「天狗風」(2009/02/05 (木) 11:22:40) の最新版変更点
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<h1>天狗風</h1>
<p><strong>「天狗風」</strong>(正式には 天狗風 霊験お初捕物控【二】)は<strong>宮部みゆき</strong>
の書いた捕物帳。<br />
1994年から1年間新聞連載され、1997年1月に新人物往来社より発売された
ものを文庫化して、2001年9月に講談社庫から発売された。価格は781円+税。</p>
<table><tr><th>目次</th>
</tr><tr><td><a href="#ara">1.あらすじ</a><br /><a href="#tou">2.登場人物</a><br /><a href="#mok">3.●目次●</a><br /><a href="#furi">4.振袖火事</a><br /><a href="#kai">5.解説</a></td>
</tr></table><h2><a name="ara">あらすじ</a></h2>
<p>一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに・・・。不思議な力をもつお初は、算学の道
場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の
声や観音様の姿を借りたもののけの翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく”霊験お初捕物控 ”第二弾。</p>
<h2><a name="tou">登場人物</a></h2>
<ul><li><strong>お初</strong><br />
主人公。17歳。人には見えないものが見えたり、聞こえたりする能力を持つ。勝気な性格で、はっきりと した物言いをする愛らしい顔の少女。</li>
<li><strong>古沢右京之介</strong><br />
ひょろりと背が高く、メガネをかけた青年。吟味方余力である父親の許しを得て奉行所の役目をしりぞき 、算学の道へ進んだ。</li>
<li><strong>根岸肥前守鎮衛</strong><br />
巷に流れる不思議な話、言い伝えに興味を持っていて、「耳袋」に書き溜めている。お初の能力を信じ、 神隠しの真相を調べてくれないか、と相談を持ちかける。</li>
<li><strong>鉄</strong> 突然お初の前に現れたかぎしっぽの小さなとら猫。人間の言葉を話すことが出来るが、その言葉はお
初にしか聞こえない。<br /></li>
<li><strong>六蔵・およし夫婦</strong><br />
お初の兄と義姉。「まともな娘なら縁談だって来る年頃だ」と、お初が娘らしくしおらしくなることを期 待している。</li>
<li><strong>あき</strong><br />
神隠しの1人目の被害者で、17歳になる下駄屋の一人娘。半月後には料理屋へ縁付くことが決まっていた。
しかし、真紅の朝焼けが広がる朝、一陣の風とともに忽然と姿を消してしまった。</li>
</ul><h2><a name="mok">●目次●</a></h2>
<p><strong>第一章 かどわかし</strong> 朝焼けの怪/御番所模様<br /><strong>第二章 消える人々</strong> おあきの足跡/ささやく影/魔風/再び、ささやく影/明けない 夜<br /><strong>第三章 お初と鉄</strong> 姉妹屋にて/浅井屋脱出/夢の娘/矢場の男<br /><strong>第四章 武家娘</strong> 吹き矢/鉄と御前さま/御前さまと和尚<br /><strong>第五章 対決</strong> しのの涙/桜の森/お初と御前さま<br /><strong>解説</strong> 清原康正</p>
<h2><a name="furi">振袖火事</a></h2>
<p>江戸時代に江戸の大半を焼失するに至った「明暦の大火」がある。その大火事には諸説あるが、この物
語のベースになっているのは<strong>「振袖火事」</strong>と呼ばれる伝承である。<br />
美しい寺小姓に恋をした少女おきくは、その小姓の着ていた着物に似た柄の振袖をこしらえてもらい小姓
を思い続けた。しかし、16歳の若さでこの世を去ってしまう。その後振袖は古着屋の手を経て、2人の若い
女性、お花、次におたつの元に渡るが、どちらも振袖を手にした後、亡くなってしまった。<br />
おたつの葬儀の後、3人の娘の家のもので話し合い、結果振袖を本妙寺で供養してもらうことにした。しか
し、和尚が読経しながら振袖を火の中に投げ込んだ瞬間、突如吹いたつむじ風によって振袖が舞い上がっ
て本堂に飛び込み、それが燃え広がって江戸中が大火となったという。</p>
<h2><a name="kai">解説</a></h2>
<p>テンポよく話が流れていくので、500ページを超える長編だということを忘れさせるくらい熱中して読めて
しまった。鉄という言葉を話す猫とお初との軽快なやり取りが面白く、鉄という存在がとてもかわいらし
く書かれている。女性の美へのこだわりや、そこから生まれる怖さとが上手く事件と絡んでいた。<br /></p>
<hr /><br /><p>By:A</p>
<h1>天狗風</h1>
<p><strong>「天狗風」</strong>(正式には 天狗風 霊験お初捕物控【二】)は<strong>宮部みゆき</strong>
の書いた捕物帳。<br />
1994年から1年間新聞連載され、1997年1月に新人物往来社より発売された
ものを文庫化して、2001年9月に講談社庫から発売された。価格は781円+税。</p>
<table><tr><th>目次</th>
</tr><tr><td><a href="#ara">1.あらすじ</a><br /><a href="#tou">2.登場人物</a><br /><a href="#mok">3.●目次●</a><br /><a href="#furi">4.振袖火事</a><br /><a href="#kai">5.解説</a></td>
</tr></table><h2><a name="ara">あらすじ</a></h2>
<p>一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに・・・。不思議な力をもつお初は、算学の道
場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の
声や観音様の姿を借りたもののけの翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく”霊験お初捕物控 ”第二弾。</p>
<h2><a name="tou">登場人物</a></h2>
<ul><li><strong>お初</strong><br />
主人公。17歳。人には見えないものが見えたり、聞こえたりする能力を持つ。勝気な性格で、はっきりと した物言いをする愛らしい顔の少女。</li>
<li><strong>古沢右京之介</strong><br />
ひょろりと背が高く、メガネをかけた青年。吟味方余力である父親の許しを得て奉行所の役目をしりぞき 、算学の道へ進んだ。</li>
<li><strong>根岸肥前守鎮衛</strong><br />
巷に流れる不思議な話、言い伝えに興味を持っていて、「耳袋」に書き溜めている。お初の能力を信じ、 神隠しの真相を調べてくれないか、と相談を持ちかける。</li>
<li><strong>鉄</strong> 突然お初の前に現れたかぎしっぽの小さなとら猫。人間の言葉を話すことが出来るが、その言葉はお
初にしか聞こえない。<br /></li>
<li><strong>六蔵・およし夫婦</strong><br />
お初の兄と義姉。「まともな娘なら縁談だって来る年頃だ」と、お初が娘らしくしおらしくなることを期 待している。</li>
<li><strong>あき</strong><br />
神隠しの1人目の被害者で、17歳になる下駄屋の一人娘。半月後には料理屋へ縁付くことが決まっていた。
しかし、真紅の朝焼けが広がる朝、一陣の風とともに忽然と姿を消してしまった。</li>
</ul><h2><a name="mok">●目次●</a></h2>
<p><strong>第一章 かどわかし</strong> 朝焼けの怪/御番所模様<br /><strong>第二章 消える人々</strong> おあきの足跡/ささやく影/魔風/再び、ささやく影/明けない 夜<br /><strong>第三章 お初と鉄</strong> 姉妹屋にて/浅井屋脱出/夢の娘/矢場の男<br /><strong>第四章 武家娘</strong> 吹き矢/鉄と御前さま/御前さまと和尚<br /><strong>第五章 対決</strong> しのの涙/桜の森/お初と御前さま<br /><strong>解説</strong> 清原康正</p>
<h2><a name="furi">振袖火事</a></h2>
<p>江戸時代に江戸の大半を焼失するに至った「明暦の大火」がある。その大火事には諸説あるが、この物
語のベースになっているのは<strong>「振袖火事」</strong>と呼ばれる伝承である。<br />
美しい寺小姓に恋をした少女おきくは、その小姓の着ていた着物に似た柄の振袖をこしらえてもらい小姓
を思い続けた。しかし、16歳の若さでこの世を去ってしまう。その後振袖は古着屋の手を経て、2人の若い
女性、お花、次におたつの元に渡るが、どちらも振袖を手にした後、亡くなってしまった。<br />
おたつの葬儀の後、3人の娘の家のもので話し合い、結果振袖を本妙寺で供養してもらうことにした。しか
し、和尚が読経しながら振袖を火の中に投げ込んだ瞬間、突如吹いたつむじ風によって振袖が舞い上がっ
て本堂に飛び込み、それが燃え広がって江戸中が大火となったという。</p>
<h2><a name="kai">解説</a></h2>
<p>テンポよく話が流れていくので、500ページを超える長編だということを忘れさせるくらい熱中して読めて
しまった。鉄という言葉を話す猫とお初との軽快なやり取りが面白く、鉄という存在がとてもかわいらし
く書かれている。女性の美へのこだわりや、そこから生まれる怖さとが上手く事件と絡んでいた。<br /></p>
<hr /><br /><p>By:A</p>
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