地球及び太陽系が舞台となる。
亜人と呼ばれる人ならざる者達が人間以上に存在し、他惑星から来星した者も混在する世界。
それ以外は現代と大差ない。
全体的に身体能力が現実より高く、鍛えた人間ならベンチプレスは500kgは挙手し、1t以上のものを担いで移動できる。
ヒト
所謂人間。霊長類ヒト科。
かつては竜や鬼とも対峙し、自然環境をぶち壊してきたはた迷惑な存在だったが、亜人が出てきたせいでそう変わらなくなる。
人口の割合的には亜人と五分で、亜人は彼等の生活基準に則りながらも、独自の価値観を崩すことなく日々を送っている。
亜人
人ならざるもの。人種の延長線上として捉えればいい。
祖先はどれも竜や鬼、妖怪(超獣)と言った伝説と謳われた常軌を逸した生物達であったが、人間の自然破壊が顕著になった頃から環境的な問題で個体数が激減しはじめ、更には人間との衝突で更に数が漸減し、遂には絶滅の危機に追いやられた。
そこで、過半の種族との協和性を得るため、生活を共にすべくヒトに近い姿へ進化していったのが亜人である。通称「文明進化」と呼ばれる高等進化である。
彼等は進化すると同時に力も等しく失っていった。
嗜好以外は人間と変わりない社会生活を営んでいる。
文明進化を行わない、所謂生粋の亜人である「月人」や「玉兎」も存在し、彼等は謂わば宇宙人に該当するが、基本的に亜人の管轄に入る。
また、亜人は全性愛の性を持ち、両性具有の為同性同士で子孫を作る事が可能であり、実際同性夫婦は異性夫婦より絶対数が多い。無論、現実で言う同性愛のみや異性愛のみの嗜好を持つ者も存在し、そう言った性嗜好を持つ者を「偏性愛者」と呼ぶ。
基本的に男性女性の区別が非常に曖昧で、男は勿論女性もドライな人が多い。
生活水準
長期の星間移動を可能とする発達した月人の技術力が地球にも普及して以降、あらゆる方面で科学が著しい成長を見せているが、どこでもドアなど、魔法の様なものは存在しないややレトロフューチャー。
所謂“近未来系”の世界だが、緑溢れる田舎町もかなり残っているというかなり異観なところ。
また、舞台となる地球は比較的平和であるが、社会の有様は亜人の介入で現代のそれが安定した程度に過ぎず、資本主義が基本の社会となっている。
また、この世界の太陽系には、太陽に類する小さな恒星が無数に存在しており、木星や火星などのあらゆる惑星が地球と類似した生命の生活域にある。
人種差別
当然、地球という環境の整った惑星に移住してきた月人達は、ヒト、獣人と言った地球生来の種より豊富な知識と労働力を得てして地球を開拓し、外交的且つ太陽系中の惑星の中心として認識させるまでに至ったが、それまでの道のりは移民、差別問題により大荒れであった。
地球を他惑星と外交的にする考案に政府が合意してからというもの、亜人の優れた技術者、労働者が地球本来の種の仕事を奪い、左遷させたことで反感を買い、亜人と地球型亜人、ヒトとの間には今だ深い溝ができている。
最近はようやくその意識も薄れてきたが、そのレイシズムは今だ一部の主流となっている。性質の悪いことに対象が地球外のものである為、一部言えど当然規模は大きく、代々レイシズムを至上とする教育を施している家庭、地域もある。