Raviere

 現代フランス語の ravière は「カブ畑」の意味で、中期フランス語の raviere も同じ意味だった*1五島勉は raviere がカブや大根の一種としていたが*2、カブ自体は rave で ravier (カブなどの前菜を載せる皿)や raviere (カブ畑)はその派生形である。

 古フランス語の raviere は「激烈、性急」(impétuosité)の意味だった*3

 ジャン=ポール・クレベールは、リトレの辞書に海事用語として掲載されている Ravier (風の方を向くように出来ている船)と関連付けている*4

 固有名詞として近いのはヨンヌ県のラヴィエール(Ravières)だが、文脈には当てはまらないだろう。

登場箇所



※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

タグ:

用語
最終更新:2010年05月13日 23:07

*1 DMF p.531, Nicot [1606]

*2 五島『ノストラダムスの大予言・中東編』p.94

*3 LAF

*4 Clebert [2003]