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*第45話「それぞれのさよなら 対決!もう一人の自分」 *あらすじ 「どうだ、モークライ」 ダークネスの本拠地にあるモークライの研究室にガトールが現れた。何やら作業をしていたモークライは、手を止めて声の方へ振り返る。「これは、ガトール様。なかなか苦労しましたが、分析は終わりました」 球体の中に浮かぶ映像を見せる。中には、プリキュアがショッピングモールの中でクライナーと戦っている姿が浮かんでいる。 「導きの星侵攻計画の準備はほぼ整ったが、その前にプリキュアを始末する必要があるからな」 ガトールの言葉にモークライの目が光る。「ご心配なく、やつらの能力は完全にわかりましたよ」「ほう」「それでこんな面白い物を作って見ました」 モークライの指差すほうに、闇の仮面から立ち上る怪しいオーラの姿がある。ゆらゆらと揺らめくオーラは何かの形を取り始め、4つの目が光っていた。  終業式が終わり、クラスでは通知表なども渡されてその中身に一喜一憂する生徒のざわめきが教室にあふれた後、冬休みの課題が渡される。谷松先生から冬休み中の諸注意が告げられてホームルームが終わる。一斉に教室を出る生徒たち。 「まひる、弓道場に行くのよね」 かぐやがまひるに声を掛ける。「うん、桜園先輩からチア部員も参加するようにって言われてるし」 まひると則子、美香は揃ってかぐやについていく。「あ、もしかして弓道部恒例の追い出し会なの? 私も見に行っていい?」 雪奈がついてきたのでかぐやはもちろん快諾する。全員で弓道場に行くと、もう生徒が大分集まっていて、弓道場の回りには人垣ができていた。 「月宮さん、準備して」「はーい」 弓道部の先輩たちの声にかぐやは走っていく。今日は、弓道部の先輩の引退式を兼ねた『追い出し会』と呼ばれる恒例行事で、この会を最期に鶴野先輩たち3年生はクラブから離れる。受験生としてはずいぶんのんびりとした感じだが、ほとんどの生徒がエスカレーター式にアリエル学園高等部に進学するので、そんなことが可能なのだろう。新部長は、新年最初の弓取りの行事で成績の良かった者が選ばれる。  いつもの練習とは違い、全員ちゃんとした弓道着を着ている。小袖に袴、そして胸当ての姿がりりしい感じだ。髪の長いかぐやや鶴野先輩は、後ろでまとめていつもと印象が違う。顧問の先生がきちんと道場の中に居て、危険がないか監視している。新入部員の何人かは、見物に来ている生徒たちが騒いだりしないように外に立っている。まひるたちは、道場の中で桜園先輩たちと正座して隅に座っている。チア部が弓道部の追い出し会に立ち会うのは昔からのことだとか。ちょっとした緊張感にまひるはドキドキしている。  弓道部員が全員そろい、神棚に御参りしたあとで、追い出し会が始まった。個人トーナメント方式での試合になっていて、3年生はシードになっている。それぞれが緊張した面持ちで弓を引く。かぐやも順当に勝ち上がって来ていた。矢が的に当たるたびに歓声が上がる。弓を引く時の沈黙と的に当たった、外れた時の歓声がいいコントラストになっている。  試合が進み3年生も参加していき、そしてとうとう決勝戦として鶴野先輩とかぐやが戦うことになった。他の部員たちも大会でもなければ見ることのできない組み合わせに、部員たちも興奮している。  かぐやと鶴野部長が道場に立った、その時だった。弓道場の空間がぐにゃりと曲がったような気がした。カランという音がして、鶴野先輩が矢を落とし、その場に崩れる。かぐやがはっとしてみると、他の部員たちや見学の生徒たちが一斉に眠っている。「ダークネス?」 まひるが立ち上がろうとして、そのまま転ぶ。「あ、足が痺れたー」 情けない格好で動けないまひる。 「私たちと勝負しない?」 不意に二人の前に女の子の声が聞こえ、姿が現れる。闇色に染められたプリキュアのような姿の女の子だった。「あなたたちは……」「「私たちは、エクリプス様の忠実なしもべ。あなたたちを元に作られたネガキュアよ」」 かぐやの問にネガキュアがユニゾン答える。「私たちと戦わないのなら……」 ネガキュアの一人が、片手を振るう。闇色の矢が放たれ、見学の生徒たちの手前の地面に突き刺さる。「「脅しではないわ、次は本当に刺さるわよ」」 かぐやは拳を握り締める。「まひる、変身を」「ちょっと待って、まだ足が……」 まひるは、足が動かない状態で何とかキュアパストをスラッシュする。かぐやもスラッシュして、プリキュアに変身した。変身するとサンディに足の痺れはない。 「お前たちは自分と戦って死ぬのだ」 不意にガトールが現れ、両手から光弾を放つ。光弾は急速に拡大し、サンディとナイトを別々に包み込む。その中にネガサンディとネガナイトが飛び込み、光弾は消えた。「今日こそプリキュア最期の日だ」 ガトールは、消えた光弾の跡を見ながらニヤリと笑った。  荒れ果てた世界の中で、二人それぞれが自分たちの分身と対峙していた。サンディとナイト、どちらも別の世界にいるのにまるで示し合わせたように同時に分身と戦う。お互いに得意なスタイルで戦うが、ネガキュアもまったく同じスタイルで隙がない。しかも自分たちの考えがまるで読まれているかのように先手を打たれている。サンディは、蹴りを止められてそのまま投げ飛ばされ、ナイトは放った渾身のパンチを流され、そのまま腕をとられて地面に叩きつけられる。ネガキュアの手から闇の矢や闇弾が発射され、それを避けるプリキュア。それらの幾つかは、プリキュアに命中し、ダメージを受ける。ボロボロになるプリキュア。「「プリキュアも大したこと無いわね」」 ネガキュアが笑みを浮かべる。「「これで終わりよ」」 ネガキュアの放った渾身の一撃をサンディとナイトはそれぞれ受け止める。その瞬間、別の世界にいるサンディとナイトの心がつながる。「「あなたたちには負けない」」 ネガキュアを捕まえたプリキュアがそのまま掴んで振り回し、そして投げ飛ばす。ネガキュアの飛んでいった先で何もないはずなのに、空中で何かにぶつかったように止まる。「「ぐはぁ」」 ダメージを受けるネガキュア。その姿のままのところにサンディとナイトはそれぞれ、得意の技を連続で打ち込んだ。ネガキュアの背中側の空間にひびが入り、そのひびが次第に大きくなっていって、空間が割れる。  勝利を確信していたガトールの前に急にひび割れが現れた。「なにっ」 不意に空間の安定が壊れ、ガトールが焦った表情を浮かべる。彼が作った空間が壊れ、こちらの闇空間と繋がったのだ。そこから飛び出してくる二組のプリキュア。「サンディ」「ナイト」 お互いの無事を確認して抱き合う。「プリキュアが無事だったレジ」「すぐにブレスをピピ」 隠れるようにしてみていたオレンジたちがブレスを召還して装着される。「「ガトール様」」 ネガキュアの言葉に応じてガトールから、闇の力がネガキュアに注入される。 「プリキュアクロスライジングデーイズ!」 二人の手元から必殺技が発射される。同時にネガキュアの手元からも闇の波動が発射された。それらの技は中央でぶつかり合い、激しく火花を散らす。 しかしじりじりと闇の波動の方が押してきているのが分かる。苦悶の色が浮かび始めるサンディとナイト。「貴様らの全ては分析済だ。もう諦めるんだな」 ガトールが、ネガキュアに尚も力を注入する。その次の瞬間、グッとプリキュアの方に波動の勢いが迫る。 「あなたたちに……」「先輩の追い出し会を邪魔されてたまるものですか!」 ギリギリのところで踏みとどまって、サンディとナイトが声を振り絞る。その声に答えるかのようにブレスが輝きはじめ、クロスライジングデイズの効果が著しく上がる。さっきとは逆に闇の波動を飲み込み、必殺技がネガキュアに迫っていく。 「「ガトール様、何故?」」 ネガキュアの二人が、ガトールにすがるような視線を送る。「もっと気合を込めるレジ」「二人の想いが力になるプル」 オレンジたちの言葉を聞いてなおも力を込める二人。「「はああぁぁっ!」」 ネガキュアが必殺技に飲まれ、舌打ちをしてガトールは飲み込まれる瞬間に姿を消した。シャイミーのカードが後には残された。  何事もなかったかのように、再開された追い出し会の競技は、わずかな差でかぐやが負け、鶴野先輩が有終の美を飾った。その後、かぐやたち後輩たちから花束が3年生に渡され、そしてチア部の桜園先輩を含む3年生にもまひるたち後輩から花束がわたされた。見学の生徒たちから拍手が送られ、中には泣き出す部員たちも居て、大いに盛り上がった。  部室に掲げられた札から3年生の名前が外され、新たに掛け替えられた。それは、チア部も……。 *ストーリー設定メモ (作品内にこんなシーンが欲しいという設定やイラストを記載します) 09.07.29設定 ・ストーリー構成案の際に出されたアイデア > 格好良い先輩の姿をぜひ! > 則子と美香、まひるのどっちが部長になるかでちょっともめる。桜園先輩が苦悩する話。 09.10,19 ・ガトールが偽プリキュアを出すって案が… > そういやガトールがプリキュア研究して偽プリキュア作り出すって案もあったな > ダークプリキュアみたいな感じ。シャドウクライナーを使って作り出すとかいいかも。 ・ストーリー展開について > 弓道部で行われた先輩引退の引継ぎ試合で、いきなり現れる道場破りが現れる > かぐやに似ている少女は、部長に試合を申し込むが…そして、それはチア部でも起きていた > 弓道部に双子っぽい少女が現れるとかどうだ? で、次々に部員達を破っていく少女たち。そして、最期にかぐやと鶴野部長とで勝負をするとか > まひるたちは、引退試合を見てるってのでもいい。校内試合なんで他にも生徒がいるって感じで、一点差で敗れるかぐやとか ・コピープリキュアについて > 偽キュアが敗れるとしたら、やはり己の力の過信なのかな? 映画MH2の敵みたいに > 性能が同じなら、何かのきっかけがないと駄目だろうね。1話限りなんだし。パワー比べして、ブレスの力の分だけ競り勝つとか? 09.10.23設定 ・偽プリキュアについて > プリキュアと同等の力を持つ。力押しのほかに、心理戦も得意 > 心の闇っていうのはネガキュアが心理戦に出てくるという方向で考えました。「あなたたち、本当は先輩がいなくなるからホッとしてるんじゃないの?」的な  当初のあらすじ案では「コピープリキュア」という名前になっていましたが、他に名前をちゃんとつけた方がいいということになって幾つかの名前が提案されました。 >・コピープリキュア >・デビキュア(デビルなプリキュアから) >・ゼロキュア(全てをゼロにするプリキュアから) >・アグリーキュア(醜い〈ugly〉から) >・プリキュアクライナー >・ミラープリキュア >・ニダスキュア(医学用語で病巣〈nidus〉から) >・ネガキュア >・デスフォクシーズ(死〈death〉+小悪魔、妖艶〈foxy〉) >・プリキュアキラー >・プリキュアニダー から話し合いで「ネガキュア」が選ばれました。 ・登場幹部は、[[ガトール]]です。 ・登場クライナーは[[ネガキュア(クライナー)>クライナー名鑑41]]です。 *次回予告 ---- 第45話のタイトル候補 ・「さよなら先輩たち。それぞれの引退式」 ・「さようなら先輩たち! ネガキュア現る!」 ・「それぞれのさよなら そして迫る影…!」 ・「放て引退の矢! ネガキュアとの決戦」 ・「さよなら先輩たち! 謎のプリキュア登場?」 ・「それぞれのさよなら 対決!もう一人の自分」 ・「射抜け心の闇! それぞれの引退式」 から話し合いで「それぞれのさよなら 対決!もう一人の自分」が選ばれました。 ---- *第45話の話合いの際に出された全体の設定メモ
#ref(第45話title.jpg) *あらすじ 「どうだ、モークライ」 ダークネスの本拠地にあるモークライの研究室にガトールが現れた。何やら作業をしていたモークライは、手を止めて声の方へ振り返る。「これは、ガトール様。なかなか苦労しましたが、分析は終わりました」 球体の中に浮かぶ映像を見せる。中には、プリキュアがショッピングモールの中でクライナーと戦っている姿が浮かんでいる。 「導きの星侵攻計画の準備はほぼ整ったが、その前にプリキュアを始末する必要があるからな」 ガトールの言葉にモークライの目が光る。「ご心配なく、やつらの能力は完全にわかりましたよ」「ほう」「それでこんな面白い物を作って見ました」 モークライの指差すほうに、闇の仮面から立ち上る怪しいオーラの姿がある。ゆらゆらと揺らめくオーラは何かの形を取り始め、4つの目が光っていた。  終業式が終わり、クラスでは通知表なども渡されてその中身に一喜一憂する生徒のざわめきが教室にあふれた後、冬休みの課題が渡される。谷松先生から冬休み中の諸注意が告げられてホームルームが終わる。一斉に教室を出る生徒たち。 「まひる、弓道場に行くのよね」 かぐやがまひるに声を掛ける。「うん、桜園先輩からチア部員も参加するようにって言われてるし」 まひると則子、美香は揃ってかぐやについていく。「あ、もしかして弓道部恒例の追い出し会なの? 私も見に行っていい?」 雪奈がついてきたのでかぐやはもちろん快諾する。全員で弓道場に行くと、もう生徒が大分集まっていて、弓道場の回りには人垣ができていた。 「月宮さん、準備して」「はーい」 弓道部の先輩たちの声にかぐやは走っていく。今日は、弓道部の先輩の引退式を兼ねた『追い出し会』と呼ばれる恒例行事で、この会を最期に鶴野先輩たち3年生はクラブから離れる。受験生としてはずいぶんのんびりとした感じだが、ほとんどの生徒がエスカレーター式にアリエル学園高等部に進学するので、そんなことが可能なのだろう。新部長は、新年最初の弓取りの行事で成績の良かった者が選ばれる。  いつもの練習とは違い、全員ちゃんとした弓道着を着ている。小袖に袴、そして胸当ての姿がりりしい感じだ。髪の長いかぐやや鶴野先輩は、後ろでまとめていつもと印象が違う。顧問の先生がきちんと道場の中に居て、危険がないか監視している。新入部員の何人かは、見物に来ている生徒たちが騒いだりしないように外に立っている。まひるたちは、道場の中で桜園先輩たちと正座して隅に座っている。チア部が弓道部の追い出し会に立ち会うのは昔からのことだとか。ちょっとした緊張感にまひるはドキドキしている。  弓道部員が全員そろい、神棚に御参りしたあとで、追い出し会が始まった。個人トーナメント方式での試合になっていて、3年生はシードになっている。それぞれが緊張した面持ちで弓を引く。かぐやも順当に勝ち上がって来ていた。矢が的に当たるたびに歓声が上がる。弓を引く時の沈黙と的に当たった、外れた時の歓声がいいコントラストになっている。  試合が進み3年生も参加していき、そしてとうとう決勝戦として鶴野先輩とかぐやが戦うことになった。他の部員たちも大会でもなければ見ることのできない組み合わせに、部員たちも興奮している。  かぐやと鶴野部長が道場に立った、その時だった。弓道場の空間がぐにゃりと曲がったような気がした。カランという音がして、鶴野先輩が矢を落とし、その場に崩れる。かぐやがはっとしてみると、他の部員たちや見学の生徒たちが一斉に眠っている。「ダークネス?」 まひるが立ち上がろうとして、そのまま転ぶ。「あ、足が痺れたー」 情けない格好で動けないまひる。 「私たちと勝負しない?」 不意に二人の前に女の子の声が聞こえ、姿が現れる。闇色に染められたプリキュアのような姿の女の子だった。「あなたたちは……」「「私たちは、エクリプス様の忠実なしもべ。あなたたちを元に作られたネガキュアよ」」 かぐやの問にネガキュアがユニゾン答える。「私たちと戦わないのなら……」 ネガキュアの一人が、片手を振るう。闇色の矢が放たれ、見学の生徒たちの手前の地面に突き刺さる。「「脅しではないわ、次は本当に刺さるわよ」」 かぐやは拳を握り締める。「まひる、変身を」「ちょっと待って、まだ足が……」 まひるは、足が動かない状態で何とかキュアパストをスラッシュする。かぐやもスラッシュして、プリキュアに変身した。変身するとサンディに足の痺れはない。 「お前たちは自分と戦って死ぬのだ」 不意にガトールが現れ、両手から光弾を放つ。光弾は急速に拡大し、サンディとナイトを別々に包み込む。その中にネガサンディとネガナイトが飛び込み、光弾は消えた。「今日こそプリキュア最期の日だ」 ガトールは、消えた光弾の跡を見ながらニヤリと笑った。  荒れ果てた世界の中で、二人それぞれが自分たちの分身と対峙していた。サンディとナイト、どちらも別の世界にいるのにまるで示し合わせたように同時に分身と戦う。お互いに得意なスタイルで戦うが、ネガキュアもまったく同じスタイルで隙がない。しかも自分たちの考えがまるで読まれているかのように先手を打たれている。サンディは、蹴りを止められてそのまま投げ飛ばされ、ナイトは放った渾身のパンチを流され、そのまま腕をとられて地面に叩きつけられる。ネガキュアの手から闇の矢や闇弾が発射され、それを避けるプリキュア。それらの幾つかは、プリキュアに命中し、ダメージを受ける。ボロボロになるプリキュア。「「プリキュアも大したこと無いわね」」 ネガキュアが笑みを浮かべる。「「これで終わりよ」」 ネガキュアの放った渾身の一撃をサンディとナイトはそれぞれ受け止める。その瞬間、別の世界にいるサンディとナイトの心がつながる。「「あなたたちには負けない」」 ネガキュアを捕まえたプリキュアがそのまま掴んで振り回し、そして投げ飛ばす。ネガキュアの飛んでいった先で何もないはずなのに、空中で何かにぶつかったように止まる。「「ぐはぁ」」 ダメージを受けるネガキュア。その姿のままのところにサンディとナイトはそれぞれ、得意の技を連続で打ち込んだ。ネガキュアの背中側の空間にひびが入り、そのひびが次第に大きくなっていって、空間が割れる。  勝利を確信していたガトールの前に急にひび割れが現れた。「なにっ」 不意に空間の安定が壊れ、ガトールが焦った表情を浮かべる。彼が作った空間が壊れ、こちらの闇空間と繋がったのだ。そこから飛び出してくる二組のプリキュア。「サンディ」「ナイト」 お互いの無事を確認して抱き合う。「プリキュアが無事だったレジ」「すぐにブレスをピピ」 隠れるようにしてみていたオレンジたちがブレスを召還して装着される。「「ガトール様」」 ネガキュアの言葉に応じてガトールから、闇の力がネガキュアに注入される。 「プリキュアクロスライジングデーイズ!」 二人の手元から必殺技が発射される。同時にネガキュアの手元からも闇の波動が発射された。それらの技は中央でぶつかり合い、激しく火花を散らす。 しかしじりじりと闇の波動の方が押してきているのが分かる。苦悶の色が浮かび始めるサンディとナイト。「貴様らの全ては分析済だ。もう諦めるんだな」 ガトールが、ネガキュアに尚も力を注入する。その次の瞬間、グッとプリキュアの方に波動の勢いが迫る。 「あなたたちに……」「先輩の追い出し会を邪魔されてたまるものですか!」 ギリギリのところで踏みとどまって、サンディとナイトが声を振り絞る。その声に答えるかのようにブレスが輝きはじめ、クロスライジングデイズの効果が著しく上がる。さっきとは逆に闇の波動を飲み込み、必殺技がネガキュアに迫っていく。 「「ガトール様、何故?」」 ネガキュアの二人が、ガトールにすがるような視線を送る。「もっと気合を込めるレジ」「二人の想いが力になるプル」 オレンジたちの言葉を聞いてなおも力を込める二人。「「はああぁぁっ!」」 ネガキュアが必殺技に飲まれ、舌打ちをしてガトールは飲み込まれる瞬間に姿を消した。シャイミーのカードが後には残された。  何事もなかったかのように、再開された追い出し会の競技は、わずかな差でかぐやが負け、鶴野先輩が有終の美を飾った。その後、かぐやたち後輩たちから花束が3年生に渡され、そしてチア部の桜園先輩を含む3年生にもまひるたち後輩から花束がわたされた。見学の生徒たちから拍手が送られ、中には泣き出す部員たちも居て、大いに盛り上がった。  部室に掲げられた札から3年生の名前が外され、新たに掛け替えられた。それは、チア部も……。 *ストーリー設定メモ (作品内にこんなシーンが欲しいという設定やイラストを記載します) 09.07.29設定 ・ストーリー構成案の際に出されたアイデア > 格好良い先輩の姿をぜひ! > 則子と美香、まひるのどっちが部長になるかでちょっともめる。桜園先輩が苦悩する話。 09.10,19 ・ガトールが偽プリキュアを出すって案が… > そういやガトールがプリキュア研究して偽プリキュア作り出すって案もあったな > ダークプリキュアみたいな感じ。シャドウクライナーを使って作り出すとかいいかも。 ・ストーリー展開について > 弓道部で行われた先輩引退の引継ぎ試合で、いきなり現れる道場破りが現れる > かぐやに似ている少女は、部長に試合を申し込むが…そして、それはチア部でも起きていた > 弓道部に双子っぽい少女が現れるとかどうだ? で、次々に部員達を破っていく少女たち。そして、最期にかぐやと鶴野部長とで勝負をするとか > まひるたちは、引退試合を見てるってのでもいい。校内試合なんで他にも生徒がいるって感じで、一点差で敗れるかぐやとか ・コピープリキュアについて > 偽キュアが敗れるとしたら、やはり己の力の過信なのかな? 映画MH2の敵みたいに > 性能が同じなら、何かのきっかけがないと駄目だろうね。1話限りなんだし。パワー比べして、ブレスの力の分だけ競り勝つとか? 09.10.23設定 ・偽プリキュアについて > プリキュアと同等の力を持つ。力押しのほかに、心理戦も得意 > 心の闇っていうのはネガキュアが心理戦に出てくるという方向で考えました。「あなたたち、本当は先輩がいなくなるからホッとしてるんじゃないの?」的な  当初のあらすじ案では「コピープリキュア」という名前になっていましたが、他に名前をちゃんとつけた方がいいということになって幾つかの名前が提案されました。 >・コピープリキュア >・デビキュア(デビルなプリキュアから) >・ゼロキュア(全てをゼロにするプリキュアから) >・アグリーキュア(醜い〈ugly〉から) >・プリキュアクライナー >・ミラープリキュア >・ニダスキュア(医学用語で病巣〈nidus〉から) >・ネガキュア >・デスフォクシーズ(死〈death〉+小悪魔、妖艶〈foxy〉) >・プリキュアキラー >・プリキュアニダー から話し合いで「ネガキュア」が選ばれました。 ・登場幹部は、[[ガトール]]です。 ・登場クライナーは[[ネガキュア(クライナー)>クライナー名鑑41]]です。 *次回予告 まひる「新年ってワクワクするよね、冒険だよね」 かぐや「ワクワクは同意するけど、何が冒険なんだか分からないわ」 まひる「初詣に皆で行こうよ、振袖とか着ちゃってさ」 かぐや「いいわよ、でも着付けは大丈夫?」 まひる「お母さんにお願いするから、大丈夫」 かぐや「三が日は忙しいけど、それが過ぎれば大丈夫!」 ま&か「冒険! プリキュアデイズ、『あけまして決戦前夜! いざボウケン星へ』」 まひる「ピカピカ輝き見つかるかも!」 かぐや「そう言えば破魔矢って弓道の関係よね」 まひる「破魔矢もいいけどおみくじ引こうね。目指せ、大吉」 ---- 第45話のタイトル候補 ・「さよなら先輩たち。それぞれの引退式」 ・「さようなら先輩たち! ネガキュア現る!」 ・「それぞれのさよなら そして迫る影…!」 ・「放て引退の矢! ネガキュアとの決戦」 ・「さよなら先輩たち! 謎のプリキュア登場?」 ・「それぞれのさよなら 対決!もう一人の自分」 ・「射抜け心の闇! それぞれの引退式」 から話し合いで「それぞれのさよなら 対決!もう一人の自分」が選ばれました。 ---- *第45話の話合いの際に出された全体の設定メモ

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