コンセント
「コンセント」は田口ランディの小説デビュー作である。
2000年6月、幻冬舎より発売され、2000年下半期の直木賞候補に上げられた。
目次 |
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1.あらすじ 2.登場人物 3.解説 4.映画 |
あらすじ
「その少年は、コンセントにつながったときだけ、動くことができるんだ」
引きこもりの末に餓死した兄が残した謎の言葉。奇妙なビデオ映画。彼は私に何を伝えようとしたのだろうか。兄の死の謎を解こうとする私に、異世界への回路が開かれていく。それは、どこに繋がっているのか。
登場人物
- 朝倉ユキ
主人公。金融雑誌ライターをする女性。 - 兄
主人公の年の離れた兄。謎の言葉を残したままこの世を去ってしまう。 - 国貞篤男
心理カウンセラーであり、主人公の元担当教授。 - 木村
カメラマン。主人公に好意を寄せている。 - 本田律子
主人公の元同級生で、文化人類学者。 - 山岸峰夫
主人公の元同級生、精神病医。
解説
兄の死の理由、死臭、カウンセリング、性描写、シャーマニズム。
コンセントをキーワードに話が進んでいくのだが、電波的な要素を多く含んだ作品だと思う。
内面へ傾いたようなラストがあまり共感できなかった。
映画
2001年に「コンセント CONCENT」として映画化された。
兄の死をきっけかに、本当の自分に目覚めていく女性の姿を書いたスピリチュアル・ドラマ。
監督:中原俊、原作:田口ランディ、脚色:奥寺佐渡子。
By:A