あらすじ

 闇に囚われ行方不明になっていたかぐやが帰って来た。そして二人は今まで以上の親友になった。お互いに友達としてだけでなくプリキュアという絆で強く結ばれたと実感した。朝まひるが起きると、天気は晴れていて気持ちが良かった。伸びをしながらまひるの顔に笑みが浮かぶ。それはかぐやも同じだった。
 一方、闇さくらが失敗したことを知ったスゥは、リベンジに燃えていた。「小娘の分際で…」 彼女はプリキュアの弱点を最大限利用した罠を考えていた。今度プリキュアの力を奪うのは自分だ! そう固く誓い高笑いするスゥだった。

 まひるの家に閉じこもってるのに飽きたオレンジは、こっそりかぐやの家を訪れるとパープルを誘って街を散策することにした。闇かぐやでの緊張感から解放されて、気晴らししたかったのだ。服装は以前、見たことがあるまひるの学校の男子の制服だった。通り過ぎる人たちが何だか自分たちを見ているような気がしたが、全然気にしない。
「ねぇねぇ、男子部にすっごいイケメンが居たって知ってた?」
 翌日の朝、左近と右京がすごい勢いでまひるの所にやってきた。二人の勢いに思わずたじろいでしまうまひる。その横にいたかぐやも同様だ。
 何でも昨日の放課後、左近と右京が商店街を歩いていたら、男子部の制服を着たカッコイイ二人組みの男の子が歩いていたらしい。知らない顔なのでもしかしたら転校生かも! と盛り上がっている。「カッコイイ男子?」 話を聞いているうちにまひるとかぐやはお互い顔を見合わせる。まさか、いやそんなことないよね? そんな二人の様子に左近と右京が気がついて「何? もしかして知り合い? だったら紹介して!」と迫る。「いや、知らないって」 まひるは否定に必死だった。
 その日の放課後。オレンジとパープルがアリオル学園の近くを通り掛かると、右近と左右が帰り道に彼らを見つけた。「あれってもしかして!」「そうそう、昨日のカッコイイ子だよ!」「話し掛けちゃおうっか?」 折角の機会だからと二人に駆け寄る。
「こんにちわ」「ちょっとお話して良いですか?」 と機会を逃してなるものか! と積極的に話し掛ける。ただでさえ姦しい女子中学生の口撃にオレンジとパープルは言いようのない恐怖を感じて、お互いに目を合わせると一斉に駆け出した。「あ、逃げた!」「追うのよ!」「男子部に入ると厄介よ!」 逃げた二人を追って、左近と右京が追いかける。
「何なんだ、あれは!」「導きの星にも恐ろしい生物が居るもんだ」 学校内は広く勝手が分からぬまま逃げ込む。「そうだ、性別を変えれば追いかけられないかも?」 パープルの提案で二人は少女の姿に変身した。「もうこれで追いかけられないわね」「たぶんね」 切れた呼吸を整えて二人は校内の出口を探して歩くが、自分たちがどこに居るのかすら判らない。
「おや、君たちは何かね?」 オレンジとパープルの前に現れた見知らぬ大人が二人を見咎めた。神経質そうな男性と凛とした感じの女性の二人組みだ。
「あなた、見かけない子ですね。学校の制服は着ているようですが?」 女性が二人に声を掛ける。
「ここは男子部の校舎だよ。許可なく女生徒が入っちゃいかん!」と男性。二人組みは校長と教頭であった。
 雰囲気的にヤバイと感じたオレンジとパープルは踵を返すと走り出す。その後を教頭が追いかけてきた。わけもわからず追いかけられ二人は一心不乱に逃げ続けた。廊下の角を曲がったところで、ドンッと誰かにぶつかり二人は尻餅をついた。見ると同じように二人の男の子が倒れている。
「大丈夫かい? 君たち」 ぶつかったのは天城先輩と他の男子生徒だった。二人の様子を察すると生徒会室の扉を開けて二人を入れる。その直後、教頭先生が天城先輩に女生徒の行方を尋ねているようだった。教頭先生をやり過ごしたあとで天城先輩が道に迷ったという二人を案内してくれることになった。
 まひるはクラブ活動のあとかぐやと待ち合わせをして途中まで帰ることにしていた。待ち合わせをしている校門に急ぐ途中で天城先輩が遠くに居るのを見つけた彼女は、この前のアドバイスのお礼を言おうと思い手を高く振って声を掛けようとした瞬間、先輩が女の子たちと一緒にいるのに気が付いた。今までなら何とも思わなかったかも知れないが、その時のまひるは自分でも分からないショックを感じていた。フラフラとした足取りで校門にたどり着く。
「まひる、おそーい! 何やってたの?」「別に…」 まひるのバックに背負っている暗さにかぐやは気付いた。訳を聞いてみると先輩のことらしい。かぐやとしてはどう慰めていいのか分からない分野の話だった。「しっかりしなさいよ!」 これだけ言うのが精一杯だ。
「あんたたち、今日こそプリキュアの力を貰うわよ!」「「!!」」
 周囲の景色が歪み闇の絶対空間が発生した。空間は学園全体を覆い周囲の生徒たちが倒れる。「変身しなきゃ!」「そうはさせないわよ!」 スゥの号令でクライナーがかぐやを掴んで投げ飛ばす。次はまひるに襲い掛かった。
 投げ飛ばされたかぐやは怪我もせず無事だった。しかし目の前にはスゥの姿が立ちはだかっていた。
「もう一人のお嬢ちゃんはクライナーと遊んでもらうわ。あんたの相手は私よ!」
 スゥがかぐやに襲い掛かろうとした瞬間、かぐやがナイトに単独変身する。突然の事態に理解不能なスゥ。その一瞬を突いてナイトの攻撃が決まる。
「残念でした。前に温室で受けたひどい目の分も今日は返させてもらうわね」
 ナイトの目が不敵に光る。次々と繰り出される攻撃にさすがのスゥも押され気味だ。ナイトの拳を受け止めるが受け止めきれずに吹き飛ばされる。
「バ、馬鹿な! プリキュアがそれぞれ単独変身できるなんて!」
 ナイトがサンディの元に駆けつけるとサンディはクライナーに対して防戦一方で押されていた。「サンディ、やる気出しなさいよ!」「無理ー!」
 ナイトのパンチがクライナーに華麗に決まる。
「先輩の彼女かどうかも分からないうちに悩まないの! 生徒会長は誰にでも優しいでしょ?」「うー、そうかも…」 サンディの前にスゥが立ちはだかる。
「今日はこっちが元気ないの? なぁに恋の悩み、かわいいわねぇ、くすくす」
 スゥの攻撃を交わしながら、笑われた事で何だか腹が立ってきた。天城先輩は確かに誰にでも優しい。だから空気なんて言われても実は結構人気があるのだ。
「先輩は誰でも優しいんだから、ばかぁ!」 渾身の一撃がスゥに決まり、クライナーもろとも吹き飛ぶ。「サンディ、復活した?」「行くよ! ナイト!」
 二人の必殺技が発射され、クライナーに命中した。スゥは寸での所で脱出し、悔しそうな表情を浮かべて消えた。クライナーはシャイミーのカードに戻った。
「おーい、まひるー、かぐやー!」
 戦闘が終わって変身を解いた後、女の子の二人組みが彼女らに駆け寄ってきた。
「あれ? もしかしてオレンジとパープル?」 近付いてきた二人をまひるは覚えていた。確か『歌姫コンテスト』で会った二人だ。「もしかして、オレンジとパープルなのー!」 まひるの叫び声がこだました。

ストーリー設定メモ

(作品内にこんなシーンが欲しいという設定やイラストを記載します)
08.12.11設定
  • この回は、ギャグ回でお願いします。
  • 学校にオレンジとパープルが人間態になって潜入する。
  • 女の子の姿でまひるとかぐやと会っていると、男子学生が目撃し一目惚れされて追っかけられる。
  • 男の子の姿に変わったところ、今度は女子生徒に追っかけられる。
  • 何故かWデートの展開になり、無関係のかぐやとまひるも引っ張り込まれる。
  • トイレで男女の変身を交代するが途中から訳がわからない展開に……。
  • ウォルケンがデート会場のハンバーガーショップに乱入!
  • クライナーの候補は、ハンバーガーの置物クライナーか、ポテトフライヤーフライナーか、ゴミ箱クライナーか
  • 攻撃は下品にならないように!(要注意! PTAからの抗議は即打ち切りフラグです)


09.03.14設定
  • オレパー男形態の時に寄ってくるのは左右コンビ(委員長は巻き込まれる)
左右「「聞いて聞いて聞いて! 街ですっごいカッコイイ男の子二人組みに会ったの!」」
でひょんなことから知り合いだと分かったまひるとかぐやに紹介するようにせがむとか(自然な話の展開が期待できる)
かぐや「ああ、あの二人は…」
まひる「わー! 知り合い!ただの知り合いだよ!」
  • オレパー女形態の時に関係するのは、天城先輩と新キャラ(使い捨てキャラ?)。
  • または左右から逃げ出すために女形態になって学校に潜入した所、校長と教頭に見つかり追いかけられる。
  • 男状態で左右に追いかけられて、振りきるために女状態になったけど街で迷子になってるところを通りかかった天城先輩と友達Aに親切に道案内してもらうことになる→オレパーと一緒にいる天城先輩を見つけて動揺するまひる

09.03.17設定
  • オレパーが女形態の時に絡む相手は、鶴野先輩と桜園先輩を出してみてはどうか?(オレパー迷子→鶴野先輩、桜園先輩に捕まり部活に勧誘→さーてどう脱出するか?)
  • 天城先輩のほかに男の子キャラを作る?
住友達人(すみとも たつひと)
天城先輩の友人。スポーツマンで男らしいが少々軟派な部分もある。イメージソースは初代プリキュアの木俣。名前は友達と住人の組み合わせ。
  • ストーリの流れ
  • オレパー何となく街を歩く(もしくは何か目的が?)
  • 左右に目撃され、噂になる
  • 街中でデートを申し込まれ学校に逃げ込む→逃げ切れないので女性態に変身
  • 今度は学校の先生に見つかり追いかけられる
  • 逃げ切れたものの学校内で迷子に
  • 通りかかった天城先輩に親切にされる→それをまひるが目撃しショック(遠くだったのでオレパーと気付かない)
  • クライナーが襲ってくる
 プリキュアが分断されるが、単独変身できる。サンディはショックを受けて最初やる気がない。
ナイト「サンディ!? やる気出しなさいよ!」
サンディ「むりー」
  • サンディ「先輩は誰でも優しいんだから、ばかぁ!」
 ぶつけ所の無い憤懣(もやもや)が溜まってきて最後にヒートアップ! その憤懣をクライナーにぶつける。
  • クライナーあぼーん!→誤解を解く展開
※ストーリーの流れについては、ドタバタ感が薄れたため、次回に再検討することになりました。

 スゥは、プリキュアの分断を行うべく攻めてくるが、ナイトが単独変身できたため、ギャフンな感じになる。

09.03.19設定
  • オレンジ、パープルが出歩いていた理由は、地球の文化観察(服装はアリオル学園の制服)
  • ストーリーの流れを再確認
  1. オレパー人間態(♂)で街を散策→左右に目撃される
  2. 翌日、左近と右京がまひる、かぐや、委員長に話す(「イケメンが居た!)→容姿を聞いて何となく思い当たるまひるとかぐや
  3. その日の放課後、学校の近くで左右がオレパー人間態(♂)に遭遇。思わず色々と聞いてしまい、閉口したオレパーは逃げようとして中学校へ
  4. 学校内で人間態(♀)に変身、左右委員長をやりすごす。が、校長教頭に見つかり何故か追われる(女生徒なのに男子校舎に入り込んだため)
  5. 天城先輩+友人に匿ってもらう→学校を案内してもらうことに
  6. それをまひるが目撃! ショックを受ける!
  7. そこにクライナーが襲い掛かってくる
  8. スゥが分断作戦をするが、かぐやが単独変身できておじゃん!
  9. ショックのサンディ、やり場の無い怒りをクライナーにぶつけ、クライナー粉砕!
  10. 案内していた女の子がオレパーと分かり、まひるホッとする?
  • この話を切っ掛けに、まひるの天城先輩への気持ちが憧れから気になるにステップアップします。

09.03.21設定

次回予告

まひる「かぐやー、弓道部に入るって本当?」
かぐや「お爺さまの言いつけで助っ人やるだけよ」
まひる「でも、かぐやが弓道できるなんて知らなかった、すごいね」
かぐや「別に大した事じゃないわよ。まひるだってチアすごいじゃない」
まひる「で、誰の頭の上に林檎乗せるの?」
かぐや「林檎?」
まひる「うん。昔、本で読んだことがあるよ……何だっけ?」
かぐや「それは、ウィリアム・テル! 確かに弓使うけど……」
ま&か「冒険! プリキュアデイズ、『かぐや部活に入る? 貫け、矢に込めた思い』」
かぐや「キラキラ光を探してみたい!」
まひる「当たりー矢!」

※まひるの最後の台詞「当たりー矢!」については、弓道経験者のとしあきから「当たり矢」のほかに「よーし!」というのもあるとの指摘がありましたが、「当たり矢!」は時代劇にも使われ分かりやすいとの意見があり、こちらになりました。


第16話のタイトル候補
  • 「もてもて!? オレンジとパープルの最悪な一日」
  • 「もてもて!? オレンジとパープルの忙しい一日」
  • 「さいあく!? オレンジとパープルの忙しい一日」
から話し合いで「さいあく!? オレンジとパープルの忙しい一日」が選ばれました(当初案では「もてもて!? オレンジとパープルの最悪な一日」でしたが、内容の変更により変更が提案され変更されました)。

第16話の話合いの際に出された全体の設定メモ

09.03.17設定
  • 23~24話と30話前後で二度ボウケン星へ行く必要性があるか?(文字掲示板に提案された事案の検討)
  • 23、24話ではボウケン星に行かない
  • エクリプスも出てこない(幻影イメージなども出さない)
  • 闇さくら、クライナー、幹部トリオが出る(ここは未定)
  • 29、30話ではボウケン星に行くけどエクリプスは登場しない
※詳細については、また23、24話のあらすじを話し合う際に詰めることになりました。

09.03.21設定
  • 全体の確認
  • アリエル学園の男子部と女子部は基本的に許可なく相互訪問不可
  • オレンジとパープルの人間態の時の設定を少し詰めたほうがいいかも(喋り方とか自分を指し示す言葉とか思考形態とか)

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最終更新:2009年03月28日 16:42
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