異界に渡った勇者と魔王

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幻想世界セルヌンティア


魔族と人間が暮らす世界。
人間の国は複数有り、魔族の国は統一されている。
資源や自然が豊富で、魔法、と呼ばれる現象を操る技術が存在する。
魔族と人間の能力に差があり、結果、妬みから戦争が絶えない



侵略異界リバーティア


人間と獣人が暮らす世界。
人間の国は複数有り、獣人は国を持たず、移民達として世界を放浪している。
人間が技術革命を起こし、獣人達と格差がおこり、結果、差別的な文化が発達している。
技術力は軍にマスケット銃が実装された程度。



魔族


魔族とは人間以外の種族を一まとめにそう呼ばれている。
人間側の宗教、ラファール教の教えに因り、人間以外の知的種族は不浄である、とする考えに則り付けられた種族名であり、しかし魔族側も気にせず、人間と魔族で括っている。
魔族の細かな種族差は以下の通り

魔人種

最も個体数が少なく、しかし、最も強大な魔力を持つ種族。
基本的に長命で、何事もなければ齢1000を超えることも出来る。
外見的特長としては瞳が金色であるのみで、他は人間と酷似している。
かつて人間にその金の瞳欲しさに乱獲された過去を持つ。

夢魔種

魔力を操ることに長けた種族。
人間との外見的差異は一切ない。
種族の特徴として、他者が睡眠中に放出する生命力を含んだ魔力を摂取するところから夢魔、と呼ばれる。
そのため、睡眠を誘発する催眠系魔法や、幻術系魔法を得意としている。

器物種

器物が長い年月強力な魔力を浴び続けることにより魂を得、『成る』種族。
外見はまったく変異せず、魂を持つ以前の姿のままだが、魔力で自身の身を動かすことができる。
魔力を自身の動作に使わなければいけないので魔法は使えないものがほとんどだが、知覚に優れるものが多い。

精霊種

姿を持たない種族。
魔力と魂のみで構成されており、意思表示は他者の魂に直接イメージを送ることで行う。
強大な魔力を操り、自然現象を自在に操る。
非好戦的で、戦いの気配を感じるとすぐどこかに消える。



獣人


獣人は半人半獣の生命である。
身体能力は人間を大きく上回るが、流浪の民族として生きる彼らは技術を持たず、リバーティアにおいて奴隷のような扱いを受け始めている。
どの獣の獣人になるかは生まれる直前まで分からず、兎の獣人から虎の獣人が生まれることもある。



魔法


世界に満ちる魔力を自身に取り込み、術者が『固有波動』中に持つ『術式』を通すことであらゆる現象を導き出す技術。
全ての魂が行えるがそれには肉体の魔力のキャパシティも密接に関係してくるので、人間のほとんどは魔法を使えない。
人間が魔法を使うためには、『魔術師の一族』として生まれる必要がある。

固有波動

遺伝子のようなもの。
ある程度遺伝し、しかし、個人によって波長の違う魂の波。
その波の中にやはり個人によって違う術式が刻まれている。

術式

固有波動中に含まれる魔術を行うための型紙のようなもの。
それらの術式を組み合わせ、魔力を通すことで魔法が発動する。
組み合わせることで発動する魔術は形式化されており、ある程度メジャーな魔法もある。
しかし、組み合わせずに、自身の固有魔法として使う魔法も多い。

『魔術師の一族』

人間では魔力のキャパシティが少なすぎて使えない魔法もたた存在する。
しかし、それらを人間のみで使うために血統調整、修練、人体改造を行う血筋。
彼らはただ魔法を使う、という目的の為に自身の血筋すらも手段としている。
しかし、それだけの代償を払っても、魔法を使えるのは彼らの『完成品』のみ。
それは、狂気なのか、意地なのか…

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