転用されている。一帯は19世紀には単独のコミューン(地方行政単位)を形成していたという。

 モゾレ(mausolée)と読む場合、それはグラヌム遺跡にある「ユリウス家の霊廟」(Mausolée des Jules)と呼ばれる記念塔を指していると思われる。百詩篇第5巻57番に登場するDe SEXT. mansol などはそれを裏付けるものだろう(SEXT. はユリウスの息子セクストゥスのことと考えられる)。実際には霊廟ではなく単なる記念塔ともいわれるが、16世紀当時は霊廟と考えられていたという。

グラヌムの記念塔 *1

 いずれにしても、これはグラヌム周辺を指す表現であろうということになる *2

旧来の説

 かつてテオフィル・ド・ガランシエールは「分からない」として訳していなかった。

 解釈を展開したのはアナトール・ル・ペルチエで、ラテン語 manens solus(独りでいる男)を合成した略語で、「独身者」=「聖職者、ローマ教皇」と読んだ。この読み方は、チャールズ・ウォードジェイムズ・レイヴァーエリカ・チータムヴライク・イオネスクらに引き継がれ、20世紀以降の信奉者たちの読みにも大きな影響を及ぼした。

 ジャン=シャルル・ド・フォンブリュヌはその変形で、manus(労働)と sol(太陽)の合成語で「太陽の労働」を意味するとした。彼の場合、聖マラキの予言を引き合いに出し、ローマ教皇ヨハネ=パウロ2世(在位1978年-2005年)と解釈した。


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