現代フランス語では Gallot は Gallo と同じとなっており、Gallo は「ガロ語(東部ブルターニュの地方語)を話す人」の意味である。
Gallot / Galot は古語で、名詞としては貨幣の一種、形容詞としては「フランスの言葉を使う」の意味だった。
これはDALFの語義だが、LAFには「フランス語が話される(場所)」とある。
当「大事典」で参照している範囲では、ほかの古語辞典の類には見当たらない。
Galliot
詩百篇集では、
Galliot /
Galiot という異文で出てくることもある。
その意味は「ガレー船の漕手、漕役刑囚」、「海賊」の意味である。
ほかの意味として、「ガリオット船」、「小型のガレー船」、「小型船」(petit navire)という意味を載せている辞書と、「(外洋航海用の)大船」(navire)という語義を載せている辞書がある。
現代フランス語でガリオット船(小型のガレー船)はgalioteと綴るが、これは古フランス語のgaliotを、イタリア語形の影響で女性化したものらしい。
「水夫、水平、下級船員」(matelot)や、ハーブの一種の意味もあったらしい。
ノストラダムス関連
3か所はいずれも1557Uを初出としており、その初出に即する限りでは、すべてgallotzとなっている。
1558年向けの詩は、1556年ないし1557年のうちに書かれていたと考えられるので、詩百篇集の登場箇所と同じ時期に書かれていた可能性がある。
この予兆詩はオリジナルが残っておらず、転記されたものでしか確認できない。少なくともそれによれば、Gallotsとなっていたらしい。
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最終更新:2020年03月28日 00:41