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鬼太郎記念特別妖怪ラリー 第一レース

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reki-kita

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大塚「ではまず出場選手の紹介を行います。
   アメリカ代表バックベアード兄弟、ドイツ代表フランケン兄弟、フランス代表魔女姉妹、
   イギリス代表狼男兄弟、ロシア代表グレムリン兄弟、中国代表水虎兄弟、
   そして我らが日本代表鬼太郎兄弟、以上七カ国の代表選手が優勝を競い合います。
   なお、事情によりロシア代表は二人しかだせないとのことなので、
   南方妖怪チンポとアカマタがロシア枠に入ります。
   さあいよいよ第一レースの始まりの時間が近づいてまいりました。
   ここで、スタート地点にいる選手にインタビューをしてみることにします。
   インタビュアーの高木ねずみさーん。」
高木「はい、高木ねずみ男です。さすがに選手皆さん殺気だっておりまして、
   私インタビュー交渉をしましたがこの通り、お尻と頭にパンチを食らいました。
   唯一OKをくれたのが我らが代表、第一コース走者の野沢鬼太郎。
   では野沢鬼太郎、さん、抱負を語ってください。」

野沢「とにかく全力でがんばります。最初が肝心だからね。」
高木「はいありがとうございます。では大塚兄さんに返しましょう。」
大塚「あらずいぶんと短く終わったね。まあいいや。
   さあいよいよレースが始まります。あ、一期コースのレースクイーン、
   ねこ娘姉妹長女猫娘がフラッグを持ってきました。
   ずいぶんとめかしこんで馬子にも衣装、ああすいません。
   いてて、とにかく、フラッグが、大きく。
   振られました!合図とともに各車一斉にスタートしました!
   爆煙で姿が見えません!ああ、見えました!
   なんと水虎と鬼太郎、出遅れています!」

大塚「どうやら鬼太郎の方はエンジントラブル、水虎は論語と孫子を読んで、
   レースに備えているようです。
   しばらく時間がかかりそうなので、先頭集団を追いながらコースについて
   説明して行きましょう。
   第一コースは第一期第二期をテーマに作られております。
   第一期パートはモノクロを象徴するように全体が薄暗く、また道も細いので、
   あまり功を焦るとコースアウトしてしまう恐れがあります。
   お、トップを走っていたバックベアードと魔女がおばけナイター地点に入りました。
   ここでは妖怪バットで打たれたホームランボールが飴霰と飛んできます!
   ボールがバックベアードの頭に当たっています!」
ベア「この!」
大塚「ベアード怒りのあまりボールを投げ返そうとしていますが、
   ハンドル操作をしながらは難しいようです。後ろから魔女とグレムリンが追い上げています!」
魔女「お先に。」
グレムリン「失礼するぜ!」
大塚「たった今、魔女とグレムリンがバックベアードを追い抜きました。ってわぁ!
   大変お見苦しいところをお見せしまして失礼しました。こら!ボールを当てるな!」
一期木綿「おい、野沢鬼太郎がきたぜ。」
大塚「おお、エンジンを治した野沢がやっと登場しました。ボールの雨を縫うように
   悠々と走ってきます!その後を水虎が追いかけます。」
目玉「やっとここまでこれたわい。」
野沢「父さんがレース前にいじるからですよ。」
目玉「チューニングじゃよ。チューニング。ほれ、後ろにいたフランケンと狼男が
   見えてきたぞ!」
フランケン&狼男「げぇ、鬼太郎!」

大塚「さすが鬼太郎、あっという間に先を走っていた二人を追い抜きました。」
目玉「どうじゃ、わしのチューニング。」
野沢「さすが父さんですね!」
大塚「親ばか子ばかの二人はほっておいて、また先頭集団に目を向けましょう。
   今度はのびあがり地点です。ここでは吸血木を避けながらいかなければなりません。
   あ、のびあがりです!のびあがりが身体を伸ばして魔女を追いかけています!」
魔女「あっちいけ!ところてん!」
大塚「のびあがり、どうやら魔女を吸血木にしようとしているようです!
   魔女、たった今コースアウトして不気味な吸血木の間を逃げています!」
魔女「ぎゃーーー!!」
大塚「ああなんということでしょう。魔女が吸血木になってしまいました!
   魔女、リタイアです!のびあがりがどこかへ行き次第、救護班が魔女を助けるようです。」
   魔女の尊い犠牲の間に、グレムリン、バックベアード、鬼太郎が吸血木の森を抜けました。
   曲がりくねった道の先に、あ、明かりが見えます。いよいよ二期エリアです。」
グレムリン「うわ!まぶしい!」
バックベアード「うぐ!」
大塚「二期はカラーの世界を現すように、明るい光に満ち溢れています。
   暗がりに慣れていた目に光はかなりきついようです。
   かくいう私もサングラスをしております。
   グレムリン、バックベアード、減速していき、後ろからフランケンがやってきました。」

大塚「二期エリアに入って既に五分、減速していた選手達もスピードを上げています。
   ただいま、鬼太郎、フランケン、グレムリン、バックベアード、狼男、水虎、
   の順に走行しています。
   さあ二期エリア最初の難関、ダイダラボッチの足がやってきました!
   完全復活すれば日本を飲み込むほど巨大なダイダラボッチ、
   今回は足だけを復活させました。大きい足が、故ジャイアンとバーバの十七文よりも
   ずっと大きい足が選手を踏み潰さんと追いかけます!」
狼男「おい、バックベアード、ちょいと耳を貸せ。」
ベアード「まさか減速させた隙に追い抜くつもりじゃないよな。」
狼男「そんなわけないだろう。先頭にいる奴らを追い抜くために協力しようじゃないか。」
大塚「バックベアードと狼男両選手の車が仲良く並んでいます。何をしているのでしょうか。」
狼男「ベアード、オイルが減って困るだろう、これを使え。」
ベアード「ありがと、おっと。」
大塚「どうやら友好のオイル交換をしようとしたらしいのですが、ベアード選手、
   うっかりオイルを落としてしまいました。蓋が開いていたらしく、中からどくどくと
   オイルが零れています!あ、ダイダラボッチの足が油を踏みました!」
   ぐらぁぁぁ
フランケン「うわー。」
グレムリン「たすけてくれー!!」
大塚「大変です大惨事が発生しました!狼男バックベアードの友好のオイル交換が
   行われた時に零れたオイルでダイダラボッチが転びました!そしてその足が、
   ああなんということでしょう、
   グレムリンとフランケンの二人がその下敷きになってしまいました!
   すぐに救護班がやってきて救助活動をやっておりますが、これも時間が掛かりそうです。」
野沢「父さんかなり危ないですよ。」
目玉「気をつけろ、次は地獄の使者地帯らしいぞ!」

大塚「トラウマの要因は日常の様々なところで転がっています。
   二期エリア恐怖の地獄の使者地帯で、何人の視聴者がトラウマを思い出し、
   また新たな犠牲者を生み出すことでしょう。
   不気味にモアイ像が立ち並ぶこのエリアを、鬼太郎が現在独走状態で走っています。
   お、水虎がようやく姿を見せました。いつもは一冊を読んでいますが、
   今回は二冊も読んでいたためかなり時間が掛かったようです。」
ベアード「またやっかいな奴がきたか。」
狼男「どうだ兄弟、また協力しようじゃないか。」
大塚「モアイ像が、道を塞ぐように飛び跳ねて近づいております!
   あ、地獄の使者が見えました!地獄の使者もまた、近づいてきます!」
ベアード「弁当に用意していた蝙蝠が丁度十三匹だ。」
狼男「この餌を鬼太郎の車のバンパーにつけるんだな。」
ベアード「そうだ。」
狼男「よし、行くぞ!!??何をする、ベアード!」
大塚「おや、先ほど狼男と友情を見せ合ったベアードが、今度は狼男の邪魔をしています。」
狼男「ベアード、貴様!」
ベアード「素直に騙されるお前が甘いんだ。」
野沢「何をやっているンだ、ベアード!」
ベアード「外野はすっこんでろ!それ、蝙蝠だ!」
狼男「ひぇぇ!」
目玉「ひぃ、ふぅ……なに、十三匹の蝙蝠!?」
大塚「おお、テレビをご覧の皆様、信じられない事が起こっています!
   いきなり夜になって、昇ってきた月がなんと、紅くなっています!」
地獄の使者「…………。」
狼男「く、くるなぁ!!」
大塚「現れました、地獄の使者!
   それと同時にモアイ像が狼男目掛けて飛んできています!
   狼男、車を捨てて逃げました!」
野沢「なんて事をするんだ、ベアード!」
目玉「鬼太郎、今は勝負だけを考えるんじゃ!」
野沢「でも……。」
  うわー。
  ぷち
大塚「モアイにつぶされた狼男の死体を、地獄の使者がどこかへと連れて行きます。
   お化けは死なない、と歌にありますが、これは予測できそうにありません。
   私も今、混乱しております。」
ベアード「さて、最後は妖怪水車か。決着つけさせてもらうぞ、鬼太郎。」

大塚「とうとう、第一コースも最後になりました。
   ここ賽の河原では猛霊八惨の妖怪水車が選手を今か今かと待ち構えております。
   この妖怪水車で作られた津波にやられたら最後、ゴールから離れた死神の村へ流されてしまいます。
   トップの鬼太郎、ベアード、水虎の生き残り三人が、賽の河原にやってきました。」
猛霊八惨「いくぞー。」
大塚「掛け声とともに、大渦が姿を現しました。
   ところで猛霊八惨事と一反木綿がよく似ていると思っているのは私だけでしょうか?
   などと個人的な疑問を口にしている間に、三選手、川に入りました。
   水中使用にできなかった鬼太郎、苦戦しております。ベアードが一気に追い上げ、
   さすが水虎、機械を足にくくりつけて水を得た魚のように泳いでおります。」
ベアード「追いついたぞ、鬼太郎!」
野沢「ベアード、お前には負けないからな!」
ベアード「減らず口を叩いていられるのも今のうちだ!」
野沢「キャッ!」
大塚「鬼太郎、バックベアードの睨みを見てしまい、金縛りにあっています。
   こくこくと、大渦が鬼太郎に近づいて、ああ、ベアードが、たった今鬼太郎を抜きました!」
目玉「鬼太郎、しっかりしろ、鬼太郎!」
ベアード「ははは、死神の村でくたばってな!」

その頃、選手控え室
戸田「ベアード、お前の兄貴は随分と卑怯な真似をしてくれてるじゃないか!」
ベアード「卑怯だと?昔からこのラリーでは卑怯姑息足を引っ張るは当たり前だろ?」
戸田「なんだと!?恥ずかしくないのか!」
高山「落ち着け!喧嘩したらお前、出れなくなるぞ!」
戸田「でも!」
魔女「ベアードを殴っちまえ鬼太郎!」
狼男「そうすりゃ俺たちの優勝が一歩近くなるってもんだ、あはは。」
松岡「大丈夫だ、野沢はあれ位でやられる奴じゃない。
   戸田、次はお前の番なんだから、準備しといた方がいい。」
戸田「……くそう。」



大塚「ただいま、中継車は鬼太郎の位置を確認しておりますが、
   波に阻まれて姿が見えません。もしかしたら鬼太郎は海のもずくならぬ、
   川のみじんこになってしまったのやも……。
   その間にも、バックベアード、水虎は岸に着いてゴールを目指しています。
   ……おや、水車にながーいワカメが絡まっています。」
猛霊八惨A「おい、なんか絡まってるぞ。」
猛霊八惨B「はずせはずせ。」

             ぶわっ

大塚「ああ!皆さん見てください、鬼太郎です!
   鬼太郎、髪の毛を伸ばして妖怪水車に絡み付いていました!」
野沢「行きますよ、父さん、しっかり捕まっててください!
   そぉーれ!!」
大塚「鬼太郎、髪の毛の張りと水の力を使って大ジャンプしました!
   すさまじい、すさまじい跳躍です!
   オリンピック選手なんて目じゃありません!
   驚くべきは車も一緒だという事です!」
ベアード「なんと!」
大塚「鬼太郎、ベアードの隣りに着地しました!」
野沢「勝負つけてやるからな、ベアード!」

大塚「なんというデットヒート!なんという大勝負!
   万馬券をかけるよりも熱いレースが、今、ゴール手前一キロ地点で起こっています!
   鬼太郎ベアード一進一退で順位を争っています!」
ベアード「負けてたまるか!アクセル全開!」
野沢「こっちだって!」

猫娘「がんばってー、鬼太郎さーん!」
三期ネコ「あと少しよー!」
戸田「いけー!野沢ー!」
高山「痛い、痛いって!僕を殴らないでよ、戸田!」

大塚「あと、五百、三百、二百、……!!!」
野沢「それー!!」
大塚「行きました!鬼太郎、ベアードよりも先にゴールを抜けました!
   その差わずかに五秒!まさに紙一重の勝負です!
   一位鬼太郎、二位バックベアード、三位水虎、
   水虎、漁夫の利だと嬉しそうに言っております。」

戸田「よくやったぞ、野沢!」
野沢「いやー、大渦に巻き込まれた時はどうなるかと思ったよ。」
高山「はい、キャラメル。」
野沢「わー、ありがとう!」
松岡「こらこら、食いすぎるなよ。父さんもご苦労様でした。」

大塚「では一旦CM入ります。」



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