百詩篇第10巻24番

ノストラダムス wiki : ノストラダムスの大事典内検索 / 「百詩篇第10巻24番」で検索した結果

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  • classe
     いくつかの意味がある。 現代フランス語のclasseと同じ。「階級、クラス」。 ラテン語classis に遡る意味。ラテン語では「階級」以外に「陸軍、艦隊、船団」等の意味もあった。この用法はアナトール・ル・ペルチエ以来、信奉者側、実証側を問わず多くの論者が認めている。 百詩篇第1巻35番に限っては、ギリシャ語のklasis(傷、裂け目)の音訳とされることがある。アナトール・ル・ペルチエ以来、信奉者側では好んで採用されてきた用法だが、実証側では支持されているとはいえない。 登場箇所 百詩篇第1巻9番(未作成) 百詩篇第1巻35番 百詩篇第1巻73番(未作成) 百詩篇第1巻75番(未作成) 百詩篇第1巻77番(未作成) 百詩篇第1巻90番(未作成) 百詩篇第2巻5番 百詩篇第2巻22番 百詩篇第2巻59番 百詩篇第2巻60番 百詩篇第2巻64番 百詩篇第2巻86番(未作成) 百詩篇第2...
  • ローマ
     ローマ (Roma) はイタリアの首都であり、ローマ・カトリックの総本山であるバチカン市国を内包している。テヴェレ川沿いに発達し、いわゆるローマ七丘周辺に形成された都市である。英語式にはロウム (Rome)、フランス語式にはロム (Rome)。 【画像】 NHK世界遺産100〈第9巻〉ヨーロッパ4 ― ローマ歴史地区(イタリア)ほか 歴史  伝説的な起源としてはトロイアの英雄アエネイスがこの地に移り住み、その子アスカニウスが都市アルバ・ロンガを建てたという。その後、伝説的な諸王を経て、その地のウェスタの巫女と軍神マルスの間に生まれたロムルスによって、現在のローマの礎が築かれたという。ロムルスの建市は紀元前753年のこととされるが、それ以前の王たちの名は、トロイア陥落とされる紀元前1184年との差を埋めるために創出されたものだという(*1)。  その後、ローマ...
  • Iceluy
     iceluy は中期フランス語の形容詞としては「この、その、あの」、代名詞としては「これ、それ、あれ、彼、彼女」など。icel は同義語。icelle は女性形、iceux は複数形、icelles は女性形の複数形。 登場箇所 iceluy百詩篇第10巻40番 百詩篇第10巻81番(未作成) icelle百詩篇第9巻25番(未作成) iceux百詩篇第12巻56番 予兆詩第26番(旧24番)(異文として) 名前 コメント
  • pique
     pique は現代フランス語では女性名詞として「槍、楊枝」「ちょっとした仲たがい、皮肉」など、男性名詞として「(トランプの)スペード」の意味がある。  DMFには「仲たがい、諍い」(brouille) などの意味も載っており、DFEには「討論」(debate)、「不和」(quarrel)、「怨恨」(grudge)などの意味も見られる。  ピエール・ブランダムールはさらに強く「戦争」(guerre)、「攻撃」(attaque)などの意味も与えている(*1)。 登場箇所 百詩篇第1巻28番 百詩篇第3巻7番(未作成) 百詩篇第3巻30番 百詩篇第4巻81番(未作成) 百詩篇第5巻1番 百詩篇第6巻56番(未作成) 百詩篇第7巻37番 百詩篇第8巻11番(未作成) 百詩篇第10巻27番 百詩篇第10巻61番(未作成) 六行詩26番 ...
  • ノストラダムス予言の学術的研究による分類
    文学的・歴史学的見地による予言詩の索引  ノストラダムス予言については、文学的・歴史学的に様々な出典が指摘されるようになっている。  このページでは、そうしたノストラダムスが使ったと思われる情報源ごとに、主だった予言を整理しておきたい。  そうした論者の間でも必ずしも解釈が一致したものばかりではないので、ここでは西洋古典、歴史、文学などに造詣が深く、比較的信頼性が高いと思われるピエール・ブランダムール、ロジェ・プレヴォ、ジャン=ポール・クレベール、ピーター・ラメジャラー(転向後)、高田勇・伊藤進らの見解を特に参考にした。 古代ギリシア・ローマ スエトニウス 『ローマ皇帝伝』 百詩篇第1巻100番 「・・・長いあいだ空に灰色の鳥が見られるだろう・・・嘴に青々とした小枝をくわえた姿で。まもなく偉人が死に・・・」 百詩篇第4巻55番 「カラスが煉瓦で組み上げられた塔の上に...
  • port
     port は現代フランス語では「港、港町」「携帯、郵送料、風采」の意味(どちらも男性名詞)。また、ピレネー山脈の峠を指す言葉でもある(*1)。  DMFにも「港、港町」「携帯、郵送料、風采」に類する語義が載っており、ほぼ同じ使い方がされていたことが分かる。  LAF には「携帯」のほか、「縦列行進」(défilé)、「祝賀パーティ」(partie de certaines cérémonies)、「待遇、信用」(faveur, crédit)、「援助」(aide, secours) などの意味が載っている(*2)。 登場箇所  以下の用例のほとんどで、ノストラダムスは普通に「港」の意味で使用していると見なされている。 百詩篇第1巻18番 百詩篇第1巻30番 百詩篇第1巻37番(未作成) 百詩篇第1巻94番 百詩篇第2巻1番 百詩篇第2巻14番 百詩篇第2巻58番 百...
  • ペリゴール
     ペリゴール(Périgord)はフランス、マシフサントラル(中央山地)南西斜面を占める歴史的地名で、ペリグー(Périgueux, ドルドーニュ県の県庁所在地)を中心としていた。現在のドルドーニュ県のほとんどとロット=エ=ガロンヌ県の一部に該当する。農牧畜業がさかんで、英仏両国の争いを経て1398年にフランス側に帰属し、アンリ4世のときにフランス王国領となった(*1)。 ノストラダムス関連  『予言集』では百詩篇第4巻44番と百詩篇第4巻76番のみに登場する。反面、ペリゴールの中心都市ペリグーへの言及はない(百詩篇第10巻25番で言及されている可能性はある)。 名前 ...
  • 百詩篇第7巻34番
    百詩篇第7巻 34番 原文 En grand regret sera la1 gent Gauloise2, Cœur vain, legier3, croira4 temerité5 Pain, sel, ne vin, eaue,6 venim7, ne ceruoise, Plus grand captif8, faim, froit9, necessité. 異文 (1) la là 1611 (2) Gauloise cauloise 1649Xa, gauloise 1800AD 1981EB (3) legier 1557U 1557B 1568 leger T.A.Eds. (4) croira croit à 1557B (5) temerité temeritée 1668 (6) eaue, 1557U 1557B...
  • publier
     publier は現代フランス語では「公刊する」「公表する」などの意味で、DFEの語義もほぼ同じだが、さらに古くなると、より幅広い意味を持ち、DALFには「公然と知らしめる」(rendre public et notoire) 以外にも、「伝える、知らせる」(communiquer)、「公然と語る」(parler publiquement)、「競売にかける」(vendre à l encan)などの意味が載っている(*1)。 登場箇所 百詩篇第10巻20番 百詩篇第10巻76番  いずれの登場箇所も biens publiez となっており、「財産が競売にかけられる」の意味であろうと思われる。 名前 ...
  • estainct
     estainctは、現代フランス語の éteint(消えた、絶えた、色褪せた)に同じ。  動詞éteindre(鎮める、灯りなどを消す)の過去分詞でもある。  ジャン=ポール・クレベールは、「驚きで声のでない」状態も意味するとしている(*1)。 登場箇所 百詩篇第1巻42番 百詩篇第4巻35番(未作成) 百詩篇第4巻59番 百詩篇第4巻71番 百詩篇第8巻6番(未作成) 百詩篇第8巻28番 百詩篇第9巻11番 百詩篇第10巻6番 百詩篇第10巻12番(未作成) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • deschasser
     deschasser, dechasser は中世フランス語のdechacier(-から追い出す、遠くへ追いやる)に同じ(*1)。DAFには dechacier は載っているが、dechasser はない。 登場箇所 百詩篇第6巻80番 百詩篇第10巻76番 百詩篇第4巻22番(未作成)(派生形) 百詩篇第6巻74番(派生形) 百詩篇第2巻23番(未作成)(派生形) 百詩篇第3巻47番(未作成)(派生形) 百詩篇第3巻80番(派生形) 予兆詩第23番(旧21番)(派生形) 予兆詩第61番(旧56番)(派生形) 名前 コメント
  • despit
     despit は中期フランス語の形容詞で「くやしい」(dépité)、「怒った」(irrité, fâché)、「横柄な」(insolent)、「耐え難い」(odieux)、「有害な」(malfaisant)などの意味(*1)。 登場箇所 百詩篇第8巻63番(未作成) 百詩篇第10巻21番 予兆詩第43番(旧39番) 予兆詩第101番(旧91番) 名前 コメント
  • conseil
     現代フランス語では「会議」「相談役」「忠告」「勧告」などの意味。それらに加えて、中期フランス語では、「熟慮」(délibération, réflexion)、「計画」(dessin, projet)、「思慮」(sagesse, habileté)などの意味もあった。 登場箇所 百詩篇第1巻81番 百詩篇第1巻88番(未作成) 百詩篇第1巻97番 百詩篇第3巻14番(未作成) 百詩篇第3巻41番 百詩篇第5巻64番 百詩篇第6巻32番 百詩篇第10巻14番 百詩篇第12巻55番 予兆詩第3番(旧4番) 予兆詩第81番(旧71番) 予兆詩第100番(旧90番) 予兆詩第103番(旧93番) 予兆詩第109番(旧99番) 名前 ...
  • 百詩篇第6巻2番
    原文 En l an1 cinq cens octante plus moins2, On attendra3 le siecle bien estrange En l an sept cens, trois4 cieulx en tesmoings5, Que plusieurs regnes6 vn à cinq feront change. 異文 (1) l an la 1672 (2) plus moins plus ou moins 1590Ro (3) attendra attend 1557B 1589PV 1649Ca, entendra 1665 (4) trois tois 1668A (5) cieulx en tesmoings (cieux en tesmoins) 1594JFpp.238 240 1628...
  • tenter
     tenter ないし tempter は中期フランス語では「到達(達成)できるよう努める」(*1)意味のほか、「誘惑する、唆す」「試みる」「企てる」などの意味(*2)。 登場箇所 百詩篇第4巻56番(未作成) 百詩篇第4巻57番 百詩篇第4巻64番 百詩篇第6巻43番(未作成) 百詩篇第6巻89番 百詩篇第9巻48番(未作成) 百詩篇第10巻13番 百詩篇第10巻58番(未作成) 名前 コメント
  • 百詩篇第6巻24番
    原文 Mars le sceptre1 se trouuera2 conioinct, Dessoubz Cancer3 calamiteuse guerre4 Vn5 peu apres sera nouueau Roy oingt6, Qui par7 long temps8 pacifiera9 la terre10. 異文 (1) sceptre scepte 1600 1610, Sceptre 1620PD 1672 1712Guy (2) trouuera trouueront 1620PD (3) Cancer cancer 1565TB (4) guerre Guerre 1712Guy (5) Vn Et 1565TB (6) sera nouueau Roy oingt le Roy aux princes i...
  • Prophecies on World Events by Nostradamus
     『ノストラダムスによる世界の諸事件に関する予言集』(Prophecies on World Events by Nostradamus)は、スチュワート・ロッブの著書。1961年にニューヨークのライヴライト(Livelight Publishing Co.)から出版された。 【画像】『ノストラダムスによる世界の諸事件に関する予言集』(クリックするとAmazonのページに飛びます) 内容  テーマ別に編成された信奉者的な立場からの解釈書である。  第1章「個人名の予言」は、百詩篇第7巻1番(アシル)、百詩篇第9巻18番(モンモランシーとクレルペーヌ)、百詩篇第9巻34番(ナルボンとソース)、百詩篇第5巻57番(モンゴルフィエ)など、具体的な名前を的中させた予言を集めている。  第2章「日付指定事件の予言」では、百詩篇第6巻54番(1607年)などの年号が明記されて...
  • 百詩篇第2巻29番
    原文 L oriental1 sortira de son siege2, Passer les monts3 Apennins4, voir la Gaule5 Transpercera6 du ciel7 les eaux neige8 Et9 vn chascun10 frapera de sa gaule11. 異文 (1) L oriental 1555 1589PV 1649Ca 1650Le 1668 1840 L Oriental T.A.Eds. (2) siege Siege 1672 (3) monts mons 1590Ro, Monts 1672 (4) Apennins Apennis 1557U 1557B 1568A 1590Ro, Apennons 1600 1610 1716, Apennois 1627 1...
  • enorme
     enorme は「莫大な、広大な」などの意味だが、中期フランス語では「忌まわしい、厭わしい」(abominable)などの意味もあった(*1)。 登場箇所 百詩篇第6巻95番(未作成) 百詩篇第8巻72番(未作成) 百詩篇第10巻10番 百詩篇第10巻61番(未作成) 六行詩34番 名前 コメント
  • Freins
     Freins は南仏の都市フレジュス(Fréjus)の綴りの揺れ。当時 i と j は印刷上の区別がルーズで、u と n は取り違えられやすかった。つまり、Freins は Freius の誤植とも思われるのだが、ノストラダムスは出版業者の違う『予言集』初版と『1566年向けの暦』とでこの綴りを用いている(*1)。  なお、この語がフレジュスの綴りの揺れとする読み方は、アナトール・ル・ペルチエ以来、信奉者側にも実証的な論者の側にも異論はない(後の時代の異文 Erins などで解釈している論者を除く)。 登場箇所 百詩篇第3巻82番  百詩篇第10巻23番(未作成)では Freius を用いており、2音節をあてている(Freins だと1音節になる)。 ...
  • 百詩篇第6巻88番
    原文 Vn regne grand dcmourra1 desolé, Aupres2 del Hebro3 se feront4 assemblées Monts5 Pyrenees6 le7 rendront consolé, Lors que dans May seront terres8 tremblees9. 異文 (1) dcmourra 1557U demourra T.A.Eds. (sauf demoura 1557B 1611A, demeurra 1627, demeurera 1840) (2) Aupres Au pres 1590Ro (3) del Hebro 1557U 1568 1590Ro 1605 1628 1772Ri de l Hebro T.A.Eds. (4) feront seront 1611A...
  • esmouvoir
     esmouvoir は現代フランス語の émouvoir (感動させる、動揺させる)にあたるが、中期フランス語の場合、ほかに「動かす」(mettre en mouvement)、「興奮させる、かきたてる」(exciter, inspirer)、「戦いの口火を切る」(declencher un conflit)などの意味があり、代名動詞としては「叛乱する」などの意味もあった(*1)。 登場箇所 予兆詩第82番(旧72番) 予兆詩第106番(旧96番)  以上のほかに過去分詞での登場例が非常に多い。 百詩篇第1巻73番(未作成) 百詩篇第1巻79番(未作成) 百詩篇第4巻83番(未作成) 百詩篇第5巻71番(未作成) 百詩篇第6巻23番 百詩篇第10巻12番(未作成) 予兆詩第30番(旧27番) 予兆詩第39番(旧35番) 予兆詩第50番(旧46番) 予兆詩第63番(旧58番)...
  • Selin
     Selin は現代フランス語式に読めば「スラン」。綴り字記号を補えば「セラン」(sélin)で、フランス語の一般名詞としては「はまぜり(浜芹)」の意味。  しかし、ノストラダムスの用語としては、月の女神セレネ(Sélènê)の派生語、つまりはギリシャ語に由来する「月」の関連語とされることが多い。名詞的に捉える場合(エドガー・レオニなど)と形容詞的に捉える場合(ベルナール・シュヴィニャール)があり、後者の場合、女性形Selineに対応する男性形とされる。  フランス王アンリ2世はディアーヌ・ド・ポワチエを溺愛し、彼女の名前ディアーヌ(月の女神)に因んだものか、自分の紋章にも三日月の意匠を取りいれていた。このことから、エドガー・レオニ、ピエール・ブランダムール、ロジェ・プレヴォらは、特に「偉大なスラン」(le grand Selin)や「シラン・スラン」(Chyren Sel...
  • ラティウム
     ラティウム (Latium) は古代ローマの地域名。イタリア半島中部のテヴェレ川流域で、アペニン山脈とティレニア海との間にある。時代ごとに徐々にその範囲は拡大していった。現在はローマを州都とするラツィオ州がこれに対応する(*1)。 ノストラダムス関連  『予言集』での登場箇所は地名以外に民族名(ラティウム人)の場合がある。綴りはいずれも latin(e)(s) である。 百詩篇第1巻83番(未作成) 百詩篇第2巻5番 百詩篇第5巻21番(未作成) 百詩篇第5巻50番(未作成) 百詩篇第5巻63番(未作成) 百詩篇第9巻70番(未作成) 百詩篇第10巻59番(未作成) 予兆詩第21番(旧19番) 名前 ...
  • pille
     pille は中期フランス語で pillage(略奪)の意味。これはラブレーの作品などにも使用例がある。ほかに butin(略奪品、戦利品)の意味もあった(*1)。 登場箇所 百詩篇第1巻30番 百詩篇第1巻92番 百詩篇第2巻83番(未作成) 百詩篇第5巻30番 百詩篇第7巻10番(未作成) 百詩篇第8巻83番 百詩篇第9巻61番(未作成) 百詩篇第10巻87番(未作成) 予兆詩第20番(旧18番) 予兆詩第22番(旧20番) 予兆詩第38番(旧34番) 予兆詩第139番(旧129番) 名前 コメント
  • イングランド
     イングランド(England) は英国、グレートブリテン島の南半分ほどのうち、南西部(ウェールズ)を除いた地域名。イングランドは「アングル人の土地、国」の意味であり、フランス語名アングルテル(Angleterre)も同じである。  かつてイングランド王国であったが、ウェールズ(1536年)、スコットランド(1709年)、アイルランド(1800年)を併合し、大英帝国を築いた(アイルランドのうち、北アイルランド以外はのちに独立)。  16世紀はチューダー朝(1485年 - 1603年)の時代で、第2代ヘンリー8世が英国国教会を樹立し、カトリック修道会などを弾圧したり、逆にメアリー1世のカトリック回帰が国内に混乱をもたらすなどの動揺があった。また、フランスともカレーをはじめとする大陸の拠点をめぐって争っていた。世紀後半のエリザベス1世の治世は政治的にはイングランド絶対主義の、文化的に...
  • ヘント
     ヘント (Gent) はベルギーの東フランデレン州の州都。レイエ川とスヘルデ川の合流点に発達した商工業都市である。フランス読みではガン (Gand)、英語読みではゲント (Ghent)。 概要  7世紀に創建された修道院に起源を持つ、ベルギーでは最も古い歴史を持つ古都の一つであり、中世には毛織物工業で大いに栄えた。フランドル伯領の首都だった時代もあったが、13世紀に自治都市となり、1584年まで続いた。その16世紀後半以降、衰退に向かったが、運河が開通した19世紀以降活気を取り戻し、ベルギーの商業や金融面でも中心的都市の一つとなっている。かつての繁栄を伝える中世から近世にかけての城や大聖堂などの歴史的建築物も多く残り、19世紀に創設された大学なども含め、文化・学術面でも重要な地位を占めている(*1)。 ノストラダムス関連  『予言集』では以下の詩篇に登場する。 百詩篇...
  • alegre
     alegre は allegre(現 allègre)と同じと考えられている(*1)。中期フランス語の allegre は「快活な」(réjoui)、「活発な」(vif)、「容易な」(facile)、「敏捷な」(leste)などの意味であった(*2)。  alegro も同じ意味と見なされている。韻を整えるために語尾を修正したか、イタリア語の allegro を流用したかのどちらかであろう。「快速調」を意味する音楽用語としてなら、現代フランス語でも allégro は使う(*3)。 登場箇所 alegro 百詩篇第5巻27番 alegre 百詩篇第10巻38番(未作成) 予兆詩第84番(旧74番) 予兆詩第114番(旧104番) 名前 ...
  • faillir
     faillir は現代フランス語では「危うく~する」の意味。辞書によっては古い意味ないし文語表現として「過ちを犯す」「破産する」「欠ける」「衰える」「終わる、尽き果てる」などの意味を載せているものもある(*1)。  DMF には「欠ける」(manquer, faire défaut)、「しくじる」(se tromper, tomber en faute)、「終わる」(finir, prendre fin)などの意味が載っており、非人称では falloir と同じ意味があった(*2)。 登場箇所 百詩篇第1巻6番 百詩篇第1巻73番(未作成) 百詩篇第3巻42番 百詩篇第3巻95番 百詩篇第4巻45番(未作成) 百詩篇第4巻97番 百詩篇第4巻98番(未作成) 百詩篇第4巻100番 百詩篇第5巻15番(未作成) 百詩篇第5巻17番(未作成) 百詩篇第5巻57番 百詩篇第5巻5...
  • trousser
     trousser は、現代フランス語では「束ねる」「(服の裾などを)持ち上げる」「(文章などを)仕上げる」の意味。中期フランス語では他に「持ち運ぶ」(emporter, enlever)、「荷造りをする」(empaqueter, emballer)、「占領する、捕まえる」(s’emparer de)、「(馬に荷物を)載せる」「服を着せる」などの意味もあった(*1)。ピエール・ブランダムールは trosser, torser などと同じとして「結ぶ、繋ぐ、縛る」(lier, attacher)の意味としている(*2)。 登場箇所 いずれも過去分詞での登場である。 百詩篇第1巻65番 百詩篇第2巻21番(未作成) 百詩篇第4巻36番(未作成) 百詩篇第10巻78番 予兆詩第33番(旧30番) ...
  • ヴェネツィア
     ヴェネツィア (Venezia) はイタリア、ヴェネト州の州都にしてヴェネツィア県の県庁所在地。英語名はヴェニス (Venice)、フランス語名はヴニーズ (Venise)。  文献によって若干の数の違いはあるものの、122の島、400の橋、176の運河を持つ「水の都」であり、ヴェネト潟湖に発達したその独自の都市景観は、「ヴェネツィアとその潟」として、世界遺産に登録されている。世界文化遺産に登録されるためには6つの基準のうち、少なくとも1つを満たす必要があるが、ヴェネツィアは6項目すべてを満たす数少ない文化遺産である。 【画像】 DVD 『世界ふれあい街歩き イタリア ベネチア』 歴史  古称はウェネティア (Venetia)。もともとはロンゴバルド王国の侵攻から逃れたパドウァ人が小島に住み着いたのが最初だといわれる。828年にはエジプトのアレキサンドリアから福音...
  • 百詩篇第2巻24番
    原文 Bestes farouches de faim fluues1 tranner2 Plus part3 du camp4 encontre5 Hister6 sera, En caige de fer7 le grand fera traisner8, Quand Rin9 enfant Germain10 obseruera11. 異文 (1) fluues 1555 1840 fleuues T.A.Eds.(sauf Fleuves 1672) (2) tranner tranners 1668P (3) part par 1611B 1660 (4) camp champ 1568B 1568C 1568I 1597 1600 1605 1610 1611 1627 1628 1644 1649Xa 1650Ri 1653 1660 ...
  • イスタンブル
     イスタンブル (Istanbul, イスタンブール) はトルコの首都アンカラをしのぐ同国最大の都市である。イスタンブル州の州都で、ボスポラス海峡の入り口に位置している。ビュザンティオン、ビュザンティウム、コンスタンティノポリス (コンスタンティノープル) など、時代ごとに様々な名前で呼ばれてきた。 歴史  紀元前7世紀に古代ギリシアの都市国家メガラの植民都市として建設された。メガラのビュザスが建設したことからビュザンティオンと名づけられたとも言われる。その後、スパルタ、アテネ、マケドニアなどに領有権が移った。これは交易と軍事の両面で利用価値の高い場所に位置していたためである。  2世紀にローマ帝国の領土となると、ローマ式にビュザンティウムと呼ばれるようになった。4世紀にはここに遷都した皇帝コンスタンティヌスが自らの名前を冠してコンスタンティノポリスと改名した。  ローマ帝国分...
  • 百詩篇第7巻24番
    百詩篇第7巻 24番 原文 L’enseuely1 sortira du tombeau2, Fera de chaines3 lier4 le fort du pont Empoysoné5 auec œufz6 de barbeau7, Grand de Lorraine8 par le Marquis9 du Pont10. 異文 (1) L’enseuely L’enseueuely 1627, L’Ensevely 1672 (2) tombeau tumbeau 1627 1630Ma, Tombeau 1772Ri (3) de chaines de chaisnes 1605 1672 1840, des chaines 1627, de schaines 1650Le (4) lier lie 1600 1610 1627 1...
  • Denys
     Denys は、酒の神ディオニュソス(Dionysos)のこととされる。マリニー・ローズやベルナール・シュヴィニャールはこの読み方をとっている。もちろん、ここで言う「酒」とはワインのことなので、ワインやブドウの比喩として用いられている可能性もある(*1)。  他方でドニ(Denis)を含む地名はフランスのいくつかある。アナトール・ル・ペルチエはパリ近郊のサン=ドニの教会と大修道院と解釈していたし(*2)、アンリ・トルネ=シャヴィニーは、自身が主任司祭を務めていたサン=ドニ=デュ=パンと解釈していた。百詩篇第9巻24番の場合、ルテティアと一緒に登場しているので、おそらくパリ近郊のサン=ドニのことだろう。  なお、ノストラダムスは散文体の「予兆」では何度か「暴君デニス」(Denys le tyran)に触れている。シュヴィニャールによれば、紀元前405年から前344年にシラク...
  • 百詩篇断片・6番
    シャストゥイユが伝えた百詩篇 6番 原文 Feu, flame, faim, furt farouche fumée Faira faillir froissant fort foy faulcher Fils dedente1 toute Provence humée Chassé2 de règne enraisgé3 sans4 chracher. 異文 (1) dedente de dente (Ruzo) (2) Chassé Chasse (Ruzo) (3) enraisgé enrayge (Ruzo) (4) sans sang (Ruzo) 校訂  dedente は、百詩篇第12巻4番に基づくならば、de denté と読むべきで、驚異譚としては、それが最も合理的な読みである。 日本語訳 火、炎、饑〔ひだる〕...
  • シエーナ
     シエーナ(Siena, シエナ)は、イタリア、トスカーナ州シエーナ県の県庁所在地である。フランス名はシエンヌ(Sienne)。ローマの北西約230 km、フィレンツェの南方約50 km に位置する。 概要  エトルリア人が築いた古代都市に由来し、古代ローマ時代の名称はサエナ・ユリア(Saena Julia)であった。  中世にゲルフ(教皇派)とギベリン(皇帝派)が争った時期には、フィレンツェと争いを繰り広げた。この争いの時期はシエーナの全盛期でもあり、絵画ではシエーナ派が現れた。また、神秘主義の面で特筆すべき2人の聖人、聖女カテリーナ(1347年 - 1380年)と聖ベルナルディーノ(1380年 - 1444年)を輩出した都市でもある。  カンポ広場を中心に残る美しい中世建造物群は、「シエーナ歴史地区」の名でユネスコ世界遺産リストに登録されている。  現...
  • ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集 (アントワーヌ・ベソン)
     『ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集』(Les Vraies Centuries et Prophéties de Maistre Michel Nostradamus)は、リヨンのアントワーヌ・ベソンによっても出版された。 【画像】ベソン版の扉 (*1) 正式名 LES VRAYES CENTURIES ET PROPHETIES DE MAISTRE MICHEL NOSTRADAMUS. Où se void representé tout ce qui s est passé, tant en France, Espagne, Italie, Allemagne, Angleterre, qu autres parties du Monde. Revûës corrigées suivant les premieres Editions i...
  • estrenne
     estrenne は本来「新年の贈り物、お年玉」で、それは現代語の étrenne にも引き継がれている。中期フランス語の場合、「呪詛」(imprécation)の意味もあり、成句としては bonne estrenne が「幸運」(bonne chance)、a bonne estrenne が「吉兆の」(de bon augure)の意味を持っていた(*1)。  語源は吉兆を意味するラテン語 strena で、古フランス語では「幸運」(chance, fortune)、「衝突」(combat, choc)、「夜明け」(aube du jour)の意味があった(*2)。 登場箇所 百詩篇第10巻44番(未作成) 百詩篇第10巻60番 名前 ...
  • s'avancer
     s avancer は、現代フランス語では「前に出る」「突き進む」などの意味だが、中期フランス語では 「急いで~する」の意味があった(*1)。 登場箇所 百詩篇第5巻32番 百詩篇第10巻64番(未作成) 名前 コメント
  • 詩百篇第10巻52番
    詩百篇第10巻 52番* 原文 Au lieu où1 LAYE2 Scelde3 se marient, Seront les nopces4 de long temps5 maniees6, Au7 lieu d Anuers8 où9 la crappe10 charient, Ieune11 vieillesse12 consorte13 intaminee. 異文 (1) où ou 1568X 1590Ro 1605sn 1649Xa 1672Ga 1716PRc, oú 1611B 1772Ri (2) LAYE Laye 1590Ro 1597Br 1603Mo 1606PR 1607PR 1610Po 1627Ma 1627Di 1644Hu 1650Ri 1653AB 1672Ga 1697Vi 1716PR 1720To, Lay ...
  • dresser
     現代フランス語では「立てる」「建てる」「従える」などの意味。  16世紀の用法としては、「指導する」「立て直す」などの意味もあった(*1)。 登場箇所 百詩篇第1巻45番(未作成) 百詩篇第1巻57番 百詩篇第1巻77番(未作成) 百詩篇第2巻63番(未作成) 百詩篇第3巻26番(未作成) 百詩篇第3巻43番(未作成) 百詩篇第3巻61番(未作成) 百詩篇第5巻51番(未作成) 百詩篇第5巻69番 百詩篇第6巻12番 百詩篇第6巻79番(未作成) 百詩篇第7巻29番 百詩篇第7巻32番 百詩篇第9巻10番(未作成) 百詩篇第9巻66番(未作成) 予兆詩第15番 予兆詩第38番(旧34番) 予兆詩第148番(旧137番) 名前 ...
  • 百詩篇第4巻33番
    原文 Iuppiter ioint plus Venus qu à1 la Lune2 Apparoissant de plenitude blanche Venus3 cachée4 soubs la blancheur Neptune, De Mars5 frappé6 par7 la granée8 branche9. 異文 (1) qu à qu a 1649Ca 1650Le 1668A, quà 1650Ri (2) Lune lune 1665 (3) Venus Venu 1597 1600 1610 1716 (4) cachée caché 1588-89 1589PV (5) Mars mars 1627 (6) frappé frappée 1557U 1557B 1568 1597 1600 1605 1610 ...
  • brume
     brume は現代フランス語では「もや、霧」などの意味。古くは「冬至」の意味もあった(*1)。  プロヴァンス語からの借用だとすると、brouillard(霧)、épidémie(伝染病)、trouble(騒擾)、désordre(混乱)などの可能性もある(*2)。なお、プロヴァンス語で「騒擾」の意味とする注釈は、ジャン=エメ・ド・シャヴィニーの著作の中にすでに見られる。 登場箇所 百詩篇第10巻9番(未作成) 予兆詩第24番(旧22番) 名前 コメント
  • rapine
     rapine は現代フランス語で「略奪、横領」などの意味で、それは中期フランス語でも変わらなかった(*1)。エドガー・レオニやピーター・ラメジャラーは一貫してその意味で訳している。  古フランス語の場合、「盗みたいという欲求」(désir de voler)、「賦課金の一種」(sorte de redevance)などの意味だった(*2)。  マリニー・ローズは上記のような古フランス語から中期フランス語の用法に一通り触れている(*3)。  百詩篇第6巻4番の場合、いくつかの特殊な読みが提示されている。  アナトール・ル・ペルチエはラテン語の rapina からの派生語として、「引越し」(déménagement)、「逃走」(fuite)としていた。この語義はブリューノ・プテ=ジラールも支持している(*4)。  ロジェ・プレヴォやジャン=ポール・クレベールは en rapi...
  • 百詩篇第3巻49番
    原文 Regne Gauloys tu seras bien changé En lieu estrange1 est translaté l empire2 En autres meurs, loys3 seras4 rangé Rouan5 Chartres6 te feront7 bien du pire. 異文 (1) En lieu estrange En lieu 1665 (2) est translaté l empire est translaté l Empire 1557B 1627 1650Le 1665 1668 1672 1716, l Empire est translaté 1589PV, l Empire translaté 1649Ca (3) meurs, loys mœurs loix 1557U ...
  • Sol
     Sol はフランス語の一般名詞としては「土壌、地質」「ソル(昔の貨幣単位)」「(音階の)ソ」などの意味。  ラテン語では「太陽、太陽神」「昼」「太陽の光・熱」などの意味(*1)。  ノストラダムスは、ラテン語からの借用かフランス語 soleil (太陽)の語尾音省略かはともかくとして、Sol を「太陽」の意味で使うことが多くあった。これは論者の立場に関わらず、広く支持されている。 登場箇所 百詩篇第1巻38番(未作成) 百詩篇第1巻57番 百詩篇第2巻35番 百詩篇第4巻28番 百詩篇第4巻29番 百詩篇第4巻30番 百詩篇第4巻84番 百詩篇第4巻86番 百詩篇第5巻11番 百詩篇第5巻25番 百詩篇第5巻27番 百詩篇第5巻53番 百詩篇第5巻62番 百詩篇第5巻66番 百詩篇第6巻35番 百詩篇第6巻52番(未作成) 百詩篇第6巻58番(未作成) 百詩篇第6巻98番...
  • Propheties par l'astrologue du treschrestien Roy de France
     『敬虔なキリスト教徒たるフランス王とサヴォワ公妃に仕える占星術師による予言集』(Propheties par l astrologue du treschrestien Roy de France de Madame la Duchesse de Savoye.)は、リヨンのフランソワ・アルヌレによって1572年に出版されたアントワーヌ・クレスパンの著書。クレスパンの著書の中でも、本家ノストラダムスの百詩篇集からの剽窃が特に目立つ文献である。 【画像】(左)リヨン市立図書館所蔵、(右)大英図書館所蔵(*1)。題名の2列目や文字配列など、いくつもの違いがある。 正式名 Propheties par l astrologue du treschrestien Roy de France de Madame la Duchesse de Sauoye, dediee...
  • brigue
     brigue は現代フランス語では「陰謀」「術策」の意味だが、中期フランス語ではそれ以外に「喧嘩」(querelle, dispute)の意味があった(*1)。 登場箇所 百詩篇第2巻100番(未作成) 百詩篇第5巻51番(未作成) 百詩篇第5巻80番(未作成) 百詩篇第10巻5番 予兆詩第41番(旧37番) 名前 コメント
  • parque
     parque はラテン語 parcus (節約の、寡言の)に由来する語。アナトール・ル・ペルチエの指摘以来、エドガー・レオニ、ピエール・ブランダムール、ブリューノ・プテ=ジラール、ジャン=ポール・クレベールらも踏襲している(*1)。  なお、現代フランス語で Parque はギリシア神話の女神に由来する「死、運命」を意味する語で(*2)、マリニー・ローズはそちらの意味を採っている(*3)。 登場箇所 百詩篇第1巻59番(未作成) 百詩篇第1巻70番 百詩篇第10巻82番(未作成) 名前 コメント
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