博士の愛した数式
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出版:新潮社 著者:小川洋子
発行日:平成17年12月1日 金額:459円(税込み)
読売文学賞、第1回本屋大賞受賞作品。
あらすじ
「僕の記憶は80分しかもたない」
博士の背広の袖には、そう古びたメモが留められていた。
博士にとって私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。
数字が博士の言葉だった。
やがて、私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きや歓びに満ちたものに変わった。 悲しくて暖かい愛の物語。
登場人物
- 博士
記憶が80分しかもたない老人。老婦人の義弟。
数学と野球のタイガースが大好き。 - 私
博士の下へやってきた新しい家政婦。 - ルート
私の息子で10歳。頭のてっぺんがルート記号のように平らだからルート。 - 老婦人
上品な身なりの痩せた老婦人。
あけぼの家政婦紹介組合を通して博士の世話を私に頼んだ人。
著者 小川洋子について
1962年、岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。
'88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞受賞。
'91年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞
主な著者に「冷めない紅茶」「やさしい訴え」「ホテル・アイリス」「沈黙博物館」
「アンネ・フランクの記憶」「貴婦人Aの蘇生」「偶然の祝福」「薬指の標本」などがある。
2004年「博士の愛した数式」で読売文学賞、本屋大賞を受賞。
翻訳された作品も多く、海外での評価も高い。
その他
2006年1月に映画化しロードショー。