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#contents *ひぐらしのなく頃に **鬼隠し編 >どうか嘆かないで。 >世界があなたを許さなくても、私はあなたを許します。 > >どうか嘆かないで。 >あなたが世界を許さなくても、私はあなたを許します。 > >だから教えてください。 >あなたはどうしたら、私を許してくれますか? **綿流し編 >あなたの渇きを癒せない。 >真実を欲するあなたがそれを認めないから。 > >あなたの渇きを癒せない。 >あなたの期待する真実が存在しないから。 > >それでもあなたの渇きを癒したい。 >あなたを砂漠に放り込んだのはわたしなのだから。 **祟殺し編 >井の中の蛙は幸せでした。 >井戸の外に何も興味がなかったから。 > >井の中の蛙は幸せでした。 >井戸の外で何があっても関係なかったから。 > >そしてあなたも幸せでした。 >井戸の外で何があったのか知らなかったから。 **暇潰し編 >誰が犯人かって? >それを探す物語に決まってるでしょ? > >誰が犯人かって? >そもそも「何の」犯人かわかってる? > >誰が犯人なの? >私をこれから殺す犯人は誰?! *ひぐらしのなく頃に解 **目明し編 >砂漠にビーズを落とした少女は泣いた。 >少女は百年かけて砂漠を探す。 > >砂漠でなく海かもしれないと少女は泣いた。 >少女は百年かけて海底を探す。 > >海でなくて山かもしれないと少女は泣いた。 >本当に落としたのか、疑うのにあと何年? **罪滅し編 >一度目なら、今度こそはと私も思う。 >避けられなかった惨劇に。 > >二度目なら、またもかと私は呆れる。 >避けられなかった惨劇に。 > >三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。 >七度目を越えるとそろそろ喜劇になる。 > >運命に泣かず、挫けることを知らない。 >そんな彼女は美しかった。 > >誰にも媚びず、最後まで1人で戦った。 >そんな彼女は気高かった。 > >彼女は眩しくて、ただただ神々しくて。 >私には、そんな彼女が必要だった。 **皆殺し編 ***冒頭の詩 >井戸の外の世界が知りたくて。 >私は井戸の底から這い上がろうとしました。 > >井戸の外の世界が知りたくて。 >何度、滑り落ちて全身を打ち付けても上り続けました。 > >でも気づきました。 >上れば上るほどに落ちる時の高さと痛みは増すのです。 > >外の世界への興味と全身の痛みが同じくらいになった時、 >私は初めて蛙の王さまの言葉の意味がわかりました。 ***私的捜査ファイルの詩 >誰だって幸せに過ごす権利がある。 >難しいのはその享受。 > >誰にだって幸せに過ごす権利がある。 >難しいのはその履行。 > >私にだって幸せに過ごす権利がある。 >難しいのはその妥協。 ***綿流し祭の晩 >どうかこの夜に何があったか教えてください。 >それは例えるなら猫を詰めた箱。 > >どうかこの夜に何があったか教えてください。 >箱の中の猫は、生か死かすらもわからない。 > >どうかあの夜に何があったか教えてください。 >箱の中の猫は、死んでいたのです。 ***エピローグの詩 >井戸の外にはどんな世界が? >それは、知るために支払う苦労に見合うもの? > >井戸の外にはどんな世界が? >それは、何度も墜落しても試すほどに魅力的? > >井戸の外にはどんな世界が? >それを知ろうと努力して、落ちる痛みを楽しもう。 > >その末に至った世界なら、そこはきっと素敵な世界。 >例えそこが井戸の底であったとしても。 > >井戸の外へ出ようとする決意が、新しい世界への鍵。 >出られたって出られなくったって、 >きっと新しい世界へ至れる…。 **祭囃し編 >誰だって幸せになる権利がある。 >難しいのはその享受。 > >誰だって幸せになる権利がある。 >難しいのはその履行。 > >私だって幸せになる権利がある。 >難しいのはその妥協。 > >だって、これから >もっともっと幸せになるんだもの。 > >これくらいじゃ、妥協なんてしないんだから。 >私たちは、これまでの幸せを全部取り戻すよ。 > >私は百年分を。 >あなたは千年分を、ね 。 *ひぐらしのなく頃に礼 **賽殺し編 >昔々。 >神様が人間の前に姿を表していた頃のお話。 > >天よりパンが降ってきた。 >ある者はなぜ肉ではないかと大いに嘆いた。 > >天より肉が降ってきた。 >ある者はパンが良かったと大いに嘆いた。 > >天より神様が降りてきた。 >全員が喜ぶ物がわかるまで、当分は水を降らせます。 > >天より雨が降ってきた。 >みんなは服が濡れると大いに嘆いた。 > >天より炎が降ってきた。 >みんなは家が焼けると大いに嘆いた。 > >天より神様が降りてきた。 >全員が喜ぶものがわかるまで、当分は何も降らせないことにします。 > >天より何も振ってこない。 >ある者は神に見捨てられたと大いに嘆いた。 > >天より色々降ってきた。 >ある者は降らせるものを選べと大いに嘆いた。 > >天より巨岩の雨が降ってきた。 >これでようやく嘆きの声はなくなった。 > >天より雨が降ってきた。 >通りすがりの旅人は感謝する。 > >神よ、予期せぬ天気に感謝します。 >お陰で我が旅路は退屈せずに済むのです。 > >神は応えず見送った。 >それでいい。神とサイコロは無口でいい。 *ひぐらしのなく頃に祭 **盥回し編 >あなたの見たいものは、なんですか? >私がそれを見せてあげましょう。 > >あなたの聞きたいことは、なんですか? >私がそれを教えてあげましょう。 > >だけど、期待はしないで下さい。 >目と耳を閉じているあなたにはきっと無駄なことだから。 **憑落し編 >罪を犯すことは怖くない。 >怖いのは、それを認めること。 > >罰を受けるのは怖くない。 >怖いのは、その痛みを知ること。 > >世界から罪と罰はなくならない。 >だって、人間は未来を知ることができないから。 *ひぐらしのなく頃に絆 **染伝し編 >それは、空気のようなものだと誰かが言った。 >目にも見えないし、いつもあるのが当然だから。 > >それは、水のようなものだと誰かが言った。 >甘くも辛くもなくて、何の味もしないから。 > >当たり前で、味気のない日常の時間。 >だからみんな、その幸せに気づかない。 *漫画版 **ガンガンパワード(鬼隠し編) >何が罪かわかりますか。 >知恵の実を口にしたからではありません。 >何が罪かわかりますか。 >蛇の甘言に耳を貸したからではありません。 >まだ罪がわかりませんか。 >それこそがあなたの罪なのです。 **ガンガンWING(綿流し編) >この世でもっとも見つけ難いもの。 >&color(red){砂漠に落とした針一本?} > >この世でもっとも見つけ難いもの。 >&color(red){闇夜に落とした鴉の羽?} > >この世でもっとも見つけ難いのは。 &color(red){自分自身の思い違い。} **Gファンタジー(祟殺し編) >&color(red){私}が一番不幸だった。 > >この迷路に出口がないことを知っていたから。 > >次に&color(red){彼}が不幸だった。 > >この迷路に出口がないことを知らなかったから。 > >その&color(red){他}大勢は不幸ではなかった。 > >自分たちが迷路の中にいることすら知らなかったから。 **ガンガン(暇潰し編) >私が求めるものは何? >遠い異郷からやって来る騎士かもしれない。 > >私が求めるものは何? >永遠の沼から這い出せる岸かもしれない。 > >私が求めるものはたったひとつ。 >得るのはキシか、それともシキ(死期)か。

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