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松坂慶子演ずる女スリ石山豊代は、スリという稼業からそろそろ足を洗うことを考え、故郷の高島炭坑にやってきた。すっかりさびれた高島には、かつて豊代の父親と組んで派手に稼いでいた仲間達(田中邦衛・平田満)がいた。足を洗うことを告げ、最後の仕事としてクリスマス明けのデパート売り上げを根こそぎいただくという計画を持ちかけるが、「その年になって足を洗うとは好きな男でもできたな」とつっこまれ、豊代は結局断られ東京に帰ってくる。東京のアパートの2階には役所氏演ずる三枝たかしが住んでおり、間近に迫ったチェロコンクールのために練習を重ねている。しかし三枝の持っているチェロは安物でまるで話にならない。「ストラディバリウスがあったらなぁ」と嘆く三枝。それを聞いて「私が買ってあげる」と請け負う豊代。しかしどうにも人手が足りなく悩む。そんな豊代の元に高島の仲間達がやってきた。果たして大金は手にはいるのか・・・・

なかなかの人情喜劇である。上記のキャストのほか、豊代の今の仲間に梅津栄・豊代のアパートの大家でスリで稼いだ品物を横流しする質屋役に清川虹子・豊代に惚れている刑事役に川谷拓三と「いかにも」なメンバーである。役所氏は本来準主役的な役であるはずだが、どうにも影が薄くなっている。しかし役所氏がチェロ奏者として登場するところや、豊代に対するプロポーズの台詞・インパクトのあるラストシーン(炭坑のボタ山の上でチェロを弾く)など、見るべきところは多いと思うが、DVD化もされておらず、今となってはレンタル屋でも見つけづらくなっていると思われる。
(初稿98/2/14・一部削除07/10/17)