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#ref(第19話title.jpg) *あらすじ  闇の帝国ダークネス。その片隅で、ふたつの影が話し合っていた。 「なるほどな。あいつらは気持ちがバラバラになれば弱いのか」「そう、敵をとっておくれ」「分かったぜ、この礼は勝利で返してやるさ」  そう吠えると、一つの影が姿を消した。  ある日、まひるは生徒会の天城会長の手伝いをすることになり、廊下を一緒に歩いていた。 「すまないね、部外者なのに手伝ってもらっちゃって」「いいえ、いいんです。私から言い出したことですし」 一緒に並んで歩くまひるは少し顔を赤らめながら、笑顔だ。それを二人の同級生が目撃していた。 「おや、珍しく男連れですぜ、旦那」と則子。「接点の少ない組み合わせ、何かありそうね?」と美香。「もしかしてまひるに春が? 一肌脱ぎますかね」と則子が俄然やる気になった。  その日の放課後、クラブ活動の前に右京と左近の二人が示し合わせてまひるを屋上に呼び出した。「まひる、天城会長に大切な話があるんじゃないの?」と則子。「え、話?」「そうそう、生徒会室に行った方がいいよ」  二人の後押しで生徒会室へいったまひるだったが、しばらくして硬い表情で帰って来た。その姿を見るまではあれこれ想像してニコニコしていた美香と則子だったが、今まで何をやっても大抵はゆるりと返していたまひるが何故か今回ばかりは本気で怒っている雰囲気を出している。「…どうしてこんな嘘をついたの? 悪戯にしては度が過ぎてると思うよ」 まひるの目が真剣に怒っている。今まで見たことのないようなまひるの剣幕に慌てる二人。そこにかぐやがまひるを探してやって来た。 「どうしたの、三人とも?」 異様な雰囲気を感じ取るかぐや。  まひるが今までのことをかぐやに話した。かぐやは、それはお節介すぎると指摘する。思いがけない事態に「ほら、やっぱりやりすぎだって」「美香だって賛成したじゃない!」と二人が揉め、まひるに一応謝ったもののお互いに喧嘩をして美香が屋上から校内へ走って行ってしまう。  いつも仲のいい二人の突然の喧嘩にまひるはさっきまでの怒りを忘れて美香を追いかける。「かぐやは則子をお願い」 まひるの言葉にうなずくかぐや。 「美香、ちょっと待って」「ごめんね、まひる。私ちょっと調子に乗りすぎた。子供っぽいことしちゃった」 自分を責める美香の言葉を受けてまひるは首を横に振った。天城先輩の前で恥をかいたことにカッとしてしまったまひるだったが、二人が単なる悪ふざけでそんなことをやったのではないことを知っていたからだ。  一方、屋上に残った則子の方もかぐやに諭されて、やりすぎたと反省していた。 「月宮さんってもっととっつき難い感じがしてた、……えへへっ」  則子は美香に、美香は則子に。互いが謝ろうということになった。まひるが美香を連れて屋上に戻り二人が合うと、まず最初にまひるに再度謝った。そして則子と美香が面と向い謝ろうとするが、いつもの二人組みの雰囲気が邪魔して何となくもじもじしてしまう。それをハラハラしながら見つめるまひるとかぐや。  その時だった、突然屋上だけがぐにゃりと曲がったような感じがした。美香と則子が気を失ったように崩れ落ちる。「!」  二人のいる屋上だけが闇の空間に包まれる。校庭では部活動に一生懸命な生徒たちの声が聞こえるが、この屋上だけが異質な世界となり切り離されてしまったのだ。二人はプリキュアに変身すると、その小さな闇の空間へと飛び込んだ。  そこにはウォルケンが腕組みして立っている。 「お前たちを今日こそ倒してやるぜ。二人じゃなきゃ何もできないお嬢ちゃんだしな。あの二人みたいに喧嘩でもすりゃ簡単に俺でも倒せるさ」「友達を馬鹿にしないで、友情はとっても大切なのよ。時には喧嘩もするかも知れないけど、喧嘩もしないような友達は本当の友達じゃないわ!」  ウォルケンの言葉に反論するサンディ。うなずくナイト。 「へ、所詮人間の感情なんざ、そこの風見鶏みたいなもんだろ」 屋根の風見鶏を引きちぎり闇の仮面を被せる。風見鶏クライナーが誕生する。クライナーが大回転で二人に襲い掛かり、跳ね飛ばす。「さあ!貴様らは右と左に真っ二つになるがいい!」 風見鶏クライナーの連続攻撃。大回転の合間に空中から羽を飛ば し、攻撃に隙がない。 「サンディ! 飛んで!」 ナイトが羽の攻撃に耐えながらサンディに合図を送る。サンディがナイトの組んだ手をジャンプ台代わりにして空中に飛び、クライナーにキックをお見舞いする。屋上に落下するクライナー。 「あなたたちに友情や感情を語って欲しくないわ」 サンディが叫ぶ。二人の火のついたような攻撃にウォルケンもクライナーもたじたじだ。 「今よ!」 二人がクライナーに向かって必殺技を発射する。クライナーはシャイミーに戻った。「くそう、俺じゃバラバラにできなかったぜ!」 ウォルケンが悔しそうにつぶやくと姿を消し、闇の空間が消えた。 「あれ? 私たちどうしちゃったの?」 美香と則子が同時に目を覚まし、屋上に座り込んだままお互い顔を見合わせた。 「「ごめんなさい!」」 そのまま同時に謝る。ふと横をみるとまひるとかぐやが微笑を浮かべながら二人を見つめてる。「ちゃんと謝れるじゃない!」 「まひるにも月宮さんにも迷惑かけちゃったね」と美香。「月宮さんもごめんね」と則子。 「じゃあ、クラブに行こっか。遅れたから桜園先輩が怒ってるかもだけど」 「ひー! そうでした」 まひるの言葉に二人が慌てて立ち上がり、4人とも笑った。 *ストーリー設定メモ (作品内にこんなシーンが欲しいという設定やイラストを記載します) 09.04.04設定 ・左右の喧嘩仲裁にまひかぐが振り回されるって内容(左近の笑顔がぎこちない理由を詰めていく) ・右京と左近メインの話 ・二人のサポートにまひるとかぐやが回る ・左近が無理に笑おうとすると不自然になるネタを使う(まひるが笑顔に拘る理由も少し出した方がいい?) > 右京か左近が、まひるの居ない場面でかぐやに対して「まひるさ、いつも無理してでも笑うんだよね」みたいなことを言わせてみてはどうだろう > 過去から知る左右と今しか知らないかぐやという対比で(まひるの成長の片鱗をうかがわせる) ・かぐやがまひる以外のクラスメイトと向き合う描写(かぐやが左右と衝突する? まひると親友になったから他の友達ともあっさり打ち解けたりはしない) ・「ふたりは」だけでなく第三者としての友人たちともしっかり交流を描きたい 09.04.07設定 ・まひるはチア部なのでかなり顔が広い(男子部を除く)。 ・闇落ちを越えて、かぐやとまひるがそれぞれ成長したことによってちょっとだけ普段の行動に変化が生じる。左右はまひかぐのふたりにそういう変化があるとは思っていなかったからいつも通りの行動を期待して、そこらへんで齟齬が発生→みんなが成長している証。 ・かぐやの帰国子女設定を取り入れる?(習慣の違い、行動の違いとか) かぐやが持っている日常の疑問(例:何で日本の女の子は一緒にトイレに行くの?)ですれ違いが生じる。 ・トラブルメーカーの右京則子が今回の喧嘩の原因を作る > 右京則子(のりぽー)がまひるにいたずら(まひるは怒らないと思って)。 > でも成長まひるは今回ののりぽのいたずらは限度が越えていると考えお姉さんモードではなくて対等目線で初めて怒る) > 左近美香は微妙に空気読もうとして、かぐやもこの場合首を突っ込まないだろうと思い「とりあえずちょっと離れて様子みてようか(不自然な笑顔)」 > ところがかぐやが率先して首突っ込み、その上「クラスメイトなら離れて笑っていないでしっかりと話をすべきだわ」とか何とか > まひかぐともどちらも怒ったり首突っ込んだりに慣れていないので、なんか微妙な流れでいつの間にかそれが左右の二人の喧嘩に流れていって >>左近「だからあまりやりすぎないようにって、いつも言ってるでしょ」 >>右京「はぁ!? いつも言ってるだけでしょ、結局行動なんてしてないじゃん」 >>左近「あんたそんなのだからいつもトラブルメーカーなのよ!」 >>右京「そう思うんだったらアタシなんかと一緒にいなくていいでしょ!」 >> >>まひる「あわわわ・・・」 >>かぐや「デンジャラス・・・」 > 締めはきっかけとは逆のカップリングで > つまり、まひると左近美香が「笑顔」の話で、かぐやとのりぽがなんというか「常識」について語るみたいな ・プリキュアが信頼という心でパワーを発揮するのなら、同じように人間同士のいがみ合う心をクライナーにコピーすればプリキュアに匹敵する力を手に入れられる!、という感じでクライナーを絡める >「人間とは愚かな生き物よ! 他者を妬み、裏切り、傷つける! よほど自分以外が嫌いな生き物なのだな!」 >「「そんなの絶対に違う!」」 ・いつもは空気も読めるので何となく引き際を弁えていた右京則子が、いつもとちがうまひかぐの反応で引き際を間違える。で、左近美香に怒られる。それに対して「あんただって一緒にやってたじゃん!」って則子も怒る展開 。ストーリーの流れ >+右京が悪ノリする→左近も乗る >+まひるとかぐやが成長して反応が違ったために調子くるっていきすぎる(引き際を誤る) >+左近が注意して右京が反発、そこで口論になる >+ケンカ別れ ・かぐやは個人主義的な考えが強い(海外生活のせいで)ため、まひる+左近+右京の三人の行動原理が理解できていない(部活以外でもつるんでいるとか) 09.04.11設定 ・基本的なストーリーの流れは下記の通り >左右がまひると天城を引き合わす策略(一応、一回美香は止める) >> 左右に悪気があるわけでなくちょっとしたお節介が原因でトラブルに >> 普通に天城先輩が通りかかっただけでなんだけど、左右が呼び止めて、まひるから用事があると言って待ってもらう。 >> まひるには天城先輩があそこにいるよ、急いで行って来いって背中を半分無理やりに押す。 >> まひるは天城先輩の前に行くんだけど、天城先輩から「用事って何?」みたいに聞かれて、まひるは「そんなこと言ってませんよ」ってなる。まひるパニックで逃げだす >> 左右は「用事がある」=「まひるの告白」みたいな感じで話が通ると思ってたと >↓ >まひるマジギレ、かぐや首を突っ込む、左右意外な反応に驚き落ち込む >> かぐや「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじゃえ! って格言が日本にはあるわよね」 >> まひるが先輩関係のことで怒る。かぐやは恋とか無頓着だからまひるが怒る理由もよくわからずにいる。右京は良かれと思ってやったことの反動で少し落ち込み、かつまひるの意外な反応に動揺する。美香はのりぽにやりすぎるなと言ったが、実際は自分の乗ったから罪悪感 >> で、お互いに無意識のうちに責任を押し付け合いかけてケンカ別れする左右 >↓ >左右ケンカ別れ。則子をかぐや、美香をまひるが追いかける >> もっと自分が強く止めておけばよかったのにという気持ちと子どもみたいに悪ノリしすぎた自分に気付いて恥ずかしくなる。それの原因であるのりぽが凄く低レベルの子どもに見えてしまい、責めてしまう。 >↓ >それぞれ胸のうちを打ち明け合う。かぐやに関しては少し距離が縮まる >↓ >やっぱり仲直りしようという結論になり、それぞれ相手のところに行こうとする >↓ >出会える寸前でダークネス登場。左右は倒れてプリキュアが撃退する >> 戦いの舞台は学校の屋上。屋上だけ闇空間が発生してて、その下では普通に生徒がいたりする。 >> ウォルケン「人間の感情なんざ、しょせん風見鶏みたいなもんだろが!」 >> ウォルケン「さあ!貴様らは右と左に真っ二つになるがいい!」 >↓ >左右仲直り。かぐやを含めた4人が少し打ち解けあえた状態でEND ・登場幹部は[[ウォルケン]]。 > ウォルケンさんは、今回当て馬的立場です。 > ウォルケン「友情だか何だかしらねえが、俺はお前たちプリキュアに用があるんだよ!」 > ウォルケン「はぁ、こいだぁ? 喰えるんかよ?」 > サンディによる説教タイムに突入! ・登場クライナーは、[[風見鶏クライナー>クライナー名鑑17]]です。 09.04.14設定 ・この話のあとで、則子とかぐやの距離感が縮まりはじめます(のりぽがかぐやにちょっかいを出し始める、「かぐやん」のあだ名をつけて呼ぶ)。 ・まひるの怒りの表現について > まひるは単純にカッとして怒った訳ではなくて、おもしろ半分で人の恋路にちょっかいだすなとか、人の気持ちを考えた上でいたずらをしろとか、自分だけじゃなくて相手もいることなんだからみたいなことをしっかり怒っているところを見せないとだめだと思う &ref(第19話1.jpg) ※画像は、投下されたイメージ図です。 *次回予告 まひる「うええ~、もうじき中間テストがあるよ~、勉強しなきゃ~」 かぐや「テストなんて普段ちゃんと勉強してれば慌てなくていいはずよ」 まひる「はいはい、勉強できる人はみんなそう言うんですよね」 かぐや「そこまで言うなら私が勉強を教えてあげてもいいけど」 まひる「本当!? まずは英語と数学と国語と歴史と…えーとえーと・・・・スミマセン、まずは試験の日程教えてモラエマセンカ」 かぐや「・・・これは先が思いやられるわ」 ま&か「冒険! プリキュアデイズ、『まひるがんばる! しとしと雨の憂鬱テスト』」 まひる「ピカピカ輝き見つかるかも!」 かぐや「じゃあ、歴史の問題。いいくにつくろう?」 まひる「鎌倉爆破!」 ---- 第19話のタイトル候補 ・「右京と左近どっちがどっち? 喧嘩両成敗!」 ・「則子と美香。右往左往の胸騒ぎ」 から話し合いで「則子と美香 右往左往の胸騒ぎ」が選ばれました。 ---- *第19話の話合いの際に出された全体の設定メモ 09.04.04設定 ・まひるの親が起こしに行ったら、オレンジが人間態だったというネタはどうだろう? ・まひるの部屋にありそうな物 > いかにもな十代の女の子の部屋ってイメージ > 結構衣装持ちなイメージ ・あさひの部屋にありそうな物 > ちょっと味気ない感じの部屋ってイメージ > パソコンを使える > はじけるアイドルのポスターが貼ってある ・かぐやの部屋にありそうな物 > 生活感のない和風の部屋ってイメージ > 結構衣装持ちで大人っぽい服が多い感じ 09.04.07設定 ・まひる、かぐや、右京、左近、都築は最終的に修学旅行で同じ班として行動するまでになって欲しい。 > まひるが道に迷い、かぐやが日本の風景に見とれ、右京がトラブルを起こし、左近が呆れながら後片付けの支持をし、都築が班長としてムキーッてなる 09.04.14設定 ・谷松先生が結婚する話をやりたい
#ref(第19話title.jpg) *あらすじ  闇の帝国ダークネス。その片隅で、ふたつの影が話し合っていた。 「なるほどな。あいつらは気持ちがバラバラになれば弱いのか」「そう、敵をとっておくれ」「分かったぜ、この礼は勝利で返してやるさ」  そう吠えると、一つの影が姿を消した。  ある日、まひるは生徒会の天城会長の手伝いをすることになり、廊下を一緒に歩いていた。 「すまないね、部外者なのに手伝ってもらっちゃって」「いいえ、いいんです。私から言い出したことですし」 一緒に並んで歩くまひるは少し顔を赤らめながら、笑顔だ。それを二人の同級生が目撃していた。 「おや、珍しく男連れですぜ、旦那」と則子。「接点の少ない組み合わせ、何かありそうね?」と美香。「もしかしてまひるに春が? 一肌脱ぎますかね」と則子が俄然やる気になった。  その日の放課後、クラブ活動の前に右京と左近の二人が示し合わせてまひるを屋上に呼び出した。「まひる、天城会長に大切な話があるんじゃないの?」と則子。「え、話?」「そうそう、生徒会室に行った方がいいよ」  二人の後押しで生徒会室へいったまひるだったが、しばらくして硬い表情で帰って来た。その姿を見るまではあれこれ想像してニコニコしていた美香と則子だったが、今まで何をやっても大抵はゆるりと返していたまひるが何故か今回ばかりは本気で怒っている雰囲気を出している。「…どうしてこんな嘘をついたの? 悪戯にしては度が過ぎてると思うよ」 まひるの目が真剣に怒っている。今まで見たことのないようなまひるの剣幕に慌てる二人。そこにかぐやがまひるを探してやって来た。 「どうしたの、三人とも?」 異様な雰囲気を感じ取るかぐや。  まひるが今までのことをかぐやに話した。かぐやは、それはお節介すぎると指摘する。思いがけない事態に「ほら、やっぱりやりすぎだって」「美香だって賛成したじゃない!」と二人が揉め、まひるに一応謝ったもののお互いに喧嘩をして美香が屋上から校内へ走って行ってしまう。  いつも仲のいい二人の突然の喧嘩にまひるはさっきまでの怒りを忘れて美香を追いかける。「かぐやは則子をお願い」 まひるの言葉にうなずくかぐや。 「美香、ちょっと待って」「ごめんね、まひる。私ちょっと調子に乗りすぎた。子供っぽいことしちゃった」 自分を責める美香の言葉を受けてまひるは首を横に振った。天城先輩の前で恥をかいたことにカッとしてしまったまひるだったが、二人が単なる悪ふざけでそんなことをやったのではないことを知っていたからだ。  一方、屋上に残った則子の方もかぐやに諭されて、やりすぎたと反省していた。 「月宮さんってもっととっつき難い感じがしてた、……えへへっ」  則子は美香に、美香は則子に。互いが謝ろうということになった。まひるが美香を連れて屋上に戻り二人が合うと、まず最初にまひるに再度謝った。そして則子と美香が面と向い謝ろうとするが、いつもの二人組みの雰囲気が邪魔して何となくもじもじしてしまう。それをハラハラしながら見つめるまひるとかぐや。  その時だった、突然屋上だけがぐにゃりと曲がったような感じがした。美香と則子が気を失ったように崩れ落ちる。「!」  二人のいる屋上だけが闇の空間に包まれる。校庭では部活動に一生懸命な生徒たちの声が聞こえるが、この屋上だけが異質な世界となり切り離されてしまったのだ。二人はプリキュアに変身すると、その小さな闇の空間へと飛び込んだ。  そこにはウォルケンが腕組みして立っている。 「お前たちを今日こそ倒してやるぜ。二人じゃなきゃ何もできないお嬢ちゃんだしな。あの二人みたいに喧嘩でもすりゃ簡単に俺でも倒せるさ」「友達を馬鹿にしないで、友情はとっても大切なのよ。時には喧嘩もするかも知れないけど、喧嘩もしないような友達は本当の友達じゃないわ!」  ウォルケンの言葉に反論するサンディ。うなずくナイト。 「へ、所詮人間の感情なんざ、そこの風見鶏みたいなもんだろ」 屋根の風見鶏を引きちぎり闇の仮面を被せる。風見鶏クライナーが誕生する。クライナーが大回転で二人に襲い掛かり、跳ね飛ばす。「さあ!貴様らは右と左に真っ二つになるがいい!」 風見鶏クライナーの連続攻撃。大回転の合間に空中から羽を飛ば し、攻撃に隙がない。 「サンディ! 飛んで!」 ナイトが羽の攻撃に耐えながらサンディに合図を送る。サンディがナイトの組んだ手をジャンプ台代わりにして空中に飛び、クライナーにキックをお見舞いする。屋上に落下するクライナー。 「あなたたちに友情や感情を語って欲しくないわ」 サンディが叫ぶ。二人の火のついたような攻撃にウォルケンもクライナーもたじたじだ。 「今よ!」 二人がクライナーに向かって必殺技を発射する。クライナーはシャイミーに戻った。「くそう、俺じゃバラバラにできなかったぜ!」 ウォルケンが悔しそうにつぶやくと姿を消し、闇の空間が消えた。 「あれ? 私たちどうしちゃったの?」 美香と則子が同時に目を覚まし、屋上に座り込んだままお互い顔を見合わせた。 「「ごめんなさい!」」 そのまま同時に謝る。ふと横をみるとまひるとかぐやが微笑を浮かべながら二人を見つめてる。「ちゃんと謝れるじゃない!」 「まひるにも月宮さんにも迷惑かけちゃったね」と美香。「月宮さんもごめんね」と則子。 「じゃあ、クラブに行こっか。遅れたから桜園先輩が怒ってるかもだけど」 「ひー! そうでした」 まひるの言葉に二人が慌てて立ち上がり、4人とも笑った。 *ストーリー設定メモ (作品内にこんなシーンが欲しいという設定やイラストを記載します) 09.04.04設定 ・左右の喧嘩仲裁にまひかぐが振り回されるって内容(左近の笑顔がぎこちない理由を詰めていく) ・右京と左近メインの話 ・二人のサポートにまひるとかぐやが回る ・左近が無理に笑おうとすると不自然になるネタを使う(まひるが笑顔に拘る理由も少し出した方がいい?) > 右京か左近が、まひるの居ない場面でかぐやに対して「まひるさ、いつも無理してでも笑うんだよね」みたいなことを言わせてみてはどうだろう > 過去から知る左右と今しか知らないかぐやという対比で(まひるの成長の片鱗をうかがわせる) ・かぐやがまひる以外のクラスメイトと向き合う描写(かぐやが左右と衝突する? まひると親友になったから他の友達ともあっさり打ち解けたりはしない) ・「ふたりは」だけでなく第三者としての友人たちともしっかり交流を描きたい 09.04.07設定 ・まひるはチア部なのでかなり顔が広い(男子部を除く)。 ・闇落ちを越えて、かぐやとまひるがそれぞれ成長したことによってちょっとだけ普段の行動に変化が生じる。左右はまひかぐのふたりにそういう変化があるとは思っていなかったからいつも通りの行動を期待して、そこらへんで齟齬が発生→みんなが成長している証。 ・かぐやの帰国子女設定を取り入れる?(習慣の違い、行動の違いとか) かぐやが持っている日常の疑問(例:何で日本の女の子は一緒にトイレに行くの?)ですれ違いが生じる。 ・トラブルメーカーの右京則子が今回の喧嘩の原因を作る > 右京則子(のりぽー)がまひるにいたずら(まひるは怒らないと思って)。 > でも成長まひるは今回ののりぽのいたずらは限度が越えていると考えお姉さんモードではなくて対等目線で初めて怒る) > 左近美香は微妙に空気読もうとして、かぐやもこの場合首を突っ込まないだろうと思い「とりあえずちょっと離れて様子みてようか(不自然な笑顔)」 > ところがかぐやが率先して首突っ込み、その上「クラスメイトなら離れて笑っていないでしっかりと話をすべきだわ」とか何とか > まひかぐともどちらも怒ったり首突っ込んだりに慣れていないので、なんか微妙な流れでいつの間にかそれが左右の二人の喧嘩に流れていって >>左近「だからあまりやりすぎないようにって、いつも言ってるでしょ」 >>右京「はぁ!? いつも言ってるだけでしょ、結局行動なんてしてないじゃん」 >>左近「あんたそんなのだからいつもトラブルメーカーなのよ!」 >>右京「そう思うんだったらアタシなんかと一緒にいなくていいでしょ!」 >> >>まひる「あわわわ・・・」 >>かぐや「デンジャラス・・・」 > 締めはきっかけとは逆のカップリングで > つまり、まひると左近美香が「笑顔」の話で、かぐやとのりぽがなんというか「常識」について語るみたいな ・プリキュアが信頼という心でパワーを発揮するのなら、同じように人間同士のいがみ合う心をクライナーにコピーすればプリキュアに匹敵する力を手に入れられる!、という感じでクライナーを絡める >「人間とは愚かな生き物よ! 他者を妬み、裏切り、傷つける! よほど自分以外が嫌いな生き物なのだな!」 >「「そんなの絶対に違う!」」 ・いつもは空気も読めるので何となく引き際を弁えていた右京則子が、いつもとちがうまひかぐの反応で引き際を間違える。で、左近美香に怒られる。それに対して「あんただって一緒にやってたじゃん!」って則子も怒る展開 。ストーリーの流れ >+右京が悪ノリする→左近も乗る >+まひるとかぐやが成長して反応が違ったために調子くるっていきすぎる(引き際を誤る) >+左近が注意して右京が反発、そこで口論になる >+ケンカ別れ ・かぐやは個人主義的な考えが強い(海外生活のせいで)ため、まひる+左近+右京の三人の行動原理が理解できていない(部活以外でもつるんでいるとか) 09.04.11設定 ・基本的なストーリーの流れは下記の通り >左右がまひると天城を引き合わす策略(一応、一回美香は止める) >> 左右に悪気があるわけでなくちょっとしたお節介が原因でトラブルに >> 普通に天城先輩が通りかかっただけでなんだけど、左右が呼び止めて、まひるから用事があると言って待ってもらう。 >> まひるには天城先輩があそこにいるよ、急いで行って来いって背中を半分無理やりに押す。 >> まひるは天城先輩の前に行くんだけど、天城先輩から「用事って何?」みたいに聞かれて、まひるは「そんなこと言ってませんよ」ってなる。まひるパニックで逃げだす >> 左右は「用事がある」=「まひるの告白」みたいな感じで話が通ると思ってたと >↓ >まひるマジギレ、かぐや首を突っ込む、左右意外な反応に驚き落ち込む >> かぐや「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじゃえ! って格言が日本にはあるわよね」 >> まひるが先輩関係のことで怒る。かぐやは恋とか無頓着だからまひるが怒る理由もよくわからずにいる。右京は良かれと思ってやったことの反動で少し落ち込み、かつまひるの意外な反応に動揺する。美香はのりぽにやりすぎるなと言ったが、実際は自分の乗ったから罪悪感 >> で、お互いに無意識のうちに責任を押し付け合いかけてケンカ別れする左右 >↓ >左右ケンカ別れ。則子をかぐや、美香をまひるが追いかける >> もっと自分が強く止めておけばよかったのにという気持ちと子どもみたいに悪ノリしすぎた自分に気付いて恥ずかしくなる。それの原因であるのりぽが凄く低レベルの子どもに見えてしまい、責めてしまう。 >↓ >それぞれ胸のうちを打ち明け合う。かぐやに関しては少し距離が縮まる >↓ >やっぱり仲直りしようという結論になり、それぞれ相手のところに行こうとする >↓ >出会える寸前でダークネス登場。左右は倒れてプリキュアが撃退する >> 戦いの舞台は学校の屋上。屋上だけ闇空間が発生してて、その下では普通に生徒がいたりする。 >> ウォルケン「人間の感情なんざ、しょせん風見鶏みたいなもんだろが!」 >> ウォルケン「さあ!貴様らは右と左に真っ二つになるがいい!」 >↓ >左右仲直り。かぐやを含めた4人が少し打ち解けあえた状態でEND ・登場幹部は[[ウォルケン]]。 > ウォルケンさんは、今回当て馬的立場です。 > ウォルケン「友情だか何だかしらねえが、俺はお前たちプリキュアに用があるんだよ!」 > ウォルケン「はぁ、こいだぁ? 喰えるんかよ?」 > サンディによる説教タイムに突入! ・登場クライナーは、[[風見鶏クライナー>クライナー名鑑17]]です。 09.04.14設定 ・この話のあとで、則子とかぐやの距離感が縮まりはじめます(のりぽがかぐやにちょっかいを出し始める、「かぐやん」のあだ名をつけて呼ぶ)。 ・まひるの怒りの表現について > まひるは単純にカッとして怒った訳ではなくて、おもしろ半分で人の恋路にちょっかいだすなとか、人の気持ちを考えた上でいたずらをしろとか、自分だけじゃなくて相手もいることなんだからみたいなことをしっかり怒っているところを見せないとだめだと思う &ref(第19話1.jpg) ※画像は、投下されたイメージ図です。 *次回予告 まひる「うええ~、もうじき中間テストがあるよ~、勉強しなきゃ~」 かぐや「テストなんて普段ちゃんと勉強してれば慌てなくていいはずよ」 まひる「はいはい、勉強できる人はみんなそう言うんですよね」 かぐや「そこまで言うなら私が勉強を教えてあげてもいいけど」 まひる「本当!? まずは英語と数学と国語と歴史と…えーとえーと・・・・スミマセン、まずは試験の日程教えてモラエマセンカ」 かぐや「・・・これは先が思いやられるわ」 ま&か「冒険! プリキュアデイズ、『まひるがんばる! しとしと雨の憂鬱テスト』」 まひる「ピカピカ輝き見つかるかも!」 かぐや「じゃあ、歴史の問題。いいくにつくろう?」 まひる「鎌倉爆破!」 ---- 第19話のタイトル候補 ・「右京と左近どっちがどっち? 喧嘩両成敗!」 ・「則子と美香。右往左往の胸騒ぎ」 から話し合いで「則子と美香 右往左往の胸騒ぎ」が選ばれました。 ---- *第19話の話合いの際に出された全体の設定メモ 09.04.04設定 ・まひるの親が起こしに行ったら、オレンジが人間態だったというネタはどうだろう? ・まひるの部屋にありそうな物 > いかにもな十代の女の子の部屋ってイメージ > 結構衣装持ちなイメージ ・あさひの部屋にありそうな物 > ちょっと味気ない感じの部屋ってイメージ > パソコンを使える > はじけるアイドルのポスターが貼ってある ・かぐやの部屋にありそうな物 > 生活感のない和風の部屋ってイメージ > 結構衣装持ちで大人っぽい服が多い感じ 09.04.07設定 ・まひる、かぐや、右京、左近、都築は最終的に修学旅行で同じ班として行動するまでになって欲しい。 > まひるが道に迷い、かぐやが日本の風景に見とれ、右京がトラブルを起こし、左近が呆れながら後片付けの支持をし、都築が班長としてムキーッてなる 09.04.14設定 ・谷松先生が結婚する話をやりたい

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