トンデモ大予言の後始末

 『トンデモ大予言の後始末』は、山本弘が2000年に洋泉社から出版した著書。『トンデモノストラダムス本の世界』の事実上の続編に当たる。

構成

 第1章「山本弘のノストラダムス日記」では、『トンデモ・ノストラダムス本の世界』刊行後の身辺でノストラダムスに関するトピック(間抜けな脅迫状が送られてきたこと、新聞・テレビ・ラジオなどの取材を受けたことなど)を、笑いを織り交ぜつつ紹介している。

 第2章「あの人たちの逆襲」では、1999年以降も逃げなかった五島勉、旧稿の使い回しを含む関連書を多く出版した飛鳥昭雄、独特の軽いキャラクターでテレビ出演が増えた池田邦吉の3人を大きくとりあげている。

 第3章「まだあるトンデモノストラダムス本」では、前著刊行後に出版された著書のうち、つっこみどころの多い著書21冊をレビューし、さらに前著で扱わなかった関連書や内容の薄い関連書36冊について簡略なレビューを展開している。

 第4章「フィクションの中のノストラダムス」は前著の刊行後に出た映画、小説、マンガなどの中から5点を紹介するもので、それ以外のフィクションは、CMなどとともに第5章「みんなノストラダムスが好きだった」で扱われている。

 第6章「ノストラダムスは何が言いたかったのか?」では、代表的な詩篇6篇について、実証的な立場の見解を紹介している。

コメント

 前著刊行から2年しか経っていないが、日本では1998年から1999年にかけて怒涛のように関連書の出版が行われたため、扱われている文献はかなり多い。そして2000年以降の日本では、2001年の数冊と池田邦吉の著書を除けば、関連書はほとんど出版されていないに等しいので、事実上、前著とこの本で日本のノストラダムス関連書はほぼ総覧できる。

書誌

書名
トンデモ大予言の後始末
著者
山本弘
版元
洋泉社
出版日
2000年6月27日

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌

Titre
Tondemo dai-yogen no atoshimatsu (trad./ La liquidation des grandes et alarmistes Prophéties)
Auteur
YAMAMOTO Hiroshi
Publication
Yousensha
Lieu
Tokyo, Japon
Date
27 juin 2000
page
(2), 286, (2)pp.
Note
Comptes rendus de plus de 80 livres (en japonais) sur Nostradamus. Exemen des quatrains I-35, II-45, II-46, II-59, IV-68, X-72.


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最終更新:2009年01月04日 11:05