Le Basacle はトゥールーズ市内を流れるガロンヌ川の洗い越しのある地域名で、水車があったことで知られていた。
9世紀には名所の水車小屋が建っていたらしく、ラブレーの『パンタグリュエル』にも、「さすがに、トゥールーズの町のバザークルの水車群には及ばなかったのでありまする」(宮下志朗訳)という形で言及されている。
ノーベル賞受賞詩人ミストラルによれば、プロヴァンス語では転じて「粉挽き用の水車」の意味でも使われたという。
現代フランスでは Bazacle と綴る。
登場箇所
このほか、
詩百篇第8巻30番に登場する vasacle は Basacle の誤記、誤植、綴りの揺れなどであろうという点でほぼ一致している。
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最終更新:2010年03月23日 22:49