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あらすじ

 華やかなライトと音楽、そして大歓声。大学生などが主体となって行われている「チアリーディング大会」の会場にまひるたちチアリーディング部の部員達は、いた。アリオル学園のチアリーディング部もレベルは悪くないと思っていたが、テレビだけではない本物のチアリーディング部の動きは、見るだけで感心させられるだけでなく、迫力もレベルも違うことを感じさせる。溜息や歓声の連発で、見るものを飽きさせない高度なテクニックが目白押しだ。
「すっごーい」「あれ、ジャンプ高いね」「コンビネーション切れがあるよ」 則子や美香もまひるたちと同じく思わず感想が声に出てしまう。中学生大会も間近に控えた今、レベルの高い演技を見ることが部員たちの刺激になると考えて学校に頼んで見学にきた桜園先輩も満足そうだ。
「すっごいねー、側転だけでも違うねー」 まひるが思わず、道端で側転をする。興奮冷めやらぬ様子だ。「まひる、スカート、スカート」 則子の声に慌てて抑えるまひる。周囲を見回すと人目はない。ほっとする。
「さすがにあそこまでやれる、とは言わないけど高度な技を入れると得点は高いから、少し構成を見直したいと思うの」 桜園先輩の声に次々と手を上げる部員。さっき見た演技の技名を挙げながら、あれもしたい、これもやってみたいと大騒ぎだ。
「ちょ、ちょっと待って」 大騒ぎを押し留めるように桜園先輩が両手を振る。刺激になればとい思った薬がどうやら劇薬だったらしい。慌てて、大会の演技構成の参考にするだけで、技自体は難易度が高すぎて中学生に無理ということを説明する。熱気がそがれてブーイングする部員たち。桜園先輩は、いきなり難易度の高い技をするよりも基本をきっちり抑えることが重要だと説明する。「分かった、明日から大会向けの構成を入れて基礎練習を強化するから。では、帰りましょう」 部員たちは元気良く返事をして駅に向かった。

「アンコチョウチョウがばら撒いてくれた闇の種は順調に芽吹いているようですな」 モークライが机の上に浮かぶ球体を覗き込みながら言った。そのまま視線を向かい側にいるガトールに移す。「あのお調子者、自分が手駒ということにも気付くまいよ。もう少しでエクリプス様が通り抜けるゲートが完成する。この星の光も吸い尽くしたからな。新たな侵略地が必要だ」「その通りですな」 闇の種の位置が線で結ばれ、いびつな図形を形作る。「あとわずかだが、シャイミーの光も食い尽くす必要がある」「そのためにもプリキュアを……」「分かっている」 ガトールはそういい残すと姿を消した。「あなた様も手駒の一つなのですよ、ガトール」 モークライが、ニヤリと笑った。

「えー、かぐやも部活じゃ基礎やってるの? 大会にも出れる腕前なのに!」 まひるがお弁当を食べながら驚いた声をだした。かぐやは、まひるの驚きに『何言ってんの?』という視線を向ける。「大会に出れるからって基礎をお疎ろかにしたりしたらやっぱり駄目でしょ。何事も小さい事の積み重ねよ」「でも基礎だけじゃ、勝てる技はできないし……」 まひるは思わず天を仰ぐ。実は、先日の大会見学から則子たちとこっそり新技の研究をはじめていたのだ。経験の浅い一年生でもできる高度な技、それを部活の終わったあとでこっそりと練習していた。大きな大会のビデオを見たり、色んな技を試してみたりしている。今もお弁当を食べ終わったら則子たちと部室でミーティングをする予定だった。
「ま、私は部活が違うから止める立場じゃないし。まひるの気が済むまでやってみるといいわ」「うしっ!」 かぐやの言葉を応援と受け取ったまひるは思わずガッツポーズをするのであった。
 放課後、部活の後でこっそりと体育館に残ったまひると則子と美香は、自分たちの考えた技をいろいろと試してみていた。「このフォーメーションから、こう入って、これでタワーでしょ?」「そうそう」 実際にやってみるとなかなか難しい。たった3人のコンビネーションなのにタイミングが駄目だったり、組めても途中で崩れたり……。
「あっ!」 上手くいったと思った瞬間、三人のバランスが崩れて技が崩れる。ドシーンという大きな音がして三人が床に散らばる。「痛ててて」 したたかに打った腰をさすりながら、まひるが起き上がると則子が足首を抑えながら苦痛な表情を浮かべている。どうやら、転んだ時に捻ったようだ。
 まひるが則子の方に駆け寄った時だった。体育館の空間がぐにゃりと曲がった気がする。まひるがハッとすると則子も美香も気を失ったように眠っている。「闇の気配がするレジ!」 オレンジがまひるのかばんから顔を出す。
 体育館の観客席に一人の怪人が立っているのに気付く、まひる。クライナーではない、幹部の一人だ。キュアパストでプリキュアに単独変身する。そのせつな、ガトールがサンディに襲い掛かる。「ダークネス!」 寸前で攻撃をかわして空中に飛び上がれる。「俺の名は、ガトール」 名乗ると同時に鋭いパンチを繰り出してくる。サンディは防御で精一杯だ。『強い!』 サンディが気後れした瞬間、体育館の壁に吹き飛ばされる。コンクリの壁をぶち破って外に飛び出すサンディ。「お前たちは、二人いなければ必殺技は打てない。もう分析済みだ」 ガトールの猛攻。サンディが何度も吹き飛ばされ、グラウンドに叩きつけられる。プリキュアの衣装が点滅し、スゥーっと消える。「まひるーっ!」 オレンジの叫びもむなしい。「さあ、キュアパストとシャイミーを頂こうか。素直に渡せば悪いようにはしない」 横たわるまひるを前にガトールが冷酷に最後通牒を言い渡す。変身の解けてしまったまひるに抵抗する手段はない。「絶対、渡さない」 ガトールを睨みつけるまひる。ガトールがそんなまひるに一歩近付いた時だった。何かに気付いたように空を見上げる。空は闇空間の色に染まっている。
 突然、空に黒い点が現れ、だんだん大きくなっていく。そして、まひるたちの近くに落下した。もうもうとあがる砂煙が落ち着くと、ナイトとガトールそっくりのシャドウクライナーが立っている。チッと舌打ちするガトール。ナイトはまひるに気付くとジャンプして彼女を攫い、安全な距離を取る。
「まひる、大丈夫」「良かった、ナイトが来てくれて」「こっちが本体だったのね、手間取ったわ」「ナイト、気をつけて。この人たち強いよ」「分かってる」 二人は目と目でうなづくとまひるは再び変身しなおす。
 二対二の戦いだ。サンディとナイトが飛び掛る。「やれっ」 ガトールの号令と同時にシャドウクライナーが分裂し、鳥篭状にプリキュアを包み込む。「分断できなければ、まとめて処分だ」 クライナーに閉じ込められたプリキュアは謎光線に包まれる。力が抜けていく感じがする。「危ない、ブレスを呼ぶパプ」 ようやくナイトに追いついたパープルたちが合流する。アドベンタルキーを使ってブレスを召還し、プリキュアに装着される。元気を回復したサンディとナイトが必殺技を発射し、必殺技は包み込んでいたクライナーを吹き飛ばし、ガトールに向かう。ガトールは、かろうじて跳ね飛ばしてその場から消えた。
「プリキュア、中々手強いな……作戦の練り直しだ」 空から光が丘の街を見下ろしながらガトールはつぶやいた。クライナーが撒いた闇の種の位置を確認しながら。

「だから、無理は駄目だって言ったでしょ!」 翌日、包帯を巻いてきた則子とまひる、美香を前に桜園先輩の怒った声が体育館に響く。則子の捻挫は、軽いもので2日ほど安静にしてればいいらしい。「ちゃんと基礎を練習して、中学生のレベルに合わせなきゃ駄目なんだからね」「はい、済みませんでした」 頭を下げる三人に桜園先輩はニッコリと笑う。「じゃあ、これから大会向けの練習を始めます」「はいっ」 部員たちの元気な声が響いた。

ストーリー設定メモ

(作品内にこんなシーンが欲しいという設定やイラストを記載します)
09.07.29設定
  • ストーリー構成案の際に出されたアイデア
 チア部の話
 大学のチア大会なんか見に行って、ものすごい技に感化されて皆で練習するんだけど全然うまくできない。結局、自分たちで出来る範囲で頑張ろう、とかってちょっと教訓ぽい話
 上辺の華やかさだけみて入部してきた後輩をまひるたちが諭す話。

09.10.16設定

次回予告

まひる「ふんふんふー ふんふんふー(クリスマスの曲で)」
かぐや「あら、まひる楽しそうね」
まひる「クリスマスってプレゼントを上げる方も貰うほうも楽しいよね」
かぐや「手袋編んでるのね……って男物。ま、まさか」
まひる「ち、違うよ。これはお父さんにあげるんだよ。天城先輩じゃないよ」
かぐや「私も、何か欲しいなぁ」
ま&か「冒険! プリキュアデイズ、『聖夜の奇蹟? 届け!まひるの恋』」
まひる「ピカピカ輝き見つかるかも!」
かぐや「で、誰も天城先輩なんて言ってないけど。語るに落ちたな」
まひる「えーっ!」


第43話のタイトル候補
  • 「チア部の試合、輝け3人娘」
  • 「ダークネスからの刺客 ガトールの挑戦」
  • 「がんばれチア部の三人娘! 闇の新たなる挑戦」
  • 「マジヤバ、本気のガトール登場」
  • 「ありえなーい、まひるたちの新技挑戦!」
  • 「何とかして、無茶なまひると恐怖のガトール」
  • 「輝けチア三人娘! って、闇の新たなる挑戦!?」
から話し合いで「輝けチア三人娘! って、闇の新たなる挑戦!?」が選ばれました。

第43話の話合いの際に出された全体の設定メモ

09.10.13設定
  • ガトールの攻撃は、罠を張るっぽい感じ
添付ファイル