Les presages de l'an 1558


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 『 1558年の予兆 』(Les presages de l'an 1558)は、1558年にアントウェルペンで出版されたノストラダムスの暦書。

 かつてミュンヘンのバイエルン州立図書館に所蔵されていたらしいが、現在は失われている。詳しい書誌が残っておらず、八つ折版で「Anvers 1558」と書かれていたことしか分からない *1
 刊行者の記載はない。その推測に関する情報は『1558年向けの暦』アントウェルペン版を参照のこと。

 暦書は前年のうちに出されるのが普通だったから、1558年に出されたということは、前年に出されていたものをコピーした可能性がある。この問題を考える上で興味深い史料がある。
 当時、ルーアンのジュアン・イエス(Jehan Hiesse)が経営していた書店は、1557年12月にリヨンから、ノストラダムスの1558年向けの暦を300部(100部で44スー)、同じ年の予兆を200部(100部で14スー)、占筮を500部(100部で16スー)、未製本の暦を200部(100部で25スー)、『予言集』を25部(4スー7ドゥニエ)、それぞれ仕入れたことが、ルーアンの県立古文書館の記録から明らかになっている *2
 この記録に誤りがなければ、『1558年向けの予兆』はリヨンでも1557年のうちに出されていたことになる。
 そうなると、アントウェルペン版は1558年になってからリヨン版をコピーしたものなのかもしれない。しかし、リヨン版自体の情報がジュアン・イエスの取引記録以外に皆無であり、今のところ根拠に乏しい推測の域を出ない。


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