死国
「死国」は坂東眞砂子の小説である。
1996年8月に角川書店から発売された。これを原作とした映画が、1999年に制作された。
目次 |
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1.あらすじ 2.登場人物 3.解説 4.映画 |
あらすじ
20年ぶりに、故郷である高知の矢狗村(やくむら)を訪れた比奈子は、幼馴染の莎代里(さより)が18年前
に事故死していたことを知った。その上莎代里を黄泉の国から呼び戻すべく、母親の照子が禁断の”逆打ち”
を行っていたのを知り、愕然とする。四国八十八箇所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が蘇るというのだ。
そんな中、初恋の人・文也と再会し、恋に落ちる比奈子。だが、周囲で不可思議な現象が続発して・・・。
登場人物
- 明神比奈子
主人公。20年振りに故郷に帰り、幼馴染の死を知る。文也と再会することで恋心を再燃させる。 - 秋沢文也
主人公が少女の頃に淡い恋心を抱いていた青年。かつて莎代里と交際していた。 - 日浦莎代里
比奈子の幼馴染。中学生の時にこの世を去った。 - 日浦照子
莎代里の母親。娘を黄泉の国から呼び戻そうと、逆打ちをしている。
解説
一応ホラーというくくりに入れてみたものの、恋愛の要素も存分に含まれている作品。
それぞれがそれぞれに思いを抱えているので、怖いというよりは、切ないという気持ちを強く感じた。
流れるような文章がとてもリアルな小説。
映画
1999年に映画化された。当時新人だった栗山千明が莎代里役として出演している。
監督:長崎俊一、脚本:万田邦実/仙頭武則。
By:A