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*第41話「非情のダークネス 3幹部の最期!」 *あらすじ 「おはよーございます」「「「「おはよーございます」」」」  朝から元気な声がこだましている。まひるたちは学校の職業体験の授業で、保育士の体験学習を選んだので、アリオル学園の付属保育園に出かけている。制服にエプロンを着け、子供たちの前で挨拶をした。  元気な園児達に振り回されるかぐやたち。則子はいつもの調子が園児に通じず右往左往している。雪奈は、絵本を読んであげているのだが、時々園児アタックを喰らってメガネを飛ばされている。まひるは、あさひを小さい時に見ていた経験から、小さな子をあやしたり喧嘩を止めたりと大忙しだ。  ダークネス本部では、エクリプスを前にガトールとモークライが話し合っていた。「あいつ等は振興計画の妨げになる」「そうですな、無能な者には死をでしょうか…」 二人の意見を聞いてうなずくエクリプス。「ただ消すだけでは面白くない。モークライ、何か手立てを」「畏まりました」 モークライのサングラスの奥の瞳が怪しく光る。  それを柱の影からこっそりと覗いていた、クバート、ウォルケン、スゥの三人は自分たちの立場が並々ならぬ状態であることに戦慄していた。「俺たち、このままじゃヤバくね?」「ヤバいどころかお祓い箱よ」「何とか手柄を立てなければ…」 そんな会話をしている三人の前にモークライが現れる。驚く三人。「立ち聞きは行けませんなぁ。汚名返上のための一手を差し上げますよ」 モークライは軽く笑いながら一枚の仮面を差し出す。それを恐る恐る受け取る三人。「あなたたち一人の力では使いこなせませんよ。使うなら三人で」 その言葉の後で三人の姿が掻き消えた。  運動場の隅で泣き声が聞こえる。まひるが飛んでいくと三人組の園児が他の子からおもちゃを持ち、周囲の子が泣いている。「どうしたの?」 まひるが優しく声を掛ける。泣いている子たちが口々におもちゃを取り上げられたことをまひるに訴える。まひるは、その子たちの言い分を聞いたあとで泣かないように諭した。そして、問題の三人組の子の方に向き直る。「どうして、おもちゃを取り上げたりしたのかな?」 しゃがんで目線を合わせるまひる。「だって、貸してって言ったのに貸してくれないんだもん」「ちょっと突き飛ばしただけで泣くなんて弱っちいよな」「そーよそーよ」と口々に言う文句をいう。「ちゃんと貸してって言ったの?」 まひるの問いかけに首を振る男の子。「弱い子は突き飛ばしてもいいのかな? 私はあなたたちより強いけど突き飛ばしちゃってもいい?」 首を振る男の子と女の子。「じゃあ、自分たちが悪いことをしたのは分かるよね」「うん」「じゃあ、どうすればいいかな?」「「「ごめんなさい」」」 泣いていた子たちといじめっ子たちを仲直りさせて、再び走り出していったのを見るとまひるは安心して立ち上がった。 「まひる、すごいわね。保育士さんになれるんじゃないの?」 かぐやが感心したようにまひるを見つめる。かぐやは園児たちに髪の毛や洋服を引っ張られてボロボロだ。「ん? あさひの経験があるから。それに近所の子を預かったりしてたし」「そうなの」  その時だった、別の場所で一斉に園児の感性があがる。「!」 園児たちの手にオレンジとパープルの姿があった。どうやらこっそり様子を覗いていたのが見つかってしまったらしい。園児の手によって手荒く扱われるが、なんとかぬいぐるみの振りで耐えているみたいだ。『ご愁傷様…』 まひるとかぐやは心の中で合掌するのであった。  急に園内がぐにゃりと曲がったような気がした。園児や保育士の先生、則子たちが一斉に倒れる。「や…闇の気配がするレジ」 園児たちの手から解放されてボロボロのオレンジ。そんなオレンジとパープルを駆けつけたさくらが抱きかかえている。その時だった。遊具の上に怪しい影が三体見えた。「ダークネス」 かぐやが正体を見抜く。「今日こそお前らのシャイミーヲ全て頂くぜ」とウォルケン。「今までの借りは全て返して帳消しだ」とクバート。「プリキュア最後の日よ」とスゥ。 三人が仮面をそれぞれ投げ、遊具がクライナー化する。同時に闇の空間が開き、おもちゃの国のような不思議な空間に移動していた。 「変身よ」 まひるとかぐやはキュアパストを使って変身する。クライナーの攻撃と同時に幹部三人も攻撃を加えてくる。新幹部には劣るとはいえ、エクリプスの闇のパワーを直接注ぎ込んで作られた幹部だ。下手なクライナーよりはずっと強い。 「あなたたちは、何かを奪うことしか出来ないの」 サンディの言葉にウォルケンがパンチを繰り出す。「うるせぇ、もう俺たちは後が無いんだよ」「今までのことを反省して、こんなことは止めなさい」 ナイトの言葉に「俺たちは闇から生まれて闇に帰るしかないんだ、お前たちに何が分かる」とクバートのとび蹴りが炸裂する。「私たちが消されないためにはお前たちを消すしかないんだよ」とスゥの鞭が唸る。  それらの攻撃を捌き、サンディとナイトの連携攻撃でそれぞれがそれぞれのクライナーにぶつかる。衝撃の大きさにその場に崩れるクライナーと幹部。「くそう、このままじゃ勝てない一発勝負だ」 クバートが叫ぶ。「よし、トリプルバーガー攻撃で牛肉三倍だ」 ウォルケンが答える。「行くわよ、あんたたち」 スゥが叫び、モークライから手渡された強化版の闇の仮面を取り出し、クライナーに向けて投げつける。三体のクライナーが叫び声を上げながら融合し、強化版の闇の仮面に通常の闇の仮面が融ける。クライナーが巨大化し、超・遊具クライナーが誕生した。 「何てことレジ」「合体したプル」「ありえないピピ」 驚くオレンジたち。  超・遊具クライナーの攻撃は最初のクライナーの状態の倍以上の威力があるようだった。形勢が逆転し、弾き飛ばされるプリキュア。抵抗するが激しい攻撃になすすべもない。周囲にあったおもちゃのブロックで出来た街も完全に破壊され、一際大きなクレーターの中にプリキュアが蹲っている。 「つ、強すぎる……」 何とか起き上がりながらサンディがつぶやいた。「プリキュアがピンチピピ」 ピンクたちがブレスを召還してプリキュアに装着する。サンディとナイトのダメージが回復し、再び飛び上がった。それを狙ったように発射されるクライナーの攻撃。それをしのぎながら、一瞬の隙を突いて必殺技を発射する。  が、必殺技が効かない。なおも必殺技を放ち続けるサンディとナイト。「ふふふ、無駄だ。三人分の闇の力を併せた我等に敵うものか」 クバートの勝ち誇った笑いが響く。必殺技を放ち続けるサンディとナイトに疲労の色が浮かんできた。このままではブレスの力も無くなってしまう。  クライナーから触手のようなものが伸びてきて、幹部たちに巻きついた。「な、なんだ?」「うぉ、力が……」「吸い取られていくぅ」 触手を通してクバートたちから闇の力がもやのように吸い取られていっているのが分かる。ウォルケンたちの体がみるみるやせ細っていく。『やはり、あなたたちの力では支えきれませんでしたな』 モークライの声が三幹部たちの脳裏に響いた。 「今だ、頑張れ、プリキュアレジ」 オレンジの声が飛ぶ。サンディとナイトは顔を見合わせると一層力を入れた。ブレスが眩しく輝き、一層強い必殺技が発射される。そして、クバートたちとクライナーが激しく爆発し、闇に消えた。その場にシャイミーのカードが残された。幹部が消えた後、一瞬だけコウモリや狼やオオオニバスの花のイメージが残っていたが、それもやがて炭の燃えカスのように消えていった。 「あの人たちを倒したの?」 サンディとナイトはがっくりと膝を落とす。「闇から生まれたものが闇に帰っただけプル」 パープルが二人に声を掛ける。「よくやったピピ」 ピンクも二人を褒めた。 「「「「お姉さん、ありがとうございました」」」」 園児たちの元気な声がお別れの挨拶をした。まひるたちは園児のお見送りをして体験学習を終了する。後は学校へ帰ってレポートを書かなければならないが、それは皆で手分けすれば何とかなるだろう。  まひるとかぐやは楽しかった一日を思いつつも、ダークネスの恐ろしさと非情さを今更ながら身にしみて感じていた。 *ストーリー設定メモ (作品内にこんなシーンが欲しいという設定やイラストを記載します) 09.07.29設定 ・ストーリー構成案の際に出されたアイデア > まひるがダークネスの陰謀で子どもになっちゃう。街の人達も何人か子どもにされる現象がおきている。 09.10.02設定 ・当初の「まひるが子供になる」というストーリーは、[[第37話『時を駆ける記憶!? まひるの思い出探検!』>第37話]]とアイデア的に重複するとの意見が出されました。 ・まひる自身が幼女(または赤ん坊)になるのではなく、まひるとかぐやが子供を預かることによって起きるハプニングをストーリーにしようという意見が出されました。 09.10.05設定 ・ダークネスの恐さを出す > 三幹部(クバート、ウォルケン、スゥ)の退場回をこの話に設定する。三幹部がガチでプリキュアと戦う > 「非情のダークネス 最後の決戦」 > 「非情のダークネス さらば三幹部!」 > 失敗ばかりを重ねる上に、モークライとガトールの足を引っ張ってしまった3幹部にエクリプスより処分の沙汰が下される。汚名を返上するためにはプリキュアを倒し全てのシャイミーを奪うしかない。クバートたちはまひるたちに手紙を送り決闘を申し込む。そして、3人で強化された闇の仮面を使う決心をする。最初に通常の仮面でプリキュアに勝負を挑む3幹部たち。しかし歯が立たず、禁断の闇の仮面に手を掛ける…その強力なパワーはプリキュアを圧倒するが!! ・最初のアイデアを生かすとしたら? > 赤ん坊の面倒見さすストーリーに差し替えて、どっちかの親戚の子を一日だけ預かるとか、もふもふ獣の赤ん坊とか > もふもふ獣の赤ん坊については、ボウケン星が既に滅んでいる設定なので、新キャラを出すのは望ましくない > まひるの親戚の子が来たってのでもいいかも知れない。それともいっそのこと学校の行事で一日保育士さんやるとか ・まひるとかぐやが保育士の体験学習をするというアイデア > 「子供たちを守れ! がんばれ保育士まひる」 > まひるたちが職業学習で訪れたアリオル保育所で今日は、一日保育士さんの体験を。慣れない子供たちの対応に四苦八苦するかぐやたち。一方、あさひの面倒を見ていたことかた小さい子の扱いには慣れているまひるだが、それでも数が多いと大変なのは代わりが無い。劇をやったり、歌を一緒に歌ったり、お昼を食べたり。漸くお昼寝で皆を寝かせたと思った時、そこにクバート、ウォルケン、スゥが襲ってきた。 > 3幹部は、お前達を倒さないと明日がない、って言って強化版の闇の仮面を使ってきた。強力なクライナーに苦戦するプリキュア。でも3幹部たちの顔が段々苦痛に満ちてきて・・・どうなるの? 3幹部そしてプリキュアは勝てるの? 保育所は大丈夫? 09.10.07設定 ・登場幹部は、[[クバート]]、[[ウォルケン]]、[[オーガ・ハースィール]]です。 ・登場クライナーは[[遊具クライナー>クライナー名鑑38]]です。 *次回予告 まひる「あー、勉強疲れた…」 かぐや「頭を使った後は、糖分補給よね。ロールケーキ食べる?」 まひる「食べるー食べるー」 かぐや「何か急に天気が悪くなってきたね。風も強くなってきたし」 まひる「大変、台風がやってくるんですって」 かぐや「何で、季節外れの台風が? これも温暖化の影響?」 ま&か「冒険! プリキュアデイズ、『嵐のお泊り 台風クライナー大接近!』」 まひる「ピカピカ輝き見つかるかも!」 かぐや「じゃあ、せっかくだから理科の勉強しましょうか?」 まひる「えー、もう勉強は勘弁して…」 ---- 第41話のタイトル候補 ・「子どもになった!? がんばれチビッ子まひる」 ・「頑張れまひる! 非情のダークネス」 ・「非情のダークネス! さらば、クバート、ウォルケン、スゥ」 ・「非情のダークネス 3幹部の最期!」 から話し合いで「非情のダークネス 3幹部の最期!」が選ばれました。 ---- *第41話の話合いの際に出された全体の設定メモ
#ref(第41話title.jpg) *あらすじ 「おはよーございます」「「「「おはよーございます」」」」  朝から元気な声がこだましている。まひるたちは学校の職業体験の授業で、保育士の体験学習を選んだので、アリオル学園の付属保育園に出かけている。制服にエプロンを着け、子供たちの前で挨拶をした。  元気な園児達に振り回されるかぐやたち。則子はいつもの調子が園児に通じず右往左往している。雪奈は、絵本を読んであげているのだが、時々園児アタックを喰らってメガネを飛ばされている。まひるは、あさひを小さい時に見ていた経験から、小さな子をあやしたり喧嘩を止めたりと大忙しだ。  ダークネス本部では、エクリプスを前にガトールとモークライが話し合っていた。「あいつ等は振興計画の妨げになる」「そうですな、無能な者には死をでしょうか…」 二人の意見を聞いてうなずくエクリプス。「ただ消すだけでは面白くない。モークライ、何か手立てを」「畏まりました」 モークライのサングラスの奥の瞳が怪しく光る。  それを柱の影からこっそりと覗いていた、クバート、ウォルケン、スゥの三人は自分たちの立場が並々ならぬ状態であることに戦慄していた。「俺たち、このままじゃヤバくね?」「ヤバいどころかお祓い箱よ」「何とか手柄を立てなければ…」 そんな会話をしている三人の前にモークライが現れる。驚く三人。「立ち聞きは行けませんなぁ。汚名返上のための一手を差し上げますよ」 モークライは軽く笑いながら一枚の仮面を差し出す。それを恐る恐る受け取る三人。「あなたたち一人の力では使いこなせませんよ。使うなら三人で」 その言葉の後で三人の姿が掻き消えた。  運動場の隅で泣き声が聞こえる。まひるが飛んでいくと三人組の園児が他の子からおもちゃを持ち、周囲の子が泣いている。「どうしたの?」 まひるが優しく声を掛ける。泣いている子たちが口々におもちゃを取り上げられたことをまひるに訴える。まひるは、その子たちの言い分を聞いたあとで泣かないように諭した。そして、問題の三人組の子の方に向き直る。「どうして、おもちゃを取り上げたりしたのかな?」 しゃがんで目線を合わせるまひる。「だって、貸してって言ったのに貸してくれないんだもん」「ちょっと突き飛ばしただけで泣くなんて弱っちいよな」「そーよそーよ」と口々に言う文句をいう。「ちゃんと貸してって言ったの?」 まひるの問いかけに首を振る男の子。「弱い子は突き飛ばしてもいいのかな? 私はあなたたちより強いけど突き飛ばしちゃってもいい?」 首を振る男の子と女の子。「じゃあ、自分たちが悪いことをしたのは分かるよね」「うん」「じゃあ、どうすればいいかな?」「「「ごめんなさい」」」 泣いていた子たちといじめっ子たちを仲直りさせて、再び走り出していったのを見るとまひるは安心して立ち上がった。 「まひる、すごいわね。保育士さんになれるんじゃないの?」 かぐやが感心したようにまひるを見つめる。かぐやは園児たちに髪の毛や洋服を引っ張られてボロボロだ。「ん? あさひの経験があるから。それに近所の子を預かったりしてたし」「そうなの」  その時だった、別の場所で一斉に園児の感性があがる。「!」 園児たちの手にオレンジとパープルの姿があった。どうやらこっそり様子を覗いていたのが見つかってしまったらしい。園児の手によって手荒く扱われるが、なんとかぬいぐるみの振りで耐えているみたいだ。『ご愁傷様…』 まひるとかぐやは心の中で合掌するのであった。  急に園内がぐにゃりと曲がったような気がした。園児や保育士の先生、則子たちが一斉に倒れる。「や…闇の気配がするレジ」 園児たちの手から解放されてボロボロのオレンジ。そんなオレンジとパープルを駆けつけたさくらが抱きかかえている。その時だった。遊具の上に怪しい影が三体見えた。「ダークネス」 かぐやが正体を見抜く。「今日こそお前らのシャイミーヲ全て頂くぜ」とウォルケン。「今までの借りは全て返して帳消しだ」とクバート。「プリキュア最後の日よ」とスゥ。 三人が仮面をそれぞれ投げ、遊具がクライナー化する。同時に闇の空間が開き、おもちゃの国のような不思議な空間に移動していた。 「変身よ」 まひるとかぐやはキュアパストを使って変身する。クライナーの攻撃と同時に幹部三人も攻撃を加えてくる。新幹部には劣るとはいえ、エクリプスの闇のパワーを直接注ぎ込んで作られた幹部だ。下手なクライナーよりはずっと強い。 「あなたたちは、何かを奪うことしか出来ないの」 サンディの言葉にウォルケンがパンチを繰り出す。「うるせぇ、もう俺たちは後が無いんだよ」「今までのことを反省して、こんなことは止めなさい」 ナイトの言葉に「俺たちは闇から生まれて闇に帰るしかないんだ、お前たちに何が分かる」とクバートのとび蹴りが炸裂する。「私たちが消されないためにはお前たちを消すしかないんだよ」とスゥの鞭が唸る。  それらの攻撃を捌き、サンディとナイトの連携攻撃でそれぞれがそれぞれのクライナーにぶつかる。衝撃の大きさにその場に崩れるクライナーと幹部。「くそう、このままじゃ勝てない一発勝負だ」 クバートが叫ぶ。「よし、トリプルバーガー攻撃で牛肉三倍だ」 ウォルケンが答える。「行くわよ、あんたたち」 スゥが叫び、モークライから手渡された強化版の闇の仮面を取り出し、クライナーに向けて投げつける。三体のクライナーが叫び声を上げながら融合し、強化版の闇の仮面に通常の闇の仮面が融ける。クライナーが巨大化し、超・遊具クライナーが誕生した。 「何てことレジ」「合体したプル」「ありえないピピ」 驚くオレンジたち。  超・遊具クライナーの攻撃は最初のクライナーの状態の倍以上の威力があるようだった。形勢が逆転し、弾き飛ばされるプリキュア。抵抗するが激しい攻撃になすすべもない。周囲にあったおもちゃのブロックで出来た街も完全に破壊され、一際大きなクレーターの中にプリキュアが蹲っている。 「つ、強すぎる……」 何とか起き上がりながらサンディがつぶやいた。「プリキュアがピンチピピ」 ピンクたちがブレスを召還してプリキュアに装着する。サンディとナイトのダメージが回復し、再び飛び上がった。それを狙ったように発射されるクライナーの攻撃。それをしのぎながら、一瞬の隙を突いて必殺技を発射する。  が、必殺技が効かない。なおも必殺技を放ち続けるサンディとナイト。「ふふふ、無駄だ。三人分の闇の力を併せた我等に敵うものか」 クバートの勝ち誇った笑いが響く。必殺技を放ち続けるサンディとナイトに疲労の色が浮かんできた。このままではブレスの力も無くなってしまう。  クライナーから触手のようなものが伸びてきて、幹部たちに巻きついた。「な、なんだ?」「うぉ、力が……」「吸い取られていくぅ」 触手を通してクバートたちから闇の力がもやのように吸い取られていっているのが分かる。ウォルケンたちの体がみるみるやせ細っていく。『やはり、あなたたちの力では支えきれませんでしたな』 モークライの声が三幹部たちの脳裏に響いた。 「今だ、頑張れ、プリキュアレジ」 オレンジの声が飛ぶ。サンディとナイトは顔を見合わせると一層力を入れた。ブレスが眩しく輝き、一層強い必殺技が発射される。そして、クバートたちとクライナーが激しく爆発し、闇に消えた。その場にシャイミーのカードが残された。幹部が消えた後、一瞬だけコウモリや狼やオオオニバスの花のイメージが残っていたが、それもやがて炭の燃えカスのように消えていった。 「あの人たちを倒したの?」 サンディとナイトはがっくりと膝を落とす。「闇から生まれたものが闇に帰っただけプル」 パープルが二人に声を掛ける。「よくやったピピ」 ピンクも二人を褒めた。 「「「「お姉さん、ありがとうございました」」」」 園児たちの元気な声がお別れの挨拶をした。まひるたちは園児のお見送りをして体験学習を終了する。後は学校へ帰ってレポートを書かなければならないが、それは皆で手分けすれば何とかなるだろう。  まひるとかぐやは楽しかった一日を思いつつも、ダークネスの恐ろしさと非情さを今更ながら身にしみて感じていた。 *ストーリー設定メモ (作品内にこんなシーンが欲しいという設定やイラストを記載します) 09.07.29設定 ・ストーリー構成案の際に出されたアイデア > まひるがダークネスの陰謀で子どもになっちゃう。街の人達も何人か子どもにされる現象がおきている。 09.10.02設定 ・当初の「まひるが子供になる」というストーリーは、[[第37話『時を駆ける記憶!? まひるの思い出探検!』>第37話]]とアイデア的に重複するとの意見が出されました。 ・まひる自身が幼女(または赤ん坊)になるのではなく、まひるとかぐやが子供を預かることによって起きるハプニングをストーリーにしようという意見が出されました。 09.10.05設定 ・ダークネスの恐さを出す > 三幹部(クバート、ウォルケン、スゥ)の退場回をこの話に設定する。三幹部がガチでプリキュアと戦う > 「非情のダークネス 最後の決戦」 > 「非情のダークネス さらば三幹部!」 > 失敗ばかりを重ねる上に、モークライとガトールの足を引っ張ってしまった3幹部にエクリプスより処分の沙汰が下される。汚名を返上するためにはプリキュアを倒し全てのシャイミーを奪うしかない。クバートたちはまひるたちに手紙を送り決闘を申し込む。そして、3人で強化された闇の仮面を使う決心をする。最初に通常の仮面でプリキュアに勝負を挑む3幹部たち。しかし歯が立たず、禁断の闇の仮面に手を掛ける…その強力なパワーはプリキュアを圧倒するが!! ・最初のアイデアを生かすとしたら? > 赤ん坊の面倒見さすストーリーに差し替えて、どっちかの親戚の子を一日だけ預かるとか、もふもふ獣の赤ん坊とか > もふもふ獣の赤ん坊については、ボウケン星が既に滅んでいる設定なので、新キャラを出すのは望ましくない > まひるの親戚の子が来たってのでもいいかも知れない。それともいっそのこと学校の行事で一日保育士さんやるとか ・まひるとかぐやが保育士の体験学習をするというアイデア > 「子供たちを守れ! がんばれ保育士まひる」 > まひるたちが職業学習で訪れたアリオル保育所で今日は、一日保育士さんの体験を。慣れない子供たちの対応に四苦八苦するかぐやたち。一方、あさひの面倒を見ていたことかた小さい子の扱いには慣れているまひるだが、それでも数が多いと大変なのは代わりが無い。劇をやったり、歌を一緒に歌ったり、お昼を食べたり。漸くお昼寝で皆を寝かせたと思った時、そこにクバート、ウォルケン、スゥが襲ってきた。 > 3幹部は、お前達を倒さないと明日がない、って言って強化版の闇の仮面を使ってきた。強力なクライナーに苦戦するプリキュア。でも3幹部たちの顔が段々苦痛に満ちてきて・・・どうなるの? 3幹部そしてプリキュアは勝てるの? 保育所は大丈夫? 09.10.07設定 ・登場幹部は、[[クバート]]、[[ウォルケン]]、[[オーガ・ハースィール]]です。 ・登場クライナーは[[遊具クライナー>クライナー名鑑38]]です。 *次回予告 まひる「あー、勉強疲れた…」 かぐや「頭を使った後は、糖分補給よね。ロールケーキ食べる?」 まひる「食べるー食べるー」 かぐや「何か急に天気が悪くなってきたね。風も強くなってきたし」 まひる「大変、台風がやってくるんですって」 かぐや「何で、季節外れの台風が? これも温暖化の影響?」 ま&か「冒険! プリキュアデイズ、『嵐のお泊り 台風クライナー大接近!』」 まひる「ピカピカ輝き見つかるかも!」 かぐや「じゃあ、せっかくだから理科の勉強しましょうか?」 まひる「えー、もう勉強は勘弁して…」 ---- 第41話のタイトル候補 ・「子どもになった!? がんばれチビッ子まひる」 ・「頑張れまひる! 非情のダークネス」 ・「非情のダークネス! さらば、クバート、ウォルケン、スゥ」 ・「非情のダークネス 3幹部の最期!」 から話し合いで「非情のダークネス 3幹部の最期!」が選ばれました。 ---- *第41話の話合いの際に出された全体の設定メモ

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