予兆詩第70番

予兆詩第70番(旧63番) 1561年7月について

原文

Repris, rendu, espouvanté du mal.
Le sang par bas, & les faces hideuses.
Aux plus scavants l'ignare espouvantal.
Perte 1 , haine, horreur, tomber bas la piteuse. *1

異文

(1) Perte : Porte 1605 1649Xa

(注記)初出である『1561年向けの暦』は断片のみ現存しているが、この詩が載っていたページは現存しておらず、比較できない。

百詩篇第7巻78番

Reprins, rendu, espouuenté du mal,
Le sang par bas, & les faces hideuses
Aux plus sçauants l'ignera espouuantal
Perte, haine, horreur tomber bas la piteuse.

(注記)1588年から1589年にパリで出された版には、百詩篇第7巻78番として収録されていた。信頼性の点で疑問だが、初出が現存していないため、ほぼ同じ時代の参考資料として掲載しておく。底本は1588Rf で、比較に 1589Rg, 1589Me を使ったが、異文はなかった。なお、この詩篇は予兆詩との一致がつとに知られていたため、1590年以降の『予言集』に、この詩を収録したものはなかった。

日本語訳

彼は再び捕らわれ、明け渡され、災厄に怯える。
低き者による血。そして恐るべき面々。
最も知恵ある人々を無知な人々が怯えさせる。
喪失、憎悪、恐怖。哀れな女性が零落する。

訳について

 1行目については便宜上「彼」を補ったが、「それ」などの可能性もある。

信奉者側の見解

 ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは、まず後半を1561年9月のポワシー会談(カトリックとプロテスタント双方の聖職者の会談)と解釈し、前半は1573年8月のサンセール攻囲で、市民たちが7ヶ月にわたって籠城したことと解釈した *2


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