Le repantir spirituel de André de Nostredame

 『プロヴァンスの名士アンドレ・ド・ノートルダムの韻文による宗教的懺悔』(Le repentir spirituel de André de Nostredame Gentilhomme Provençal en stances)は、ノストラダムスの三男アンドレの出版されることのなかった作品。
 1587年9月頃に執筆された詩で、その3ヵ月後にアンドレは修道士になっていることから、宗教生活を始める前の懺悔を記した作品であろうと考えられる。

書誌

 現存するのは51葉で、表裏に書かれている。おおよそのサイズは 27.5cm x 19 cm で、製本されていない。

 最初のページの上の方にタイトルが記され、その下に宗教的な詩が綴られている(下図参照)。最後のページには、奥付として、1587年の日付と執筆地であるサロン・ド・クローへの言及がある。*1

【画像】手稿の最初と最後のページ*2

所蔵先

 かつてはダニエル・ルソが所有していた。2007年4月のオークションに出品された、現在はサロンのノストラダムス博物館が所蔵している。

 元館長のジャクリーヌ・アルマンが日本の学術誌『ロンサール研究』に、関連する論文を寄稿している。


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最終更新:2009年12月11日 11:57

*1 書誌情報はNostradamus/Early Printed Books, April 23, 2007(SWANN, 2007)p.103

*2 画像の出典:Nostradamus/Early Printed Books, April 23, 2007(SWANN, 2007)p.104