ベロニカは死ぬことにした
「ベロニカは死ぬことにした」(Verinika Decide Moeere)はパウロ・コ
エーリョの小説。
2001年1月に角川書店から刊行された単行本を文庫化したもの。2003年4月25日に角川文庫から発行さ れた。
目次 |
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1.あらすじ 2.登場人物 3.解説 4.映画化 |
あらすじ
ベロニカはすべてを手にしていた。若さと美しさ、素敵なボーイフレンドたち、堅実な仕事、そして
愛情あふれる家族。でも彼女は幸せではなかった。何かが欠けていた。
ある朝、ベロニカは死ぬこと に決め、睡眠薬を大量に飲んだ。たが目覚めると、そこは精神病院の中だった。自殺未遂の後遺症で残り
数日となった人生を、狂人たちと過ごすことになってしまったベロニカ。しかし、そんな彼女の中で何か が変わり、人生の秘密が姿を現そうとしていた―――。
登場人物
- ベロニカ
主人公。 図書館で働いている24歳の女性。自らの死を選び、睡眠薬を大量に飲む。 - ゼドカ
精神病院の中でベロニカと親しくなる女性。極度のうつ病で治療中。自分の夢見たように人生を生きた いと思っている。 - エドアード
病院で出会った端正な顔立ちの28歳の青年。多重人格者。
解説
生きることも死ぬことも、大した理由はないのかも知れない。
他人から見たらとても恵まれた環境にいるベロニカは、その退屈な人生に価値を見出せなくなり自殺と いう道を選ぶが失敗に終わる。
しかし、その結果にもたらされた異変と院内で出会う人たちとの交流により、彼女は少しずつ考え方を変 えていく。
翻訳された作品だからか、文章に少し引っかかりを感じるところがあると感じた作品だった。
映画化
2005年に、舞台を日本に移し映画化された。主人公の名前はベロニカからトワに、エドアードはクロー ドに変更されている。
監督:堀江慶、脚本:筒井ともみ、主演:真木よう子。
By:A