1999年7の月 あの予言は的中していた

 『 1999年7の月 あの予言は的中していた 』は2009年に出版された安土龍の著書。信奉者的立場から百詩篇第10巻72番の解釈を行い、あの詩は1999年以降の日本の政治経済の状況を描写したものとした。


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 著者は『予言集』1568年版において、「恐怖の大王」は本来「支払い役の大王」とされており、「恐怖の大王」は後の時代に改竄されたものと主張している。だが、実際の1568年版には三通りの異文があり、後の改竄とする説は不適切である(百詩篇第10巻72番の異文欄参照)。ちなみに、安土の解釈では、「支払い役の大王」は積極的な財政出動を行っていた小渕恵三首相(当時)とされている。

 それ以外にも、ノストラダムスが宗教裁判にかけられそうになった理由が「天動説」(地動説ではない)を支持したことで、裁判から逃れるためにアヴィニョンからモンペリエ大学に転学した等、時系列的にも事実関係としても支持できない記述が散見される。

 ごくわずかな詩篇に焦点を絞り、その語句を詳細に論じるというスタイルは、19世紀のモトレに近いといえるのかもしれない。しかし、ノストラダムス予言の解釈書というよりも、ノストラダムスを入り口にして、陰謀論的な観点から現代日本の政治経済を論じた評論書のようにも見える。

書誌

書名
1999年7の月 あの予言は的中していた
著者
安土龍
版元
スピリット出版
出版日
2009年3月12日

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌

Titre
1999 nen 7 no tsuki ano yogen wa tekichû shiteita. (trad. / “L'an 1999 sept mois”, cette prédiction s'est déjà accomplie.)
Auteur
ANDO Ryû
Publication
Spirit shuppan
Lieu
Tokyo, Japon
Date
le 12 mars 2009
Note
Exemen des quatrains I-35, IX-44, X-72


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