予兆詩第57番

予兆詩第57番(旧52番) 1560年7月について

原文

Longue crinite leser 1 le Gouverneur 2 .
Faim, fievre ardante 3 , feu, & de sang fumée.
A tous estats Joviaux 4 grand honneur.
Sedition par razes 5 allumée. *1

異文

(1) leser : lefér 1650Le, lesér 1668
(2) Gouverneur : gouuerneur 1560LN
(3) fievre ardente : fieureardente 1594JF, fiévre ardente 1649Ca 1668P, fievré ardente 1650Le, fiévré ardente 1668A
(4) Joviaux : Iouialz 1560LN
(5) razes 1560LN : Razes T.A.Eds.

(注記)1560LN は初出である『1560年向けの暦』の原文。ベルナール・シュヴィニャールの校訂の段階では行方不明になっていた。

日本語訳

長い髪が統治者に害をなす。
飢餓、灼熱、火、血なまぐささ。
ユピテル主義者の全ての身分に大いなる栄誉。
剃髪たちによって焚きつけられた暴動。

信奉者側の見解

 ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは、そのまま1560年7月の予言としている。1560年には、フランス、ドイツ、ポーランドなどで複数の彗星や驚異(未作成)が目撃されたという。
 3行目は、フォンテーヌブローで国王臨席の会議が開かれたことを指し、4行目はギーズ家のロレーヌ枢機卿の動きに関連があるという *2

同時代的な視点

 「長い髪」が彗星を指しているのはほぼ疑いないところであろう。それが統治者(地方総督あるいは都市の執政官か)にとって凶兆となることが1行目に示されている。

 夏場の予言に「火」「灼熱」などが出ているのは酷暑を予言したものか。


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