用語集
事件、出来事
諸島平定
ハイエルラークの北部にある巨大な入り江のような地形、そこに点在する島をハイエルラークが入植した事件。ただ1人のけが人もなく、すんなりと併合できたことから、「末代までの栄光」と呼ばれている。
諸島には独自の文化が栄えており、ハイエルラークは行政にまで口出しをすることなく、技術開発と兵の援助のかわりに、豊富な資源を提供することを約束した。
ちなみに、ここの姫様が夜桜で、幼いころから護衛としてついているのが弥生と霧丸。
クリスタル・ナハト
コルセア共和国の兵士がハイエルラーク帝国北、レオナ地方に進軍した事件。
海を渡ってきてから海が凍結。冬の寒波によってコルセアの兵士の1個師団が全滅した。
ラインバルドの惨劇
コルセア共和国軍の精鋭部隊「ソーサラー隊」がハイエルラーク帝国の「ノーブル隊」に壊滅的打撃を受けた事件。
事の発端はコルセアの補給路の遮断ということでルドラ率いるソーサラー隊がラインバルド要塞に駐留していたのだが、そこに突如ノーブル隊が進入。はじめは勝っていたものの押され始め、四人のエースを失うという結果になった。
ちなみに、この後に第二期ソーサラー隊が組織された。
主要な家名
シャトーレーベン家
ハイエルラークに昔からあるお菓子作りの店。ここのモンブランは絶品らしい。ミントとヴァニラはここの娘で、やんちゃな性格に似合わずおいいいお菓子は作れる。
ちなみに、彼らの母親は城で給仕長をやっており、お菓子のみならず料理全般は得意な家系のようである。
アルシェード家
かつてまだ大陸北部がハイエルラークによる統治を受けていなかったとき、そこを治めていた家。戦闘に関しては独自の戦法を持ち、ハイエルラーク国軍に手痛い出血をさせた。その戦法は今、ロベルタに受け継がれている。
現在でも、大陸北部ではアルシェード家を領主としてあがめる場所が点在しているが、シルクは特に口出しをするでもなく、ロベルタに善政をするように進言している。
葛城家
代々諸島を治める家。臣よりも民を重視する政治から、汚職等は一切なく、国民は憂いなく暮らしている。
また、まつりごとには巫女として、彼女たちが参加する。
城砦、主要な戦闘箇所
クルイーク要塞
砂上嘴に存在するコルセアの最終防衛線。
山の間に存在するため進入通路が1つしかなく、その通路に向けて無数の砲台が設置されている。
ルドラいわく、「冥府へのとびら」らしい。
ヘルセオ長城
首都、ハイエルラークを取り囲むように立てられたコルセアの長城。常に1000人規模の兵が駐留し、哨戒を行っている。
これを破壊し、砂上嘴まで戦線を押し上げる「ラウンドフリット作戦」により、ルドラ・パステルナークおよびロベルタ・アルシェードがこれを一部破壊。残りを接収し、ハイエルラークの城砦とした。
コモノ半島のラインバルド要塞
セヴィア地方に立てられた要塞。ヘルセオ長城ができるまでは前線基地であったが、ヘルセオ長城ができてからはそこの補給基地として機能している。ラインバルドを超えるとグラズニー橋が見える。
ローム山脈の天空城
アイアンラインからハイエルラーク帝国を分断するように存在するローム山脈。そこの頂上に存在する堅固な城。
セヴィアに行くために昔使われていた道であったが、グラズニー橋の建設により今は使われていない。
グラズニー橋
アイアンラインのあるコモノ半島の先端からセヴィア地方に向けてかけられた資源運搬のための橋。
ヘルセオ陥落の報を受けてからは第一種警戒態勢であり、厳重に警備されている。
地名
レオナ地方
ハイエルラーク大陸北部の総称。地域によって偏りがあるが、一年の大半を雪に包まれた極寒の地である。希少種や特殊な鉱物など、ここだけにしかないものというものも数多くある。また、アルシェード家が統治していた地域でもある。
北には海が広がっているが、海が凍結してしまう。そのため、コルセア軍兵士に「難攻不落の冬要塞」の恐怖を植えつけることに成功した。しかし、住民は、そこでスケートを楽しんだりするようである。1年のうちのほんの数週間だけ、海の凍らない日があり、そのときには豊かな海産資源が国中に届けられる。
ノルトランド地方
ハイエルラーク大陸西部の総称。比較的穏やかで、「戦争から最も遠い場所」の異名をもつ地でもある。住民は気候と同様、穏やかな性格である。
戦争中にはその広大な土地を利用し、前線兵士への食料の供給を行っている。
主に生活用品や食料品の供給を行っているため、国の最重要の生命線でもある。
セヴィア地方
ハイエルラーク大陸東部の総称。戦場の発端である「砂上嘴」までだったが、奇襲により多くの精鋭部隊が敗北した。
ゲリラ活動の盛んな場所であったが、次第に鎮圧され、首都におし戻されていった。
メルティーナ・ハインリッヒやシャーリー・アドマークといった、ナイスバディが多い。
サリオ地方
ハイエルラーク大陸南部の総称。首都のある場所もここ。南部といっても先進的であり、技術の結晶ともいえる施設がある場所。最先端の研究を行っているのもここである。
平坂諸島
ハイエルラーク大陸中央に分散する島の総称。完璧に閉鎖された空間であり、固有の動植物や特殊な武器、武術などが広く普及している。
名前もほかとは一線を画しているが、言語や名詞は共通している。
アイアンライン
コモノ半島先端にある、鉄が豊富に取れる場所。ラインバルド要塞が立てられたことで鉄の資源がコルセア側にわたってしまったため、コルセアの生命線となっていた。しかし、シャトーレーベンの双子により要塞が完全に破壊され、再びセヴィアの良質な鉄が帝国を潤すことになった
鬼ヶ淵
ハイエルラークの東に存在する小規模な崖。
かつてはコルセアの攻撃を防ぐために使われていたが、次第に魑魅魍魎、リョウメンスクナの行動が活発化。ハイエルラークは危機に陥ることとなる。
諸島平定後に鴫原弥生に討伐令が下り、死闘の末に攻略した。
現在では主だった用途はないものの、その景観から気分転換に訪れる者も多い。
カルノ平原
西サリオに存在する平原。
見た目はのどかであるが、1歩でも足を踏み入れると巨大な食虫植物の巣である。食虫植物といっても、人間程度ならば丸呑みにできるような大きさである。
何度か討伐軍が組織されたが、火炎も想像よりも効果が薄いと判明したので、放置、ということに落ち着いた。
ロシュ湖
南ノルトランドに存在する大きな湖。
常に静まり返っているが、少しでも水の中に入ろうものならば、水龍とよばれる魑魅魍魎により丸呑みにされてしまう。
しかし、危害を加えなければ向こうからは手出しをしないので、ノルトランドは放置を行っている。
技
神山流居合剣術一の刀 閃空(センクウ)
高速の居合い。射程は短いが切り上げ、切りおろしにもつなげられる技
神山流居合剣術二の刀 雲雀(ヒバリ)
空中に飛び上がってから、落下最中に無数に切り刻む。射程内に入れば回避はできない。受けきるしかない
神山流居合剣術三の刀 飛燕(ヒエン)
相手に高速で低空突進して、相手の体に柄を打ち込む。上、中、下段いずれにも打ち込め、すれ違いざまの一撃離脱戦法にどうぞ
神山流居合剣術四の刀 昴流(スバル)
居合いの体制を作ったまま、相手の攻撃の瞬間にあわせて刀を抜く技。正確な判断力および冷静さが必要
神山流居合剣術五の刀 密香(ヒソカ)
完全に気配を消して相手の後ろに立ち、足への鞘での殴打→肋骨への殴打→顔面へフルスイングという相手を「生かす」ための剣術。もっぱら尋問用に
神山流居合剣術六の刀 神楽(カグラ)
居合いの体制を作ったまま相手に突進し、相手の攻撃にあわせて身を退き、相手を切りつける技。ルドラの雨音断のモデルもこの技である
神山流居合剣術七の刀 弥栄(ヤサカ)
相手の鼻っ柱に柄を打ち込み、相手のひるんだところで首を落とす技。鼻が人体の急所であることを利用したものである
神山流居合剣術八の刀 夜落(ヨモツ)
体を地面につくほど低くし、居合いの体制を作る。射程内に入ったが最後、相手は目元を切りつけられ、永久に視力を失う。まさに「夜」に「落」ちるわざである
天音断(アマネダチ)
「鬼殺し」鴫原弥生が魑魅魍魎であるリョウメンスクナを討伐する際に用いた超高速の居合い。
不自然なまでに体をねじり、元に戻す際の速度をも利用して極限まで破壊力を上げた。また、間合いを隠す意味もある。
名前の由来は「天」から響く「音」が弥生によって「断」たれたため。
磐長(イワナガ)
鴫原弥生が用いる居合いの技。
2メートルほどの距離を一気に詰め、柄や鞘で相手を殺さずに倒す。その精度は弥生にもなるとルドラ・パステルナークをわずかの抵抗もさせずに打ち倒すほど。
木花咲耶(コノハナサクヤ)
如月八雲が用いる居合いの技。
踏み込み、攻撃の様子は磐長と同じであるが、磐長が相手を殺さずに倒す技であるのに対し、こちらは刀で相手を殺すことを目的とする技である。
本来、2つを覚えて完全となるのだが、弥生も八雲も、両方は覚えられていない。
雨音断(アマネダチ)
ルドラ・パステルナークが使用する技。
彼が最初で最後の技と呼べる技、というだけはあり、威力は相当のもの。
大剣を抜いたまま突進して敵が攻撃してきたとたんに横に跳び、隙を突いて胴体を真っ二つにする技。由来は血の噴出す音で雨の音が消えるため。
プリマ・デ・ローズ
ロベルタ・アルシェードが使用する槍の技。
相手の足に向けて槍の柄によるなぎ払い、叩きつけへとつなげ、最後に相手を踏みつけ突き刺すその技は残酷そのもの。
彼女もあまりこれを使うのは好まないようである。
フラー・デ・サン
ロベルタ・アルシェードが使用するレイピアの技。
レイピアの先端を相手に向け、そのまま全身を突き刺す技。
単純だが、速度は弥生をもうならせるほど。ラインバルドでルドラの体を貫いたのもこれである。
影舞(エイム)
霧丸が使用する高速の連撃。
両手にクナイを持ち、最大速度で敵に突っ込んでいく。回避はおろか、目視すらできないという絶対的な速度を持つ霧丸ならではの技である。
シューティングスター
ミントとヴァニラの合体技。どちらかの後ろのもう1人が続き、完璧に同じ動きで敵を攻撃する。まるで録画したビデオテープのように同じ動きを繰り出されるので、あたかも残像のようでもある。
葛城流護身術壱の手 灯篭崩し
相手の体術にあわせ、体を回転。相手の攻撃を受け流すと同時にバランスを崩させる。
そしてバランスを崩した相手の耳に向けて、回転力を込めた掌底を放つ。
葛城流護身術弐の手 実割り
相手の膝間接に向けてのつま先での蹴り。ひるんだ相手の股間に再びつま先で蹴り。
コルセア兵士相手には重宝する。
葛城流護身術参の手 雛崩し
相手の勢いそのままにいずれかの四肢を掴み、わざと自らのバランスを崩し、そのまま相手の顔面を地面に叩きつける技。
蹴り、殴り、頭突きのどれに対しても、つかめさえすれば技が決まる。
葛城流護身術肆の手 首落とし
相手のつま先をカカトで踏みつけ、ひるんだ相手の首に向けて跳び膝蹴り。
喉仏を狙う。
その他
ケラーマン教室
デイトリッヒ・ケラーマンの講師による倫理、戦闘訓練の講義のこと。アグニ・シャレイオットやルドラ・パステルナークなどの強力な人材を多く輩出している。
しかし、「国とは人」の精神を掲げる彼らとは国の主張が会わないため、国は彼らのことを余り信用していない。
第666憲兵隊
コルセア共和国に存在する治安維持部隊。言論の弾圧も行っており、危険分子には徹底した抑圧を行う。
そのために不満が膨れていることも事実である。
リョウメンスクナ
2つの面をもち、身の丈は18尺という巨大な「鬼」。
ハイエルラーク近くの「鬼ヶ淵」に生息していたが、弥生により2つの面を切り落され討伐された。
そのため弥生は「鬼殺し」の異名を得、国内の脅威を排除できたとして、七支の1人となった。
御神憑き
生まれる際に、前世の記憶、技術をそのまま有して生まれる子供のこと。
たいていは即前線に送られるが、技術によっては戦場には送られず、技術者として過ごすものもいるようである。
今のところ十数名が確認されているが、今現在確認されているのはシャッカーツ・ブリストーただ1人である
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