mansol はかつて謎とされていたが、
エドガール・ルロワの指摘以来、mausole(mausolée)の誤植にすぎないことが有力視されている。
モゾル
モゾル(Mausole)と読む場合、それはサン=ポール=ド=モゾル(Saint-Paul-de-Mausole)のことだろう。
詩百篇第9巻85番(未作成)に見られる saint Pol de Manseoleなどは、この推察を裏付ける。
サン=ポール=ド=モゾルは、グラヌム遺跡近くにある旧修道院で、ゴッホが入院したことでも有名な精神病院に転用されている。一帯は19世紀には単独のコミューン(地方行政単位)を形成していたという。
モゾレ(mausolée)と読む場合、それはグラヌム遺跡にある「ユリウス家の霊廟」(Mausolée des Jules)と呼ばれる記念塔を指していると思われる。
詩百篇第5巻57番に登場するDe SEXT. mansol などはそれを裏付けるものだろう(SEXT. はユリウスの息子セクストゥスのことと考えられる)。
実際には霊廟ではなく単なる記念塔ともいわれるが、16世紀当時は霊廟と考えられていたという。
グラヌムの記念塔
いずれにしても、これはグラヌム周辺を指す表現であろうということになる。
旧来の説
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最終更新:2009年09月23日 11:36