予兆詩第23番

予兆詩第23番(旧21番) 1557年10月について

原文

Froid, grand deluge, de regne dechassé.
Niés, discord, Trion Orient mine.
Poison, mis siege, de la cité chassé.
Retour felice, neuve secte en ruine. *1

異文

(1) deluge : de luge 1650Le
(2) Trion : trion 1557Ke
(3) cité 1557Ke 1594JF : Cité T.A.Eds.

(注記)1557Ke は『1557年向けの暦』に見られる異文。

日本語訳

寒さ、大洪水、王国から追放された者。
否定されたもの、不和、北方は東方を弱らせる。
毒、攻囲がなされ、都市から逐われた者。
幸福な帰還、新しい宗派は破滅する。

訳について

 2行目はNiéstrion の解釈によって全く別の訳がありうる。
 4行目 secte は様々な「派」を意味するが、ノストラダムスはこれをしばしば「宗派」の意味で用いていることが実証的な論者たちからも指摘されているので、ここでもそう訳した。

信奉者側の見解

 ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは、1557年9月9日と14日に、多くの犠牲を出したローマ、フィレンツェ、ニームなどでの洪水や浸水と関連付け、「幸福な帰還」は10月から11月にかけてギーズ公がイタリアから帰ってきたことを指すとしている。ただし、彼は1行目後半から3行目について不明瞭で説明不可能だとして、解釈を放棄している *2


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