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1984年の作品。「テレビドラマデータベース」によると、ちょうど「徳川家康」と「宮本武蔵」の間に放送されたもののようである。雰囲気からすると83年暮れ頃のものだろうか。
この時期の役所氏出演作というと、「師匠主演、隆巴脚本、無名塾・俳優座オールキャスト」のようなパターンが多いが、この作品もまさにその中の一本である。管理人としては既に役所氏をかなり意識していた時期ではあるが、流石に単発ものまではチェックできなかった。こうやって観ることが出来たのも多チャンネル時代到来(スカパー)のおかげである。

筋立てとしては何となくこの作品の2年前の制作である「地獄の掟」に似たような感じのあるところ。表向きは絵師でありながら実は盗賊の伊兵衛(師匠)。成功率100%の伊兵衛の手口は、その場限りの素人衆を仲間に誘うことで、捕り手のマークを撹乱するというもの。伊兵衛はそれぞれ金を必要としている遊び人佐之助(役所氏)・浪人の清十郎(益岡徹)・夜具商の若旦那仙太郎(鷲生功)・老人弥十(殿山泰司)らを誘い、札差に押し込むことを計画。首尾良く押し込みは成功し、いよいよ逃げ出すというその時、店の小間使いの女が帰ってくる。なんとその女は佐之助の別れた女房きえであった。顔を見られた伊兵衛は、佐之助に殺しを命ずるが、流石にそこまで踏み切れない。そのまま伊兵衛たちは後日に金を分配することを確認し、別れ別れとなる。
その後、弥十は病気が元で亡くなり、清十郎はかつて妻をめぐって争った相手に斬られ、仙太郎は稼いだ金で手切れするはずの女に殺されてしまう。一人残った佐之助であったが、伊兵衛がきえに手をかけるのではないかと疑い、密かに監視する。そして、ついに伊兵衛がきえの前に現れた・・・

上にも書いたように「信長」と「武蔵」の間の作品、役所氏自身の知名度もかなり上がっていた頃で、準主役的扱いとなっている。この時期の役所氏はまさに「ギラギラしたもの」が全身から出ているところだ。金で雇われて金貸しを脅すというシーンの凄味は、まさに血気にはやった若さそのものである。その一方で優しげな表情も散見。ラスト近く、きえが放った意外な言葉に呆然とする表情もまた佳い。
その他では、例によって益岡氏も出演。やはり最後には殺されてしまう役だが、佐之助(役所氏)の「血気」と清十郎の「沈着」の対比が絶妙。「地獄の掟」ではこの逆の役回りだっただけに、どんな役柄でも対応できるところは流石である。
(00/10/2)














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