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これまでの御話 歴鬼太でウミガメ 序


松岡 「二人とも、一体何処まで聞き込みに行ったんだろうなあ。」
3ネコ 「それより、三人が中々目を覚まさないのが心配よ。本当に、一体誰がこんな事…」
松岡 「とりあえず、僕らで辺りを片付けようか。」
3ネコ 「うん、じゃあ、あたしは床を… あ、零れたごはんですよが乾いてカピカピになってる。」
松岡 「本当だ。…あれ、妙だね。」
3ネコ 「妙って、何が?」
松岡 「こっちに零れている墨汁は僕等が家に戻った時にはもうすっかり乾いていたけど、
    足跡を見つけた時に戸田が言っていた様に、床のごはんですよはベタベタのままだったよね。」
3ネコ 「確かにそうだけど…。ひょっとして、同時に零れた訳じゃないのかしら?」
松岡 「それに、ここを見て御覧よ。墨汁が零れた跡があるけど、ここから不自然に跡が切れてる。
     まるで墨が零れた時にはここに何かがあって、その後にそれをどかしたみたいだ。」
3ネコ 「あら、本当…。あ、でも、ごはんですよの飛沫がここまで飛んでるわ」
松岡 「つまり、墨が引っ繰り返った時にはここに何かがあった。
     でも、ごはんですよの瓶が割れた時には、既にそれはここには無かった。」
3ネコ 「何かって、一体何が?」
松岡 「あと墨汁と云えばもう一つ妙なのは父さんが手元に残したこのメッセージだけど、
     そもそも不思議なのは如何して丁度父さんの手元に墨汁が在ったのか、って事だよ。
     普段から墨汁なんか出しっぱなしにしていないからね。それに、
     家中の物が引っ繰り返っているのに、このちゃぶ台だけはちゃんと上を向いている。」
3ネコ 「ええ、確かに。」
松岡 「若しかして、家が散らかった後にちゃぶ台を元に戻して、硯を出して墨を磨って…
     恐らく、何かを書こうとしていたんじゃないのかな。
     解読できないメッセージ自体よりも、寧ろ鍵はそこにあるのかも」
3ネコ 「でもそれだと、家を荒らされた時間と三人が襲われた時間の間に空白があったって事?
     さらに、墨汁が零れた時間と、ごはんですよの瓶が割れた時間の間にも空白が…?
     その間に、ここにあった何かが無くなって…?
     あーっ、もう、頭の中でゴチャゴチャになった!ややこし過ぎる~っ!」
松岡 「まあ、とりあえずは片付けに専念しようか。」



3ネコ 「よーし、大方片付いたわね。ねえ松岡さん、この窓閉めても良い?
     この窓だけ開け放されてるものだから、何だか寒くて。」
松岡 「勿論だよ。ところで、部屋を片付けいて気が付いたんだけど、
     一つだけ無くなっている物があるね。」
3ネコ 「えっ!無くなってるって、何が?」
松岡 「5ネコちゃんが父さんの誕生日に贈ってくれた、宇治の金箔貼缶入高級玉露。」
3ネコ 「ま、またそう云う高級な物をあの子は…」
松岡 「でも中身はもう疾うの昔に無くなっているんだけどね。」
3ネコ 「それなら、中は空だったって事?」
松岡 「いや、中に入ってたのは野沢が作った… あ、二人が帰ってきたみたいだ。」

松岡 「お帰り。」
3ネコ 「如何だった鬼太郎、何か分った?」
戸田 「うん、僕は横丁の方に聞き込みに行ったんだけど、そこで会った子泣き爺の話に由ると、
     5ネコちゃんは今日の午後に横丁へ行ったらしいんだ。」

5ネコ 「あれっ、子泣き爺ってば長屋の前で座り込んじゃって、如何したの?」
子泣き 「おお~ネコ娘か~。それが、酷いんじゃよ聞いとくれ~。
     長屋の皆で今夜の月見の仕度をすると言うんで、わしは酒の準備をしようと思っての~、
     どの酒が団子と一番合うか、味見をしとったんじゃ~。そしたら、砂かけの奴が、
     役に立たん奴は要らんと言うて、わしを道端に追い出しよったんじゃ~。」
5ネコ 「そ、そう…。でもそれ、自業自得じゃない…。まあ元気出して、これあげるからっ。」
子泣き 「おお~、酒蒸し饅頭じゃ~!良いのかのう、貰ってしもうても~!」
5ネコ 「うん、バイト先のコンビニで、処分予定の商品をタダで譲ってもらったの。
     皆にも色々御土産があってね~。」

戸田 「5ネコちゃんは、コンビニの袋から皆に色々御土産を配ってから、
     『鬼太郎の処に寄ってから月見団子を作りに行く』って行って横丁を去ったらしいんだ。
     それが、子泣き爺の話が正しければ午後の二時を過ぎた頃だったって。」
3ネコ 「5ネコのバイトが終わったのは午後の一時半の筈だから、時間の辻褄は合うわね。」
戸田 「つまり、家に強盗が這入ったのは5ネコちゃんが家を訪れた後、午後の二時半以降って
     事になるな。他にも話を聞いて回ったけど、大きな荷物を抱えた高木のねずみ男が
     小豆研ぎの小豆が入ったザルをひっくり返して一粒一粒小豆を拾わされてたとか、
     如何でも良い話しか聞かなかったな。野沢は如何だった?」

野沢 「僕は川沿いの道の方を回って来たんだけど、途中でかわうそに会ったんだ。
     かわうそが水の中で寝ていたら橋の上から頭上目掛けてゴミが降って来て、
     人間がゴミを捨てたのかと思って脅かしてやろうと思ったらしいんだけど…」

かわうそ 「こらーっ、川を汚すのは誰だー!って何だよ、ねずみ男じゃないかー!
     御前、川にゴミを捨てるなよー!」
高木 「よおー、かわうそ。悪い悪い、持って歩くのが邪魔になっちまってさ。
     ほれ、この干物の尻尾やるから川に流してちょ、なーんて」
かわうそ 「い、いらないよ、そんな食べかす…。それより、それ、何持ってるんだい。
     何か、随分とでっかい箱だなあ。」
高木 「んんーこれか?別に何の変哲もないただの籠よ。結構いけるな、この干物。」
かわうそ 「あっ、そうだ。今夜、横丁の皆で御月見をやるらしいんだけどさ。
     ねずみ男も来るのかい。月見御団子とか月見酒とか振舞ってくれるって。」
高木 「あんね~、このビビビのネズミ男さまには、妖怪長屋の連中が企画したしみったれた
     月見の宴会なんかに参加している暇はねぇーのよ。
     ビッグなビジネスチャンスはまさに一期一会、おゼゼは待ってはくれないのよ。」
かわうそ 「ふーん。別に御前が来なくたって、誰も困りゃしないけどさ。」
高木 「ま、貧乏妖怪同士で仲良く、腹の足しにもならない御月様を肴に
     安酒でも啜ってなってこった。」
かわうそ 「何だよ、感じ悪いなー。言われなくたってそうさせて貰うよ。」

松岡 「ふーん、干物ねえ。それは、何時頃の話だって?」
野沢 「御日様の具合から、丁度正午頃だって言ってたよ。」
戸田 「で、それが家に這入った強盗と一体何の関係が有るって言うんだよ。」
野沢 「別に無いけど…。聞き込みしようにも、かわうそとしか鉢合わせなかったんだい。」
松岡 「いや、強ち無関係では無いかもしれないよ。その干物って、ひょっとして鯵じゃなかったかい。」
3ネコ 「ねずみ男が食べてた干物が、如何かしたの?」
松岡 「それが、さっき話した一つだけ無くなっている宇治の金箔貼缶入高級玉露だけどね。」
野沢 「あっ、僕の干物。」
松岡 「そうなんだ。空の缶には野沢が作った鯵の干物が入っていたんだよね。」
野沢 「そう云えば、ねずみ男が川に捨てたゴミは金色した缶だったって、かわうそが言ってたぞ!」
戸田 「何ーっ、なら、これはねずみ男の仕業か!あいつが家に干物を泥棒しに入ったのか!」
3ネコ 「幾らあいつでも、そんな事は…まあしかねないわね…」
野沢 「でも、干物の為に家中荒らしたりなんて、するかなあ?」
戸田 「心根の賎しいあいつならやりかねないさ!確かに、家の中をひっくり返したのは妙だけど」

野沢 「あっ、カラス達が来た。さっき、家の近くで誰か何かを見ていないか聞いてくれって
     頼んでおいたんだ。うん、なになに…へえ、そうかい。解った、ありがとう。」
戸田 「何だって?」
野沢 「高木のねずみ男がゲゲゲハウスから金色の缶と大きな箱っぽい物を抱えて出てきて、
     鉄パイプをその場に投げ捨ててそそくさと逃げて行くのを見たって。」
戸田 「何ー!矢ッ張り全部ねずみ男の仕業で決まりじゃないか!あのやろう、見ていろーっ!」
3ネコ 「つまり、高木のねずみ男がゲゲゲハウスを荒らして、三人を鉄パイプで襲って、
     そして大きな箱と干物を盗んで逃げたって事?
     でも、かわうそが箱を抱えたねずみ男を見たのが丁度昼過ぎで、
     横丁に5ネコが来たのが午後の二時だと、時間が合わないわよ。」
野沢 「それに、家に大きな箱なんてそもそも最初から無かった筈だけどなあ。」
戸田 「僕だって、そんな物が家にあったとは知らなかったよ。」
松岡 「あと誰も言わないから僕が言うけど、ねずみ男如きに高山が伸されるとも思えないしね。」

野沢 「そうだ、大体、何があったか知らないけど、高兄は何時まで伸びてるつもりなんだよ。
     幾ら打たれ弱い高兄だって、腐っても鬼太郎だろ。」
戸田 「御前、寝てるとは云え、本人を前にして酷い事言うなあ…」
松岡 「寝てる…?若しかして、気を失っているんじゃなくて、全員寝ているんじゃ?」
3ネコ 「ええっ!?まさか…」

高山 「スー…スー…」
5ネコ 「ニャー…ニャー…」
目玉 「ウエンツの妖怪ギャグは…ギャグとは呼べん代物なんじゃ…」

戸田 「…本当だ、皆寝てるや。何だよ、心配かけて。」
野沢 「何だよ、寝てるのか。だったら僕が起こしてやるっ。そおれっ」 ビビビビッ
戸田 「駄目だ、起きないぞ。ちょっと僕に貸せ。」 ビビビビーッ
野沢 「それじゃ駄目だ、もっとこう張り飛ばす様に力一杯しないと…」
松岡 「こら、二人とも止すんだ。今まで揺さぶられても起きなかったんだ、ビンタ位では無理だよ」
3ネコ 「なら、ねずみ男に襲われて失神させられたんじゃなくて、何者かに眠らされたって事?」
松岡 「多分だけど、これが原因じゃないかな。さっき、片付けていて見つけたんだけど。」
野沢 「ああ、それって高山兄の…」
3ネコ 「あーっ!思い出した!ここに着いた時、微かに何かの匂いがしたんだけども、あれは…」

松岡 「ところで戸田が見つけたその紐だけど、随分長いよね。2メートル位はあるかな。」
戸田 「ああ、その位の長さだと思うけども。これが如何かしたのかい。」
松岡 「多分だけどね、僕等の留守中に家で何があったのか、大体見当がついたよ。」
野沢 「えーっ!なんだい、一人だけ!僕等にも教えておくれよ!」
松岡 「まあもうじき三人とも目を覚ますだろうから、それまで待とうか。」

次回解決編へと続きます

高木 「さ~てネクストコナ… ん?コナって何だ?コナラ学園?何か自然と口走っちまった…
     いやいや気を取り直して、さ~て次回のヒントは…」
目玉 「え~い、番組が違うわい!次回の妖怪はこいつじゃ!ほれ鬼太郎、AAじゃよ」
高山 「え、ええ~?そんなの用意して無いですよ?」
目玉 「何~、ばかもん、今すぐ作るんじゃ!」
高山 「そ、そんな事言われても… え、えーと、こんな感じかな?」

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       ヽ| l l│<バァー
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高木 「ってうおーい!パクリじゃねーかー!」



桃屋とヘーベルハウスの提供でお送りしました