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最近は時代劇がめっきり少なくなってしまったような気がする。色々話を聞くと、時代劇の制作にはかなりの予算が必要となると言う。確かに衣装やらセットやら馬の手配やらエキストラやら考えると大変なものだ。しかしながら正月の時代劇というものは(確かに一時期に比べたら減ってきているが)やはり欠かせないところである。テレビ東京のいわゆる「12時間時代劇」に代表される「英雄一代記もの」が毎年何本か制作されている。この「武田信玄」もそんな中の一本である。ストーリーは「武田信玄の生涯」であり基本的なところ(父親追放・諏訪家滅亡・嫡子追放・川中島「啄木鳥の戦法」・謙信との一騎打ち・上洛戦)を押さえた作りとなっている。

さて時代劇の役所氏というとどうしても「野人的」という印象が強い。信長しかり、武蔵しかり、千石しかり。まぁそのあたりに「オールドファン」は惹かれるのであるが。これはこの作品の制作当時(平成2年)は役所氏ご本人もそう考えておられたことは、ビデオ版に収録されている「メイキング」でも「武田信玄の役が回ってくるとは思わなかった」という言葉からもうかがえる。確かに一般に信玄というと「どっかと腰を据えた老獪な大物」という印象である。しかしながら信玄にも若き日があるわけで、この作品中の信玄像は上記の「野人的=役所的」な印象を裏切らない性格付け・脚色がされている。同時期の信玄を描き出した大河ドラマの中井貴一の信玄とはエライ違いである。(それが中井信玄の持ち味であるが)
それら野人的な信玄を描いたシーンの中でも佐藤浩市演ずる上杉謙信との一騎打ちは圧巻。普通「信玄・謙信一騎打ちシーン」(史実にこういう場面は無いのだが)というと、白馬に乗った謙信が単騎信玄本陣に突入し、床几に腰掛ける信玄に斬りかかるが、信玄は軍配で謙信の太刀を受け、横から槍で信玄の家臣が応戦したため謙信は逃げる、という流れが多い。しかしそこは役所氏の信玄。軍配で受けるまでは同じだが、その後床几を蹴り倒し、刀を抜いて謙信に斬りかかる。管理人は色々なドラマでこの場面を見てきたが、積極的に反撃を行った信玄というのを初めて見た。これがまた役所氏的で格好良いのである。

若干くどくどと書いてしまったが、脇をかためるキャストも正月らしく贅沢な使い方(千葉真一の信虎・松方弘樹の今川義元ナドナド)で、「おとそ気分で」見る時代劇としてはなかなかツボを押さえた出来といえる。上記の通りビデオ化されている(前後編)ので、一寸したレンタルビデオ店で探してみるとよいだろう。
(98/07/13)

以上はもう7年も前に書いたコメントであるが、その後DVDが発売されている。ビデオ版もレンタル落ち等でオークションに出てくる頻度も高くなっているようである。
(05/11/02)















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