ノストラダムス予言解釈の歴史

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  • ノストラダムス予言全書
     『ノストラダムス予言全書 ― ノストラダムス百科全書パート2』は、日本語訳されたピーター・ラメジャラーの著書。1998年に東洋書林から出版された。田口孝夫(未作成)・目羅公和(未作成)共訳。 【画像】『ノストラダムス予言全書』カバー表紙(クリックするとAmazonのページに飛びます) 内容  1997年に出版されたThe Nostradamus Encyclopediaの忠実な翻訳である。ただし、本書に収録されているのは、そのうち第3部と第5部のみである。残りの部分はパート1と位置付けられた『ノストラダムス百科全書』で訳されている。  予言解釈、予言の原文、用語集など、『予言集』原典とその解釈のための要素が多く収録されている。 コメント  特筆すべきは予言の原文がそのまま収録されていることである(六行詩45番は1行目が脱落しているが、これは原書の時点...
  • ミシェル・ノストラダムス師の予言集
    ...アンリ2世への手紙 ノストラダムス予言解釈の歴史(未作成) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • ノストラダムス研究史
     ノストラダムスの研究史について概観する。日本で流行した「1999年人類滅亡」のような通俗的な予言解釈に比べて、歴史学、文学、書誌学といった領域からの研究が後れを取っていたことは否めない。しかし、特に20世紀半ば以降、専門的な研究も着実に蓄積されてきている。以下、ジャンルごとに研究史について概括的に整理する。 伝記研究の歴史 書誌研究の歴史 著作研究の歴史  こうした研究史についての研究や紹介は、従来あまり行なわれてこなかった。日本語文献では、『ノストラダムスとルネサンス』(2000年) 所収の高田勇の論文や、田窪勇人の論文 「ノストラダムスの学術研究の動向」(2010年) などはその例外的な成果といえるだろう。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • バブルは80%はじける―ノストラダムスは日本の財政破綻を予言している
    『バブルは80%はじける―ノストラダムスは日本の財政破綻を予言している』は、2018年に刊行された上北貴久の著書。 構成  目次は以下の通りである。 はじめに 序 章 再開されたバブル 第1章 狂気相場 第2章 限りない欲望 第3章 日銀はいずれ利上げに追い込まれる 第4章 ノストラダムスはアメリカの本土攻撃を予言していた 第5章 ノストラダムスは日本の財政破綻と中国の覇権を予言している 第6章 アメリカ帝国の滅亡と資本主義の崩壊 第7章 バブルは80%はじける おわりに  章のタイトルからも見当が付くと思われるが、第3章までが経済情勢の分析や予測で、第4章以降はノストラダムスの的中例の紹介および未来に関する予言解釈となっている。  著者は五島勉を高く評価し、「政治・経済・歴史・地理・語学・聖書・ギリシャ神話・カバラ占星術」などのすべてに精通しているノストラ...
  • ノストラダムス予言集 (岩波書店)
     『ノストラダムス予言集』は、1999年に岩波書店から出版された著書。ピエール・ブランダムール校訂、高田勇・伊藤進編訳。2014年に岩波人文書セレクションの1冊として復刊された。 【画像】ハードカバー版 内容  ピエール・ブランダムールが『最初の百詩篇集、つまりは(1555年マセ・ボノム版)予言集(未作成)』において校訂した原文を元に四行詩の翻訳を行い、ブランダムールによる釈義(paraphrase, 現代フランス語によって解釈を交えて訳したもの)の日本語訳を添えている。二つの翻訳は原典からの訳が文語体、釈義は口語体という訳し分けが行われている。  さらに、訳者2人による四行詩の解説が、古典や同時代的証言からの引証や豊富な図版とともに展開されている。  ブランダムールの校訂版では、セザールへの手紙と『予言集』初版収録分の353篇全ての四行詩について解説が行わ...
  • ノストラダムス予言の主題別索引
    ノストラダムス予言の主題別索引  ノストラダムスの予言にはさまざまな主題が登場する。ここでは、主な主題ごとに索引をまとめる。  それぞれの索引で詩篇が重複する場合がある。なお、以下に掲げる以外にも、「暗殺」「弑殺」「戦争」「反乱」など、いくつかのテーマを析出することは可能であり、場合によっては付け加えていくことになるだろう。 悪天候 異教徒 飢餓 驚異(怪物、幻覚、怪雨、流星・彗星など)落雷は当時の感覚では「驚異」に含まれるが、「悪天候」の項目に。 星位 天災(地震、洪水、旱魃など)嵐や落雷は「悪天候」に 病気 関連項目 災厄の三要素 特定の単語あるいは地名の出現箇所は以下も参照のこと(ただし、網羅的なものではない)。用語集 地名一覧 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • ノストラダムスの2016年予言
    2015年予言―2016年予言―2017年予言  一部メディアにはノストラダムスが2016年について予言しているかのような主張が見られる。だが、それは事実ではない。 ノストラダムス本人の作品には、2016年と明記された予言など存在しない。 『ノストラダムスの予言は的中していた! 2016年「人類40億人滅亡」恐るべき証拠』  並木伸一郎の著書『ノストラダムスの予言は的中していた! 2016年「人類40億人滅亡」恐るべき証拠』(竹書房、2015年)は、題名に反して、ノストラダムス予言から2016年の破局を導くものではない。  ノストラダムス予言で直接解釈されているのは百詩篇第10巻72番のみで、「2016年」という年号はその解釈にすら出ていない。 『2016年向けのノストラダムス予言トップ10』  Alex Noudelmanが「2016年向けのノストラダム...
  • ノストラダムスの2021年予言
    2020年予言―2021年予言―2022年予言 この項目ではノストラダムスの2021年予言について扱う。  毎年のことではあるが、ノストラダムスの『予言集』には、2021年と明記された予言はない。 目次 旧来の解釈の「2021年」 2020年以降に出てきた説ゾンビ予言を含むYEARLY-HOROSCOPEの予言 補論ゾンビ予言に関する比較表 外部リンク 【画像】NOSTRADAMUS CALENDAR 2021 旧来の解釈の「2021年」  かつてのノストラダムス解釈書の場合、1999年に何かが起こるとするものが多かった。変形として、1999年から何かが始まるとする解釈もいくらかあったが、そういう説でも、 2023年に「大君侯」が即位するとしていたヴライク・イオネスク説 黄金時代の到来を2025年と想定していたジャン=シャルル・ド...
  • ノストラダムスの肖像画 (ドーデ)
    (*1) 基本データ 作品名 なし 作者 ドーデ(Daudet) 公刊時期 1691年頃 様式 銅版画 サイズ 8.6 x 14.4 cm(収録文献のサイズ。多少の誤差あり) 収録文献名 『予言集』1691年頃のリヨン版 (*2) コメント  肖像画の下の四行詩はこう書いてある。 Dieu se sert icy de ma bouche Pour t anoncer la verité Si ma prediction te touche Rends grace à sa Divinité ここで神は我が口をお使いになる、 汝に真実を告げるために。 もしも我が予言が汝の心を動かすなら、 神へと感謝なさるがよい。  この詩句は、1668年アムステルダム版『予言集』に収録された先行する肖像画のラテン語の標語に触発されたものらしい(*3...
  • ノストラダムスの大予言・最終解答編
     『ノストラダムスの大予言・最終解答編』は、1998年に祥伝社から出版された五島勉の著書。  1973年から続いてきた『ノストラダムスの大予言』シリーズの最終巻となった。  トーハン調べでのベストセラー「新書・ノンフィクション」部門1998年第3位。 【画像】カバー 構成  第1章では、五島が1973年に『ノストラダムスの大予言』初巻の内容を概説しつつ、出版した直後のことを振り返り、出鱈目な妄説だと嘲笑を浴び続け、8年後ころに自殺を決意するところまで追い詰められたと綴る。  五島はそのような批判を浴びた理由を、当時描かれていた明るい未来像に冷水を浴びせたことにあるとした。  そして、自殺の直前に、自分が警告していたことの正しさを確信させてくれるようなオゾンホールのニュースを初めて聞き、強い危機感とともに予言の真意追及への意欲を持ったとしている。  そして...
  • 1970年代までの日本のノストラダムス現象
    日本のノストラダムス現象 1970年代まで  この項目では、1970年代までの日本のノストラダムス現象について述べる。この時期については五島勉の『ノストラダムスの大予言』(1973年) の前後ではっきりと区切ることが出来る。 『ノストラダムスの大予言』まで  日本で最初にノストラダムスの予言に言及したのは、カミーユ・フラマリオン『此世は如何にして終わるか』(改造社、1923年)とされる(*1)。しかし、それは、ノストラダムスと無関係な形で創作された詩篇の紹介にすぎなかった(2038年の項を参照)。  ノストラダムス本人については、戦後になって紹介が行われた。仏文学者の渡辺一夫が『人間』1947年11月号に寄稿した論考「ある占星師の話 - ミシエル・ド・ノートルダム(ノストラダムス)の場合」において、時代背景を適切に踏まえる形で紹介したのが最初のようである。  その...
  • ノストラダムス現象
     ノストラダムス現象は、ノストラダムスとその作品が影響を及ぼしてきた様々な事象のことである。  ノストラダムスは、『予言集』や翌年一年間を予言した『暦書』類などの形で様々な 「予言」 を残した。  彼の (主として暦書で展開した) 予言は同時代でも様々な反応を惹き起こし、とりわけ同時代においては批判者や中傷者、さらに便乗的な偽者や模倣者を生み出した。ノストラダムスの予言は死後も大事件のたびに便乗する者や政治的意図を持つ者たちが大きく採り上げ、現代に至るまで多くの便乗本や解釈書が刊行されてきた。  これらの原動力としては、当初は暦書が主体であったが、次第に『予言集』の影響が強くなっていった。その『予言集』は、18世紀末までに130種以上の版を重ねるという成功をおさめ、2022年現在では英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、オランダ語、フィンランド語、スウェーデン語...
  • ノストラダムスの2023年予言
    2022年予言―2023年予言―2024年予言 この項目ではノストラダムスの2023年予言について扱う。  毎年のことではあるが、ノストラダムスの『予言集』には、2023年と明記された予言はない。  ただし、この年をひとつの画期とみなす解釈書なども過去には見られた。 目次 以前の解釈例エミール・リュイール ヴライク・イオネスク マリオ・レディング 佐藤和也 前年からこの年にかけての解釈例書籍・雑誌などでの解釈 インターネット上の解釈 以前の解釈例 エミール・リュイール  エミール・リュイールは、『ノストラダムス 予言集1948-2023』(Nostradamus. Ses Prophéties 1948-2023, 1947年)で、タイトルの通りに2023年頃をひとつの区切り目とみなしていた。  アンリ2世への手紙や詩百篇第1巻17...
  • ノストラダムスの2019年予言
    2018年予言―2019年予言―2020年予言  ノストラダムスの2019年予言は、いくつかのインターネットメディアで報じられている。しかし、毎年恒例の単なる与太話の域を超えるものではない。  なお、ノストラダムス本人の予言で2019年と明記された予言は存在しない。 報道の例 「【緊急】2019年ノストラダムスの予言を大公開! 移民押し寄せ日本滅亡、最高気温100度、地震連発、寿命は200歳に…!」(TOCANA, 2018年10月18日) "Nostradamus 2019 predictions World War 3, climate change and asteroid disaster - SHOCK"(Express, 2018年12月5日)  ほかにも英語圏を中心にいくらか見られるが、同工異曲なので省く。  いずれにして...
  • ノストラダムス百科全書
     『ノストラダムス百科全書』は、日本語訳されたピーター・ラメジャラーの著書。1998年に東洋書林から出版された。田口孝夫(未作成)・目羅公和(未作成)共訳。 【画像】『ノストラダムス百科全書』カバー表紙(クリックするとAmazonのページに飛びます) 内容  1997年に出版されたThe Nostradamus Encyclopediaの忠実な翻訳である。ただし、本書に収録されているのは、そのうち第1部、第2部、第4部のみである。残りの部分は『ノストラダムス予言全書』に回された。  実質的に伝記、書誌など背景知識に関わる要素が多く収録されている。 コメント  翻訳は丁寧で、地名・人名辞典などもわざわざ五十音順に並べ直されている。ノストラダムスを時代背景から丁寧に読み解こうとする場合、本書の膨大な情報が大いに役立つだろう。 書誌 書名 ノストラダ...
  • ノストラダムスとルネサンス
     『ノストラダムスとルネサンス』は、2000年に岩波書店から出版された論集。樺山紘一・高田勇・村上陽一郎(未作成)編。 【画像】カバー表紙 内容 以下の論文が収められている。 「ノストラダムス 16世紀ヨーロッパの証人」(樺山紘一) 「フランス文学史の中のノストラダムス」(高田勇) 「フランス・ルネサンスとノストラダムス」(村上陽一郎(未作成)) 「16世紀フランスの学芸の世界」(月村辰雄) 「四行詩について」(細川哲士) 「16世紀出版文化の中のノストラダムス」(宮下志朗) 「ラブレーとノストラダムス」(荻野アンナ) 「ルネサンスの宇宙論と占星術」(桂芳樹) 「天のしるしと神のことば―パラケルススにおける予言と預言について」(岡部雄三) 「ノストラダムスと医学のルネサンス」(伊藤和行) 「カバラとノストラダムス」(竹下節子) 「ノストラダムス物語の生成」(高田勇...
  • ノストラダムス協会
     ノストラダムス協会(l Association des Amis de Michel Nostradamus)は、1983年に組織されたフランスの研究グループで、会長はノストラダムス書誌学の世界的権威であるミシェル・ショマラ。  1983年2月8日付の官報に設立が公示されている。直訳すれば「ミシェル・ノストラダムス友の会」であるが、日本では「ノストラダムス協会」と意訳されることが多い。  年1回の割合で機関誌「ミシェル・ノストラダムス研究誌」(Cahiers Michel Nostradamus(未作成))を発行した(1983年-1988年)。機関誌以外にも、1555年版予言集の影印本である『ついに再発見された初版本!「予言集」(1555年)』(La 1ère édition enfin retrouvée! Les Prophéties (lyon, 1555)(未作成)...
  • ノストラダムスの大予言
     『ノストラダムスの大予言』は、1973年に祥伝社から発行された五島勉の著書。 1974年のノンフィクション部門ベストセラー1位、総合部門2位(*1)。実質的に日本のノストラダムス現象の幕開けとなった著作である。  2014年には電子書籍版が出された。 【画像】Kindle版 構成 目次の傍点は下線で代用した。 序章 史上、空前絶後の大予言者ノストラダムスの生涯について簡単に説明され、ペストを不思議な未来医術で鎮めたことなどが挙げられている。そして予言詩集『諸世紀』を著し、ルイ16世処刑のギロチンの幅や、アメリカから出た黒い船がエダという都に辿りつくことなどを予言したと説明される。 1章 四百年前に今日を完全に予言アンリ2世に対し、10年後に死ぬと予言したというエピソードを皮切りに、自動車の出現を予言した「馬についての対話」(百詩篇第10巻31番)、海外旅行ブー...
  • ノストラダムス関連年表
     このノストラダムス関連年表では、彼の生涯やノストラダムス現象に関わりのある主な出来事についてまとめた。  信奉者側がどのような事件を的中させたと主張しているかについては的中例として有名な予言を参照のこと。 ノストラダムスの存命中の関連年表 1503年12月14日(木曜日) - 誕生。 1518年頃? - アヴィニョン大学で自由七科を学んだとされる 1520年 - 学業を中断したと推測されている。 1521年 - 各地を遍歴し、薬草の採取や関連する知識の収集につとめる(- 1529年) 1529年10月23日 - モンペリエ大学医学部に入学。数年以内におそらく除籍。 1531年 - アジャンでアンリエット・ダンコスと最初の結婚。 1530年代後半? - 最初の妻と子どもをペスト(?)で失う。以降放浪したとされる。 1545年前後? - 手稿『オルス・アポロ』を...
  • ノストラダムス・メッセージ
     『ノストラダムス・メッセージ ソ連体制崩壊 ― 第三次大戦篇』 は、1991年に角川書店から刊行されたヴライク・イオネスクの著書。日本語版監訳者は当時筑波大学教授だった竹本忠雄である。 【画像】 『ノストラダムス・メッセージ』カバー 構成 ノストラダムス暗号とイオネスク解読 - 日本語版監修・翻訳者序 第一部 核超大国時代 - 第二次大戦後の世界 第一章 ソ連の新戦術 - 壊乱、詐術、スパイ 第二章 核エネルギー探査とスパイ活動の激化 第三章 スターリン支配下の国々の抑圧と殉難 第四章 ソ連外交のもたらした四つの危機 第五章 ヴェトナム戦争 第六章 その他の現代諸事件(一九六〇 - 一九七〇年代) 第二部 ソ連体制の崩壊と第三次大戦 第一章 概観 第二章 先駆症状 - イラン危機 第三章 挑発とテロリズムの拡散 第四章 天安門事件 - 中国人学生の蹶起と悲...
  • ノストラダムスの大予言II
     『ノストラダムスの大予言II』は1979年に出版された五島勉の著書。  『ノストラダムスの大予言』シリーズの第2弾で、1980年度のベストセラーランキング総合第3位(*1)。  公称発行部数は1991年の時点で100万部(*2)、1997年の時点で92万部(*3)とされていた(数値が不自然なようだが、出典のママ)。 【画像】カバー表紙 内容  まず、サブタイトルにもなっているグランド・クロスについて、それをとりあげたテレビ番組を引き合いに出しつつ紹介している。  その際に、1999年8月18日に太陽系の惑星が地球からの見かけ上、十字に並ぶことが説明され、さらにフランク・スタッカートの説の紹介として当時のヨーロッパでは太陰暦が使われており、当時の暦でいう1999年7月は現在の暦の1999年8月だと指摘されている(第1章)。  そして、このグランド・クロ...
  • ノストラダムス大予言は贋作だった
     『ノストラダムス大予言は贋作だった』は、ジョセフ・サビノによるノストラダムス解釈書。白崎綾子訳で、1992年に株式会社経済界から出版された。スペイン語から直接日本語に訳されたノストラダムス本としては、唯一のものである。 内容  日本語版の題名にもあるように、ノストラダムス予言は、より前の時代の別の「大予言者」の予言をもとに作られたものに過ぎないという仮説を展開した。  彼の仮説では、真の大予言者は6世紀にアンデスに降り立った異星人アマルで、ノストラダムスは、アマルがラテン語で書き、フランスの洞窟に隠していた予言書を手に入れて剽窃したに過ぎないという。  この仮説を導くにあたり、サビノはヨーロッパ中の図書館を巡り歩いて『予言集』の古版本を探し、以下の版を参照したという。  1568年ブノワ・リゴー版、1588年ロフェ未亡人版、1589年シャルル・ロジェ版、1611...
  • ノストラダムスの2024年予言
    2023年予言―2024年予言―2025年予言 この項目ではノストラダムスの2024年予言について扱う。  毎年のことではあるが、ノストラダムスの『予言集』には、2024年と明記された予言はない。 目次 以前の解釈例ヴライク・イオネスク マリオ・レディング 前年からこの年にかけての解釈例(雑誌など)『実話ナックルズGOLDミステリー』vol.12(大洋図書、2023年10月25日) 『ムー』2024年3月号(ワン・パブリッシング、2024年2月8日) 『週刊ポスト』2024年4月12/19日号(小学館、2024年4月1日) 前年からこの年にかけての解釈例(ウェブサイト) 以前の解釈例 ヴライク・イオネスク  ヴライク・イオネスクは『ノストラダムス・メッセージII』(1993年)などで、彼の解釈のピークの一つである「大君侯」(Grand Monarque...
  • ノストラダムスの大予言IV
     『ノストラダムスの大予言Ⅳ 1999年、日本に課された"第四の選択"』は、五島勉の『ノストラダムスの大予言』シリーズの4冊目。  1982年に祥伝社から刊行された。 【画像】 カバー表紙 構成  目次を示す。一段下げているのは、各章タイトルのサブタイトル。 まえがき 1章・“戦慄の新解釈”、出現!「日本が書くで破滅する」と解釈したフォンブリューヌ 2章・謎を孕む二つの予言詩ノストラダムスは果たして“日ソ核戦争”を暗示したか? 3章・人類を救う“別のもの”を追って巧妙にすりかえられたノストラダムス予言の真意 4章・“恐怖の大王”の正体は何か?「一九九九年七の月」の大破局を、フォンブリューヌはどう解いたか 5章・真の大破局と“第三の選択”真の危機から、フォンブリューヌはなぜ目をそむけたか 6章・「日本を壊滅せよ」――呪いの深層願望古代ローマ滅亡...
  • ノストラダムス・メッセージII
     『ノストラダムス・メッセージII 一九九九年七月 ― 二十一世紀篇』 は、1993年に角川書店から刊行されたヴライク・イオネスクの著書。監訳者は前著『ノストラダムス・メッセージ』と同じく竹本忠雄である。 【画像】 『ノストラダムス・メッセージII』 カバー表紙 内容 目次は以下の通りである。 イオネスク解読の歴史的成功 - 日本語版監修・翻訳者序 序論 またも勝利したノストラダムス 第一部 「陽気主義者たち」の湾岸戦争第一章 最大の謎「アダルンカティフ」 第二章 強者としての「悪(マル)」 第二部 黙示録のロシア第一章 右手のかたに還らんとして・・・ 第二章 「祝婚歌(エピタラム)」は流れても・・・ 第三章 暴かれたロシア全土の核汚染地獄 第三部 二十一世紀の激闘と武勲詩第一章 中国―アラブ枢軸軍、進撃す 第二章 「一九九九年七月(ななつき)」の贈物 第三章 ...
  • ノストラダムス
     ノストラダムス、本名ミシェル・ド・ノートルダム(Michel de Nostredame alias Nostradamus, 1503年12月14日 - 1566年7月2日) は、ルネサンス期フランスの人文主義者で、少なくとも薬剤師・料理研究家、詩人、翻訳者、占星術師としての著作を発表し、自らは愛星家 (Astrophile)と名乗った。また、晩年には国王シャルル9世(未作成)の常任侍医と顧問に任命された。  日本では1999年の人類滅亡を予言した人物として知られているが、そもそもその根拠となった恐怖の大王が登場する詩篇は、本物かどうかすら、実証的には十分に評価が定まっているとは言いがたい。ノストラダムスの予言がその詩篇に収斂していくかのような認識は、それ自体が通俗的なトンデモ解釈の山によって生み出された妄想である。  1980年代以降、ルネサンス期の一人の人文主義者と...
  • トンデモノストラダムス本の世界
     『トンデモノストラダムス本の世界』は、山本弘が1998年に洋泉社から出版した著書。日本で刊行された100冊以上のノストラダムス本について、笑える点を指摘しつつ紹介している。翌年に改訂文庫版が出版された。  洋泉社版は『トンデモ本の世界(未作成)』『トンデモ本の逆襲(未作成)』『トンデモ超常現象99の真相(未作成)』に続く「本家と学会第4弾」と位置付けられていた(*1)。 【画像】洋泉社版のカバー(クリックすると Amazon のページに飛びます) 構成  第1章「ノストラダムスをめぐる13のダウト」ではノストラダムスに関するありがちな誤解をとりあげ、第2章「フィクション大魔王・五島勉の伝説」では、五島勉の『ノストラダムスの大予言』シリーズのおかしな点を検証している。  第3章「トンデモ・ノストラ研究家列伝」と第4章「トンデモノストラ本大行進」では、切...
  • ノストラダムスの生涯 (竹下節子)
     『ノストラダムスの生涯』は、1998年に朝日新聞社から出版された竹下節子の著書。 【画像】 カバー表紙 内容  題名が示すとおり、ノストラダムスの伝記が中心になっている。  第1章「ノストラダムスの時代」では、ルネサンスの時代精神、人文主義とオカルティズム、印刷術の発達とそれが果たした役割などが、簡潔に紹介されている。  第2章「ノストラダムスの生涯」は最も分量の多い章であり、先祖、生涯、『予言集』以外の作品などについて、手際よくまとめられている。伝記の土台となっているのは、エドガール・ルロワの伝記研究やジャン・デュペーブの往復書簡研究である。なお、アンリエット・ダンコスへの言及も見られるが、これは、公刊された文献として、国際的に見ても最も早い部類に属している。  第3章「予言について」は、予言と預言、占星術とキリスト教など、ノストラダムス予言を論ずる前提とな...
  • ノストラダムス大予言の秘密
     『ノストラダムス大予言の秘密』は、高木彬光の著書。1974年に日本文華社から新書版で刊行され、翌年に角川書店から文庫版が刊行された。 【画像】 文庫版のカバー 目次 第一章 ノストラダムスは一九九九年に人類が滅亡するとは予言していない 第二章 ノストラダムスの予言書とはどういう本なのか 第三章 占いと予言とはどう違うか? 私の占い研究歴からの判断 第四章 日本の大予言者I 高島嘉右衛門について 第五章 日本の大予言者II 出口王仁三郎について 第六章 ノストラダムスの予言の的中率は九九パーセントか三五パーセントか 第七章 日本と第二次世界大戦に対するノストラダムスの予言 第八章 ゲーテのパスツール・ショックは史実を無視したデッチアゲである 第九章 奇怪な人魚の解釈は荒唐無稽なデタラメである 第十章 この予言詩の解釈は人によってぜんぜん違っているのだ...
  • 中村惠一
     中村惠一(なかむら けいいち、1938年-)は、東京都出身の社会心理学者。早稲田大学第一文学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。白梅短期大学講師、一橋大学助教授を経て、一橋大学社会学部教授になる。  社会心理学者としての論文には、「四位相社会変動論」(『早稲田大学心理学年報』第13号、1981年)、「心理学の現状と未来」(『一橋論叢』第93巻第4号、1984年)などがある。  1991年に定年を待たずに一橋大学教授を自主退官。 ノストラダムス関連  以下の2冊のノストラダムス関連書を出版した。 『ノストラダムス予言の構造(未作成)』(思索社、1982年)増補新装版『ノストラダムス大予言の構造(未作成)』(思索社、1991年) 『ノストラダムスの聖予言(未作成)』(集英社、1983年)  また、一橋大学の社会心理学の講義内で、信奉者的な立場か...
  • ノストラダムスの2018年予言
    2017年予言―2018年予言―2019年予言  ノストラダムスの2018年予言は、いくつかのインターネットメディアで報じられている。しかし、毎年恒例の単なる与太話の域を超えるものではない。  なお、ノストラダムス本人の予言で2018年と明記された予言は存在しない。 目次 2018年トップ10予言 トランプ暗殺と27年続く戦争 2018年トップ10予言  海外のサイト「ロンバルディレター」(Lombardi letter)は WW3? Top 10 Nostradamus Predictions for 2018 (第三次世界大戦か? 2018年向けのノストラダムス予言トップ10) という記事を2017年3月24日に掲載した(*1)。  日本ではこの記事などに依拠する形でネットメディアのTOCANAが同年9月6日に 【ショック...
  • 大林憲司
     大林憲司(おおばやし けんじ)は、福岡県出身の小説家。島根大学法文学部文学科卒。「東北呪禁道士」で第三回ファンタジア長編小説大賞準入選(富士見書房)で小説家としてデビューした。  いわゆるライトノベルと呼ばれるジャンルで多くの作品を発表しており、『出雲凶星神話』(富士見ファンタジア文庫)、『無明の剣・カムロミの巫女』(ファミ通文庫)などの著作がある。小説執筆のかたわら、旅行雑誌のライターなどもつとめる(*1)。 【画像】『無明の剣』第2巻カバー表紙(クリックするとAmazonのページに飛びます) ノストラダムス関連  小説『書神バトラーズ ノストラダムスの後継者(未作成)』(サークル文庫/星雲社、1998年)は、信奉者的なノストラダムス予言解釈を題材にとっている。  また、頭脳組合の著書『超絶解釈ノストラダまス』『ノストラダまス予言書新解釈(未作成)』にも参加し...
  • 《新たなる時代への序曲》真説ノストラダムスの大予言
     『《新たなる時代への序曲》真説ノストラダムスの大予言』は、2002年に出版された加治木義博の著書。  これ以降、『真説ノストラダムスの大予言』シリーズが書かれることはなかったので、著書の中で明示されたわけではないが、結果的に最終巻となった。 【画像】カバー表紙 内容  この本は2002年2月1日初版発行、つまり2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを踏まえて出版された。  序章「ノストラダムスの予言は間違っていなかった!」では、ノストラダムスが同時多発テロを見通しただけでなく、そこから繋がる次の世界大戦の様子まで詳細に予言していると主張し、前提としてリンカーンとケネディの暗殺、ソ連崩壊、チャレンジャー号爆発など、過去の的中例を挙げている。  第1章「わかっていた多発テロとアフガン戦争」、第2章「テロの裏面まで熟知したノストラダムス」では、アメリ...
  • ノストラダムスの2017年予言
    2016年予言―2017年予言―2018年予言 ノストラダムスの2017年予言について扱う。 ネットニュースなどでの報道  毎年のことだが、ノストラダムスの2017年に関する予言なるものが出回っている (以下はいずれも外部リンク)。 Nostradamus predictions 2017 Donald Trump’s tough year(Herald Sun, 2016年12月16日) HAPPY NEW YEAR? A war over global warming and increased space tourism… what Nostradamus predicted for 2017(The SUN, 2017年12月29日) Nostradamus predictions for 2017 Terrifying forewarnings of 1...
  • 秘伝ノストラダムス・コード
     『秘伝ノストラダムス・コード ― 逆転の世界史』は、2011年5月に海竜社から刊行された竹本忠雄の著書。  信奉者側の立場からの解釈書で、800ページ近い大著である。帯の推薦文は荒俣宏。 【画像】カバー表紙 内容  目次を以下に示す。 プレリュード タイム・トラベラーの跡 第1部 戦う青年医師、「神通力」を得る第1章 苦難と求道の旅 第2章 時を超える翼を得る 第3章 『予言集』出版とヨーロッパの戦慄 第2部 「トリノの大理石板」の謎と「ノストラダムス・コード」第1章 意志と運命の戦いに火をつける 第2章 「シオン修道会第十五代総長ノストラダムス」 第3章 揺るぎなき神託か、悪魔的迷信か 第4章 宗教戦争の惨劇とヴァロワ王家の最後 第3部 ヴェルサイユの栄光と落日第1章 ブルボン宮苑のラスト騎士道 第2章 星落つ、秋風ヴェルサイユ 第4部 《第一のバビロン》...
  • ノストラダムスの予言絵画
     ノストラダムスの予言絵画は、1982年にローマの国立中央図書館で発見された80枚ないし82枚の水彩画からなる文書の通称である。正式名は『息子セザールに宛てた未来のキリストの代理者に関するミシェル・ノストラダムスの予言』(Vaticinia Michaelis Nostradami de Futuri Christi Vicarii ad Cesarem Filium)、海外では略して『ノストラダムスの予言』(Vaticinia Nostradami)とも呼ばれるが、日本語訳したときに紛らわしいので、当「大事典」では「予言絵画」としておく。  タイトルは手書きだが元々あったものではないらしく、オッタービオ・チェーザレ・ラモッティによれば、奥付とは筆跡が異なり、1689年以降に書き加えられたものだという(*1)。  センセーショナルに「失われた予言書」(*2)、「新たに発見された書...
  • 1980年代の日本のノストラダムス現象
    日本のノストラダムス現象 1980年代  この項目では1980年代の日本のノストラダムス現象について扱う。 概況  田窪勇人は日本のノストラダムス現象の第二期を1979年からとしている(*1)。この区切り方は妥当なものであるが、その幕開けとして位置づけられている五島勉の『ノストラダムスの大予言II』は、1979年の年末 (奥付では12月5日) となっているので、実質的な影響力の伝播は1980年以降のことであろう。『ノストラダムスの大予言II』の公称発行部数は少なくとも90万部以上となっており、以降のシリーズも含め、一定以上の影響力を持ったことは疑いない。  別のものに関するゆがんだ受容が広まったのもこの時期であり、新興宗教での利用にもつながっていく。新興宗教ということでいえば、のちにオウム真理教にも影響を及ぼす川尻徹がデビューし、旺盛に関連書を刊行したのは1980年代半ば...
  • 飛鳥昭雄
     飛鳥昭雄(あすか あきお、1950年4月16日 - )は、大阪府出身の漫画家。自身は「サイエンスエンターテイナー」という肩書きも用いている。著者名義は漢字表記の「飛鳥昭雄」、ひらがな表記の「あすかあきお」の二通りあり、後者は漫画作品や子供向けの著書にしばしば見られる。本人によれば、それらの名義での著書やDVDは2009年5月の時点で127点にのぼるという(*1)。  ほかの名義がいくつかあることも仄めかしているが、少なくとも小説家の「千秋寺亰介」 (せんしゅうじ きょうすけ) が自身の別名義であることは公表している(*2)。  「おれはMr.フリスビー」で小学館の漫画賞である第4回藤子不二雄賞(1982年)に佳作入選した(*3)。1980年代には『ザ・超能力』という、超能力などのトリック暴きをテーマにした漫画を連載していた(*4)。  「サイエンス・エンターテイナー」と...
  • ノストラダムスの「魔法鏡」の話
     「ノストラダムスの『魔法鏡』の話」は、渡辺一夫の随筆である。初出は『群像』第29巻4号(1974年4月)で、その奥付からすると1974年2月に脱稿したらしい。のち、『渡辺一夫著作集』14(筑摩書房、1977年)にも再録された。 内容  いわゆる「魔法鏡(未作成)」について、伝説的要素を手際よくまとめて紹介している。冒頭と末尾に日本人がノストラダムス予言でパニックになっている様子への言及があるが、これは五島勉の『ノストラダムスの大予言』が発売して間もない頃に執筆されたせいだろう。 二つの版の違い  雑誌掲載版と著作集版に内容上の違いはない。その代わり、雑誌版は旧仮名遣い、著作集版は新仮名遣いが採用されているため、一見したときの印象が違う。他に、聖バルテルミーと聖バルトロメオという固有名詞の表記法の変化、太字による強調箇所の有無などのささいな違いがある。 書誌 書名 ...
  • ノストラダムスの墓
     現在のノストラダムスの墓はサロン=ド=プロヴァンスのサン=ローラン教会(サン=ローラン参事会聖堂)にある。  しかし、もともとノストラダムスが遺言していた場所はそれと異なっており、移転されたのは1813年のことであった。 ノストラダムスの遺言  ノストラダムスは口述した遺言書の中で、次のように埋葬場所を指定していた(当「大事典」の区分でいう3節)。 本遺言人ミシェル・ノストラダムス師はその魂が肉体から召し上げられた暁には、その亡骸が前記サロン市の聖フランチェスコの修道院の墓所に丁重に葬られることを望み、また命じる。そして、その〔修道院の〕大扉と聖マルタの祭壇の間の壁に寄り添う墓碑または記念碑が作られることを望む。  「聖フランチェスコの修道院」とはフランシスコ会修道院のことである。  実際に、当初はフランシスコ会修道院附属聖堂でこの遺言の通りに埋葬されていたといい、...
  • ノストラダムスの2020年予言
    2019年予言―2020年予言―2021年予言  ノストラダムスの予言に2020年と明記されたものは存在しない。  ノストラダムスの予言として2020年について語られることはある。しかし、それらはいずれも時期の明記されていない予言をこじつけているか、さもなくば単なる偽作に過ぎない。 【画像】 2020 NOSTRADAMUS 新型コロナウイルス  2020年初頭から、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)が広まると、ノストラダムスはそれを予言していたと言い出す手合いが増えた。  しかし、2019年末までの時点で、2020年に起こるであろう主要な災いとして、何らかの病気の世界的流行を挙げていた解釈者はいなかった。  詳しくは新型コロナウイルスの記事を参照のこと。 ジーン・ディクソンとの関連  かつては、何らかの世界的危機が...
  • ダニエル=ジョン・エゼキエル・ド・ノストラダムス
     ダニエル=ジョン・エゼキエル・ド・ノストラダムス博士 (Dr. Daniel-john Ezekiel de Nostradamus) は『百の予言の中の歴史』(History in One Hundred Prophecies) などの著者。自称「一流の科学者」(a reputable scientist) だが、経歴などは全く示しておらず、「『黙示録』の聖書予言に独自の科学的アプローチを適用」していると述べているだけで、本来の専攻領域なども示されていない(*1)。  著者名も単に黙示文学の著者(ないし著者と目されている人物)とノストラダムスの名を組み合わせただけなので、明らかにペンネームだろう。おそらく英語圏の人物だろうが、当「大事典」でのこの人名のカナ表記は慣例的な表記も取り入れたものとしている。 著書  『百の予言の中の歴史』(History in One Hu...
  • ノストラダムス大予言原典・諸世紀
     『ノストラダムス大予言原典・諸世紀』は、1975年にたま出版から発売されたノストラダムス予言の原文対訳集である。  ヘンリー・C・ロバーツのThe Complete Prophecies of Nostradamusを翻訳したもので、2020年現在では日本語として唯一の原文対訳だが、信頼性は低い。  大乗和子訳、内田秀男(未作成)監修。 【画像】現行のカバー写真。初期のカバーはAmazonのこのページを参照のこと。 構成  ロバーツの英訳書の全訳である。  最初にゲーテの『ファウスト』からの引用句がある。  続いて息子セザールによるノストラダムスの肖像画が、ロバーツのコレクションとしてモノクロで転載されている(実際には、オリジナルはエクス=アン=プロヴァンスにある)。  続いて「セザールへの手紙」の日本語訳が収録され、そのあとで、ロバーツによる端書きの訳と、...
  • ノストラダムスの2022年予言
    2021年予言―2022年予言―2023年予言 この項目ではノストラダムスの2022年予言について扱う。  毎年のことではあるが、ノストラダムスの『予言集』には、2022年と明記された予言はない。  ちなみに、週刊誌などが採り上げた「闇の3日間」というモチーフも『予言集』には出てこない。ノストラダムスと全く関係のない説であり、(少なくともノストラダムスの予言としては)根も葉もないデタラメである。 【画像】『来るべき闇の3日間 覚悟はできているか?』(2015年) 目次 旧来の解釈の「2022年」 2021年以降に出てきた説インターネット上での解釈 出版物での言及実話ナックルズ FRIDAY 週刊プレイボーイ 現代怪異マニアックス 旧来の解釈の「2022年」  2021年予言の項目でも書いたことだが、 2023年に「大君侯」が...
  • 真説ノストラダムスの大予言
     『【真説】ノストラダムスの大予言』は、1990年に出版された加治木義博の著書。  1991年のベストセラー新書・ノンフィクション部門第2位、総合第19位(東販調べ)。公称発行部数は38万部で(*1)、以降シリーズ化された。 内容  プロローグ「今までの“ノストラダムスの予言”は間違っている」で、まず従来の解釈書はいつ起こるかという「時」の明示がなく、解釈書として役に立たないものだったと批判している。  第1章「私は『時』の暗号を解読した」では、第一序文(セザールへの手紙)を抜粋しつつ、詩番号を加減乗除することで事件の起こる「時」を算出できると主張した。  第2章「『序』には予言の読み方が隠されていた」では、第一序文の解読をさらに進め、ノストラダムスは占星術やアナグラムを使っておらず、占星術らしい星座の名前や神の名前は比喩として、また固有名詞はアナグラムでは...
  • ノストラダムス2世
     ノストラダムス2世(Michel de Nostradamus le jeune, 1574年歿?)は、ノストラダムスに便乗した同時代の占星術師の一人である。本名や生年は不明で、ノストラダムス本人との血縁関係は一切裏付けられていない。また、「ノストラダムスの弟子」と自称していたが、この点も裏付けが取れない。  なお、Nostradamus le jeune は「若者(の方の)ノストラダムス」の意味である。普通「2世」は姓でなくファースト・ネームにつくものなので、むしろ「小ピット」「小デュマ」などにならって「小ノストラダムス」とでもした方が良いのかもしれないが、先行する文献に倣って「ノストラダムス2世」としておく。 【画像】ノストラダムス2世の肖像画(『20年間の予言』扉の木版画)(*1) 活動  記録上この名前を初めて確認することができるのは1568年のことである...
  • 虹とノストラダムス
     『虹とノストラダムス』は、太田忠司の小説。2012年にPHP研究所から発売された。帯の惹句は「あの頃、僕たちは世界の終わりを信じていた」「『あの予言』に触れたすべての人に贈る物語」。 【画像】カバー表紙 コメント  粕谷知世の『終わり続ける世界のなかで』のように、日本のノストラダムス現象を題材にとった小説といえるだろう。  海外の場合、ノストラダムスその人を題材にした小説や演劇は古くからあるが、ジャン=シャルル・ド・フォンブリュヌやパコ・ラバンヌの解釈が惹き起こしたパニックを題材にした創作の話は、当「大事典」では確認していない。ノストラダムスその人よりも、五島勉の『ノストラダムスの大予言』が与えた社会的影響の方が創作の題材になりやすいという点も、日本のノストラダムス現象の特殊な側面を示すものといえるだろう。 文庫版  2016年5月に『明日、世界が終わると...
  • ノストラダムス ― 予言の真実
     『ノストラダムス ― 予言の真実』は、エルヴェ・ドレヴィヨンとピエール・ラグランジュの著書『ノストラダムス 永遠回帰』の日本語訳版。2004年に創元社の「知の再発見」双書の第118番として出版された。伊藤進監修、後藤淳一(未作成)訳。 【図版】カバー表紙 内容  原書の記事を参照のこと。  日本語版は図版の省略などもほとんどなく、レイアウトなども含めてかなり忠実に訳されている(ちなみに、クルト・アルガイヤーの『1987年――悪魔のシナリオ』など、いくつか日本語文献の写真が載っているが、これは差し替えではなく原書のままである)。 さらに、付録には監修者伊藤進による小論「人文主義者ノストラダムス」が加えられ、巻末には日本語版独自の簡潔な読書案内(日本語文献対象)まで付いている。 コメント  日本で海外のノストラダムス現象について俯瞰できる文献は、高田勇...
  • ノストラダムスの肖像一覧
     ノストラダムスの肖像は、版画、油絵、彫刻など数多く存在する。しかし、その詳細な情報(作成時期、サイズ、所蔵先など)はあまり紹介されることがない。  以下はその隙間を埋めるためのリストである。リンク先には、肖像とその紹介を記載してある。  なお、著作権法が定める保護期間内の作品は、原則として対象外とする。結果として、漫画作品に描かれたノストラダムスや、現代の解釈書のカバーにイラストレーターが描いた肖像などは当面対象外となるが、Amazon の商品ページにリンクさせられるものについては、今後扱う可能性がある。  肖像の名称について正式名がない、もしくは確認できない場合が多く、論者によってまちまちな場合もある。そこで記事名は、絵の場合「ノストラダムスの肖像画」、彫刻の場合「ノストラダムスの彫像」で原則として統一する。また、カッコ内は作成者名、出版地名、所蔵先名などを用いているが、個...
  • ノストラダムスの甥
     ノストラダムスの甥は、ノストラダムスの弟や妹の子供(男子)のこと。史料的に裏付けられる範囲では7人が確認できるが、いずれも特筆されるような業績は残していない。  しかし、16世紀半ばから17世紀初頭の偽ノストラダムスたちは、しばしば権威付けに「ノストラダムスの甥」と名乗った。ジャン・ド・ノートルダムはこのような風潮に対し、知人宛の手紙の中で、ノストラダムスの縁者であるかのように騙る占星術師たちはいずれも偽者であると断じている。  「ノストラダムスの甥」という名称はその後途絶えていたが、19世紀になると、暦書の名義として使われるようになった。『ノストラダムスの甥による1849年向けの絵入りの有用な予言暦』(Almanach Prophétique, Pittoresque et Utile pour 1849, Publié par neveu de Nostradamus...
  • @wiki全体から「ノストラダムス予言解釈の歴史」で調べる

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