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  • ”賢者”
享年:七十二歳 性別:男
一人称:私 二人称:貴様 三人称:奴
『概要』
六竜神達が”賢者”と呼称し慕う人間。
生まれ自体は中小規模とは言えど王族に繋がる程に高貴な身分であり、本人曰く「大公家の嫡男」であった。
生まれながらに「この世の理」とも呼べる人知の及ばぬ英知を持ち合わせており、その知識故に人の世にはいられないと判断し、全てを捨てて人の世を去る。
未開の地の奥深くでひっそりと生きようと生活基盤を整えている最中、白竜と遭遇する。
以降は白竜及びその知り合いと共に生活を送る一方、この世に生きた証を残したいと漠然と考え、誰が見るでもないが知識を書物に残そうと筆を走らせ続ける。
竜達の手伝いもあり寿命で亡くなる一ヵ月前に自身が知る全ての知識を記し終え、満足して息を引き取った。
その書は”賢者”が人の世を去る際に捨てた名前を使用し、”カサイの書”とし、現在は六竜神達の手で管理を行っている。
『性格』
白竜と出会った当時から老人を思わせる程に落ち着いており、長期的な視点で物事を見る事が多い。
竜基準でも「同族の感じがする」と言わしめる程に表面的な気質は竜に似ている。
一方で根本的には人間である為、生を渇望したり生きた証を残したいと考えたりする事もある。
性格は温厚。淡々としているが基本的に慈悲深く、敵対者でもない限りは穏やかな言動で対峙する。

『台詞とか』
「なに、ただ人の世を去った愚か者に過ぎんよ。名前など、その時に一緒に捨てた。故に好きに呼ぶが良い」
「人の世を去り、それでも人肌を欲してしまうのは、私が人間である為なのだろう。……何故に人の姿になったのだ。しかも全裸の?
 人肌を欲してしまうと言えど、交わりたいという意思表示ではないからな。幾ら貴様等が見目麗しき女子の姿になれるとは言えど、それを抱いても虚しい事この上ない。
 ここで言う人肌というのは、他者との繋がりだ。だから、貴様等が傍にいてくれるだけで、私にとっては十分に過ぎる。
 ……おい、繋がりと言えど物理的な物ではない。好い加減にせよ、この愚か者め」
「……私は、私自身の境遇を呪い続けていた。何故私だけが人と違うのか、何故人との違いが致命的なのか……とな。だが、今はもう呪ってはいない。
 私が私として生きてきたからこそ、貴様達と出会えたのだ。ふっ……呪えぬよ。貴様達と生きた人生を否定するような真似が出来るはずもない。
 ……私は、間違いなく幸せだった。だからこそ、惜しいな。人の世に生きられぬと呪った命が、これ程までに惜しいと思える日がこようとは思わなかった」
「願わくば、安穏なる世界があらん事を」

  • 白竜
年齢:--歳 性別:--
一人称:私 二人称:汝 三人称:奴
『外見』
竜の姿では喉元から腹部側全体、尾の内側が暗灰色であり、他は白銀の鱗に覆われている。
翼の皮膜は黒色。瞳は紅。頭部からは一対の金色の角が生えており、爪は金色である。

人間の形態においては理由がない限りは十四、五歳程の少女の姿を取る。
体格は華奢であり痩躯。顔立ちは可愛らしいというよりかは凛々しい系。
頭髪は腰まで届く白銀の長髪。眼の色は緋色であり、耳は所謂エルフ耳のように尖っている。
漆黒を基調としたマキシ丈ワンピースの上に、前面の腹部が穴抜きされた白のローブを纏っている。
ローブの裾は竜の姿での爪が金色である事に由来して金の刺繍が施されている。また、頭部には自身の角を模した髪飾りを付けている。
他の装飾品として、銀鎖で縛り上げた黄金色の玉石を腰から下げている。玉石の大きさは成人の握り拳程度。
『概要』
六竜神とも呼称される、遥かなる時を生きる白竜。
所謂「穏健派」とも呼べる思想の持主であり、他者に対しては竜基準では好意的である。少なくとも理由もなく、あるいは理由があれど積極的に襲う事はない。
現状、六竜神の長とも呼べる立場についており、”賢者”が残した英知に関する方針、具体的な行動、黒竜の封印等を率先して行っている。
その為か特に他の六竜神達よりも格上、人類救済を掲げて下僕(現在の六竜神達)を遣わせた神と同一視される事があり、宗派によっては神として信仰対象にされている。
かつては人の近くにいた竜であったが、その事に辟易し人との直接的な関係を避けている。が、頼られるとやはり関わりを持つ。
『性格』
対外的な言動のほぼすべてが「絶対強者たる竜」として相応しいと考えている言動である。人間的な尺度で言い換えれば「強がっている」。
基本的には尊大、ないし威圧的と受け取られる雰囲気で対峙し、自身が認めればある程度は気を許し、敵対者だと認めれば、必要に応じて竜たる力で捻じ伏せに掛かる。
素の一面を見せるのは、不慮の事態に陥らない限りは、特に友好的な、本竜曰くの「宝物」として認識した相手に対してだけである。
素の一面は素直であり、割と好奇心が強い。口調こそさほど変わらないが、表情豊かに感情表現を行う。時に表情だけではなく動作でも見せる事があり、客観的に見れば幼さを感じさせる。
ただし本竜は「幼さ」「弱さ」が自身の考える「絶対強者たる竜」に相応しくないと考えている為、指摘すると機嫌を損ねる。
揶揄うと程度にもよるが、「絶対強者たる竜」である事も忘れて感情的に振舞う(もしかして:カリスマブレイク)。
『口調参考の台詞とか』
「”賢者”は安寧な世界を望み、私達はその望みを叶えるべく、奴と契約を結んだ。
 一度は油断から最悪の事態を招いたが、もう、私達は慢心しない。……汝はやり過ぎた。流石に、これ以上は看過出来ぬ。
 即刻、現状を改めよ。その知識を封じて余生を過ごすか、省略せずに過程を根付かせてから振り翳すか、どちらか選ぶと良い。どちらも選べぬなら……私は、汝を殺す必要がある。
 横暴だ? はっ、汝は面白い事を言う。知るべき痛みを知ろうともせず、流すべき血を流そうともせず、それでも利を得ようとする汝の姿勢こそが横暴極まりない」
「くふふ、汝の手は暖かいな。たまには幼子に接するかのように振舞われるのも、悪くはないものだな」
「約束、か。……竜と約束をする意味を、当然、汝は理解しているのであろうな? 違える事は決して許さぬぞ」
「竜は長き時を生きる。されど人間はそうではない。幼子もいつかは大人となり、やがて老いては死に逝くものだ。
 なに、心配するでない。見送る事には慣れているのでな。……それでも心配ならば、笑って逝くがよい。私も、笑って汝を見送ろうぞ。
 笑って見送って、そして私は悲しみに暮れるのであろうな。……なに、悲しみも苦しみも、引き摺り続ければいつかは擦り減るものだ。
 引き摺り続ける日々に疲れたら立ち止まって休めば良い。引き摺るのに飽いたら、その辺に捨ててしまっても構わぬ。
 そうやって、人という存在は生きていくものぞ?」
「竜の宝物に手を出して、生きて帰れると思わぬ事だ。――この世から去ね、愚物が」
「な、何を言うか! 冗談にしても性質が……こ、この! こんな時に限って幼子に接するかの様に振舞うな!
 ええい、私は竜なのだぞ! ううぅー……好い加減にせぬと咬み付くぞ!」

  • 黒竜
年齢:--歳 性別:--
一人称:私 二人称:貴方、(特に番を指して)君 三人称:奴
『外見』
竜の姿では漆黒の鱗が全身を覆っている。
翼の皮膜は紅色、瞳は蒼。頭部からは一対の銀色の角が生えており、爪は銀色である。
身体の周囲を一メートル四方程の銀色の立方体が衛星軌道を取りながら浮遊している。

人間の形態においては理由がない限りは十四、五歳程の少女な人間の姿を取る、
体格は華奢であり、痩躯。可愛らしいというより凛々しい顔立ちであり、印象は白竜の人間形態に似ている。
頭髪は腰の辺りまで無造作に伸ばされた濡羽色。眼の色は光沢のない蒼色であり、耳は所謂エルフ耳のように尖っている。
漆黒の一枚布を身体に巻き付けるような装い(イメージ的には和服寄り)をしており、装飾等は特に存在しない。
腰には亡き番が残した一振りの長剣を佩いており、柄頭には己の玉石たる黄金色の玉石を取り付けている。
『概要』
六竜神とも呼称される遥かな時を生きる黒竜。
所謂「過激派」筆頭とも呼べる思想の持主である為、他の六竜神の手によって大陸中央部に封じられている。
必然的に人類とは最も距離が遠い竜であるが、破壊を司る者としての伝承が僅かに残されており、長い歴史を見れば、国家転覆を狙う者に何度か接触された事がある。
基本的に番を奪った人類に対しては憎悪しか抱いておらず、”賢者”との契約に従っているのはあくまでも”終末に至るまでの道程が長い程絶望が大きくなる”為である。
六竜神達全員を大切に想っているが、番と体色が似ている事から白竜に対しては特に友好的ともとれる態度を見せる。
『性格』
元々は理知的で穏やかな物腰であったが、番であった白竜を失って以降、狂気に塗り潰され、二重竜格者となる。
主従が完全に逆転しており、日常的に発狂時に顕現した竜格(本竜曰く”狂竜”)が支配しており、主竜格である本来の竜格(本竜曰く”黒竜”)が表面化する事は滅多にない。
口を開けば人類への怨嗟、番を護れなかった事への謝罪、”賢者”の約束事の無意味さを延々とぶちまけ、時折何もないのに笑ったり怒ったり泣いたり、居もしない番の姿に寄り添う素振りを見せる。
番に似ている白竜と共にいる場合、あるいは発作的に狂気が緩和された時に本来の竜格が表に出てくる。
現在は諦観気味で内向的な気質。狂竜程ではないが人類に対しては思うところがあり、友好的な態度はとらない。
『口調参考の台詞とか』
「ねぇ、賢くも愚かな”青いの”。貴方は既に理解出来ているはずだ。私達が管理などせずとも、人類はいずれ”賢者”の領域へと辿り着く。
 ”賢者”の領域に辿り着いたら、きっと、素晴らしい世界になるだろうね。それ以上の発展も進化も存在しない、可能性が潰えた世界だ。
 何をやろうともそれ以上は進めず、やがて世界は静かに腐っていく。ふふっ、私の番を死に追いやった人類共には相応しい世界に違いないっ!
 ……ならば何故に”賢者”の約束を護るのか、だって? 確かに、私達が干渉しなければ特異者の手によって、加速的に世界は終末へと近づいていくだろう。
 ――決まっているだろう、膨大な時間と命と資源を消費して辿り着いた先が地獄となるのだ、これ以上に素晴らしい絶望など存在しないだろう?
 それに、人間共は愚かだ。手に余る英知を振り翳して、そのまま血を流し尽して滅ばれては堪らない。
 人間である”賢者”の言いなりになるのは気に食わないけど、それで最上級の絶望を与えられるなら、その程度は我慢する」
「ねぇ、私をここから出してよ。そうしたら貴方達が抱えてる煩わしいもの、全部殺してあげるから!
 くふふ、傷付けて壊して苦しめて痛めつけて嬲って犯して穢して殺して殺して殺して殺して殺して……っ!」
「肉が腐り切れば肉を与え、骨が砕ければ骨を癒し、神経系が焼き切れれば新たに繋ぎ直し、苦痛に心が壊れたなら記憶をそのままに健全だった頃の人格を書き込んであげる!
 ふふ、ふふふっ! 死んだり壊れたりして逃げる事なんて許さない……私が世界に還るその瞬間まで、貴方は苦しみ続ければいいっ!」
「――ねぇ、私が愛した君よ。歌い奏でる事を好んだ君よ。星が終わるその瞬間まで、どうか情けない私を見守って欲しい。
 そして星が終わったなら……もう一度、君の傍に寄り添う事を許して欲しい」
「死にたくなければ、あまり私に近づかない方が良い。狂竜の方だと、問答無用で殺しに掛かるだろうから。
 ……ああ、どういう事か分からないという顔をしているね。情けない私が、自分を護る為に作り出したもう一つの私の事さ。
 それ以上は語らない。語っても無駄だからね。さ、分かったらさっさと離れて欲しい。いつ狂気が噴き出すか分からないからね」

  • 赤竜
年齢:--歳 性別:--
一人称:私 二人称:名前を呼び捨て、お前 三人称:あれ
『外見』
竜の姿では全体的に鮮やかな紅色、喉元から下腹部にかけて暗褐色の鱗に覆われている。
翼の皮膜は黒色。瞳は青色。頭部からは一対の黒色の角が生えており、爪は灰色である。

人間の形態においては理由がない限りは十二、三歳程度の少女の姿を取る。
幼さを残した可愛らしい顔立ちであり、体格は顔立ち相応の矮躯。
緩く波打つ真紅の頭髪は肩に掛かる程度の長さ。眼の色は青色であり、耳は所謂エルフ耳のように尖っている。
フリル満載の紅いゴスロリを好んで纏い、竜の姿を彷彿とさせる意匠は色合を除いて存在しない。
紅い鎖のネックレスには様々な大きさの黄金色の玉石が繋げられている。玉石は最大で親指の爪程、最小小指の爪の四分の一程度。
『概要』
六竜神とも呼称される遥かな時を生きる赤竜。
所謂「穏健派」とも呼べる思想の持主であり、自身が大切にしている存在に手出しされない限りは温厚そのものである。
六竜神の中では最も人類と深い関わりを持っており、大陸各地には赤竜であると推測される、あるいは断定出来る存在が登場する伝承が遍在している。
現在でもふらっと人里を訪れては名産品を食べ歩きしたり、赤熱たる血族の祖として料理自慢を集めて大会を催したりなど、人類との関係は良好。
そんな人柄、もとい竜柄から、他の六竜神とは違い畏怖や尊敬等ではなく「良き隣人、人懐っこくて食事好きな赤い竜」として親しまれている。
『性格』
良くも悪くも自然体であり、温厚。表面的な言動は子供のような無邪気さを感じさせる。
少なくとも食事を愚弄する真似をしない限りは生物、厳密に言えば食事をする生きとし生ける者全てに対して友好的な姿勢で接する。
一方で本質的な部分は間違いなく竜であり、物事を多角的かつ長期的な視点で判断する程度の思慮の深さは持ち合わせており、真面目な場面では真面目に振る舞える。
そんな赤竜だが、食事を愚弄する真似をすれば前後不覚に陥る程に激怒する。
激怒するが、口の中に美味しい食べ物を突っ込まれれば大体沈静化する。が、初期の対処を誤れば大暴れする為、中々難しいのが現実だが。
『口調参考の台詞とか』
「んー、感性は白いのに近いかなぁ? 白いのは青いのとは違って、物品自体じゃなくて、物品に込められた作り手の想いだとかを大切に想ってるからさ。
 ご飯も同じ。極論を言えば、竜理で口内に理想的な味や触感を生み出せば、いつでもどこでも、美味しい物を食べられる。
 でも、それじゃ虚しいよね。やっぱり素材を作る人がいて、運ぶ人がいて、料理を作る人がいて、やっと食べられるご飯が一番美味しいの!」
「ねぇねぇ、齧っても良い? 良いよね? ……駄目? うー……あ、甘噛みに留めるから、ね?」
「ふふっ、お前が作るご飯は美味しいから好きだよ。技術的な美点だけじゃない、お前の料理は、食べてて楽しいの。
 素材の想いを汲んでさ、お前は楽しそうに料理を作る。……どれだけ優れた技術を持ってても、嫌々作られる料理は、あんまり食べてて楽しくないの。
 刺々しい、とでも言うべきかな? どれだけ味が調えられてても、最後の最後で不和が生じてる……そんな感じ」
「――は? 何、してるのさ。え、お前、今、何を……した? なぁ、何をしたかって聞いてるんだ。どうした、じゃない。私の言葉通じてる?
 なぁ、おい。質問に答えてよ。ごめん、じゃ、ないよ。質問に答えろって言ってるの。わかんない? わかんないのか。わかんないの?」
「嫌だ嫌だって、駄々を捏ねても仕方がないって事は私が一番理解しているよ。
 私だって馬鹿じゃないからね。”賢者”が何を予測して私達と契約を結んだのか、その予測通りの結果になってしまった時に何が起きたか……分からない訳でもないし、忘れた訳でもない。
 ……でも、ね。やっぱり、お前を殺したくないよ。……ははっ、分かってる。分かってるよ。お前だって、こういう未来が来る事を理解した上で、その生き方を選んだんだよね。
 ……分かった。私はお前の生き方を尊重する。久しぶりに全力を出すから、さ。死にたくなかったら――全力で抗って」
「さぁさぁ! 料理自慢いらっしゃい! 六竜神たる私の名の下に、料理大会を開催するよー!
 大会主催者兼進行兼審査員は私、優勝者には竜爪牙の包丁セットと最高の名誉を贈っちゃうよ!」
「お腹が減るから諍いが起こるんだよ。
 だから沢山食べて、沢山笑おう? そうすれば、皆幸せだからさ」

  • 青竜
年齢:--歳 性別:--
一人称:我 二人称:其方 三人称:奴
『外見』
竜の姿では藍色ともとれる深い青色であり、腹部側はの鱗に覆われている。
翼の皮膜は灰色。瞳は緑。頭部からは一対の黒色の角が生えており、爪は白色である。

人間の形態においては理由がない限りは二十代前半の妖艶な女性の姿を取る。
長身であり肉付きは体格相応。綺麗系の顔立ちであり、特に何もなければ不敵な微笑みを浮かべている。
藍色の長い頭髪は緩やかなウェーブを描き、後ろ髪は項の辺りで黒い髪飾りで纏めている。眼の色は緑色であり、耳は所謂エルフ耳のようにとがっている。
濃紺のゆったりとしたローブを纏う他、他の六竜神とは異なり人間的な装飾を施している為、元の気質と相まって王族にも見える。
腰から青鎖で縛られた玉石をぶら下げている。玉石の大きさはおよそ拳大。
『概要』
六竜神とも呼称される遥かな時を生きる青竜。
竜の中では所謂「中立派」とも呼べる思想の持主であり、導く者として状況を冷静に見極め、必要な取捨選択を行っていく。
直接的に人類と関わる機会は少なく、多くは間違った強さで世界に悪影響を与えうる存在を排除する為に動く最中での関係である。
それ故に「悪を裁く竜」として人類の伝承や歴史に姿を現し、青竜の鱗である深い青色は「悪を裁く者(処刑人、毛色は違うがレジスタンス等)」が纏う色とされる地域が多い。
本竜自身は満更でもなく、「自分を恐れて力を持つ者がその力の振り翳し方を考えてくれるなら構わない」との事である。
『性格』
高飛車、傲慢とも取れる発言をする事が多いが、本質的には苦労人、もとい苦労竜。
時に迷い、時に戸惑い、時に弱音を吐く事もあるが、他者の前では強き者の務めとして気高くあろうと振る舞う。
強き者は弱き者を護り、育み、導いていく義務があるという思想の持主であり、それ故に弱者に対しては柔らかな態度で接する。
一方で力の振り翳し方を誤った者を嫌悪しており、特に”甲種事案”の引き金とも成り得る特異者に対しては良い感情を持っていない。
それでも感情的に叩きのめしたりする事はなく、相手が成してきた事柄、相手がこれから成す事柄を加味してどうするかを判断するだけの冷静さは持ち合わせている。
『台詞とか』
「我は驕らぬし、そもそも驕れぬよ。我単独で出来る事など高が知れている。
 ……知っているか。歴史を動かすのは万人の凡人ではなく一人の天才だが、世界を動かすのは一人の天才ではなく万人の凡人である事を。
 天才が幾ら頑張ろうと万人の働きをする事は叶わぬ。根本的に時間と手数が足りぬからな?
 それと同じだ。幾ら我が何をさせても完璧にこなす優れた竜とは言えど、単独では時間も手数も足りぬ。
 ……何だ、今驕っただろうとでも言いたげな顔をしおってからに」
「我は愛でられるよりも愛でる方が好みだ。ほれ、近う寄れ。そして、もっと、其方が生きている証を我に感じさせてくれ。
 どうせ百も生きられぬ短い命だ。一分一秒でも長く、其方という存在を我に刻み込んでくれ」
「強き者が弱き者を従え、弱き者は強き者に従う。それが世の理だ。
 だが、それが全てという訳でもない。強き者は従える一方で、弱き者に対する責任を負う必要がある。
 ただ護るだけでは足りぬ。健全に育み、導く責任だって存在する。より強き者が現れた時には、己を犠牲にしてでも従えてきた者共に道を示す必要だってある。
 ……其方には難しかったか? 率直に言おう。果たすべき責任を果たさず、ただ力を振り翳すだけの其方は、畜生にも劣るただの阿呆だ。死ね、生きる価値もない。
 我は慈悲深いからな、辞世の句でも読むのならば、苦痛なく介錯してやるのもやぶさかではない、が……その様子では、我を打ち倒してでも生きようと考えているようだな。
 ――驕るな、人間風情が。多少賢いだけの”猿”が、我を倒せる訳がなかろう、愚か者」
「強き竜として振る舞い続けるのは疲れる。……ああ、肉体的な意味ではない。飽く迄も精神的な疲労感だ。
 ……くくっ、強き者とて護られる存在と大差はない。迷う事もあれば、弱音を吐く時だってある。護られる存在と違うのは、それらを表面化させられる時が限られるという一点だけだ。
 自身を導く者が迷い、戸惑っていると不安になるであろう? だからこそ他者の前では毅然と振る舞わねばならぬ。強き者としての利益を享受している以上は、な。
 弱気を見せている、だと? それだけ其方を信頼しているという事だ。たまには息抜きくらいさせろ、愚か者め」

  • 緑竜
年齢:--歳 性別:--
一人称:僕 二人称:君 三人称:彼、彼女
『外見』
竜の姿では深緑色であり、腹部側は乳白色の鱗に覆われている。
翼の皮膜は灰色。瞳は黒。頭部からは一対の黒色の角が生えており、爪も角と同じく黒色である。

人間の形態においては理由がない限りは十代後半の中性的な女性の姿を取る。
長身痩躯。中性的な顔立ち自体は整っているが覇気の感じられない表情を浮かべている事が多い。
緑色の頭髪は大体無造作に伸ばされており、頭頂部付近ではアホ毛が跳ねている。眼の色は黒色であり、耳は所謂エルフ耳のようにとがっている。
体格より大きな深緑色のローブを纏っており、本竜が作成した”カサイの書”の文言を表示可能な眼鏡を掛ける。
腰から鎖で下げた一冊の黄金色の装丁が施された古書が、他の六竜神達が人型の時に装備する玉石に相当する。
『概要』
六竜神とも呼称される遥かな時を生きる緑竜。
竜の中では所謂「穏健派」とも呼べる思想の持主であり、表面的な部分では暴力的な解決を嫌い、あくまで対話による解決を望む。
一方で根本的な部分では割と暴力的であり、対話による解決が望めない、相手が一定以上の敵意を向けてきた場合は何の躊躇いもなく物理的に解決をしようとする。
手出しされない限りは人畜無害である為、緑竜の庇護や英知を求める者達が周囲に住みついており、半ば緑竜を中心とした国家群が形成されている。
その為、自発的には関わらない分は赤竜に劣るが、それでも人類に近い竜と言える。
『性格』
赤竜とは別の方向性で自然体。基本的に自身が興味がある存在しか意識せず、それ以外は全く気に留めない。
基本的に自己完結しており、単独で大体の事は出来る能力と相まって、他者との関わりを疎ましく感じる時も存在する。
活力に乏しく自発的な行動を起こす事は少ない。専ら自身の領域に籠っては世界に存在するあらゆる書物を読んで過ごす事を好む。
楽をするために苦労をする事は厭わず、その為の努力や行動に対しては比較的精力的に取り組む。そして終わると例外なくぐーたれる。
一方で自身の努力だけでは解決できない事柄、例えば相手を諭す事などは最低限は努力するが、一定の基準を超えてなお相手が変わらない場合は、物理的に解決をしようとする。
『台詞とか』
「だる……」
「一つ言えるのは、自分を誇りなさい、って事かな。自分で自分を褒められないとさ、何をやっても中途半端に感じて、途中で投げ出したくなるから。
 誰に認められなくても良い。でも、自分だけは、自分の事を認めてあげるといい。きっと、それだけで君はもっと前に進んでいける……なんてね。
 別に気負わなくても良いのよ。重い物を抱え続けて、誰かが褒めてくれるわけでもないだろう? 重い物なんて面倒なだけだから、その辺にぶん投げれば良い。
 それで、身軽になったら改めて進んでいけば良い。適当で良いのよ、適当で。……さ、こんな面倒臭がりに人生相談するだけ時間の無駄無駄、さっさと歩き始めな」
「言葉が通じないのは面倒な事だね。そういう相手は、ぶん殴って黙らせるに限る」
「……殺す、か。……ははっ、君は強い言葉を使いたがるね。
 ……良いよ。考えるのは自由だし、言うのだって勿論自由だ。僕の領域においては、緑竜の名の下にその自由は保障される。
 ただ、ね。吐き出した以上はしっかりと責任を持つ必要はあるね。殺すという意思表示をしたんだ、当然、殺される覚悟もした上での発言だろうね?
 ああ、泣いて命乞いしても駄目だよ。片隅でガタガタ震えて糞尿を垂れ流しても許さない。神に祈り? 祈るのは自由だけど、少なくとも君が神だと信じている者は、救いの手を指し伸ばしてはくれないだろうね。
 ――読み掛けの本の続きが気になってきたから、言語でのやり取りはここで終わろうか。さて、とっとと済ませて早く帰ろう。だから、ちょっとだけ、本気出す」
「僕は隠し事が苦手だからね。好きでもない事を好きだと言って話を合わせたり、下らない戯言に微笑んだりなんて出来やしない。
 互いに詰まらないなら利益もないし、関わるだけ無駄だよ。単独でいる方が気が楽で良い」

  • 黄竜
年齢:--歳 性別:--
一人称:私 二人称:貴方 三人称:彼、彼女
『外見』
竜の姿では眩い金色であり、腹部側は艶のない黒色の鱗に覆われている。
翼の皮膜は青色。瞳は藤色。頭部からは一対の白色の角が生えており、爪も角と同じく白色である。

人間の形態においては理由がない限りは二十代前半の女性の姿を取る。
長身であり肉付きは体格相応。綺麗系の顔立ちであり、特に何もなければ生真面目な表情を浮かべている。
金色の頭髪は後頭部で纏められており、長さ自体は腰の辺りまでとなる。眼の色は藤色であり、耳は所謂エルフ耳のようにとがっている。
ワンピースの上に漆黒をベースに随所に金色の装飾が施された軽鎧を纏う様は所謂姫騎士。
腰に差した一振りの黄金色の短剣が他の六竜神が人間形態の時に纏う玉石である。
『概要』
六竜神とも呼称される遥かな時を生きる黄竜。
竜の中では所謂「中立派」とも呼べる思想の持主であり、他の六竜神達と異なり定住せず流浪の生活を送り、自身の眼で世の流れを確認している。
生きる事、戦う事に対して興味を持っており、より間近で生物の生き死にや戦いを見る為、人の姿でいる事が殆どである。
各地を流浪するが、特に戦闘を求めて治安の悪い地域や緊張状態にある地域、あるいは戦場そのものに姿を見せる事が多い。
その為、黄竜としての伝承は殆ど存在せず、専ら戦いに首を突っ込んだ先での武勲に由来する「黒金《クロガネ》の戦姫」としての伝承ばかりである。
『性格』
丁寧な口調ではあるが本質は爽やか系脳筋であり戦闘狂。
深く物事を考える事は好まない行動派であり、判断に困る事柄はほぼ確実に事態が動き始める方向性の選択を選ぶ。
とはいえど考えられない訳ではないが、他の六竜神と比べると感性に頼る傾向にある。
基本的に発言の全てに裏が存在せず全てが言葉通りの意味であり、赤竜とも緑竜とも別の意味で素直な言動を見せる。
傍から見れば能天気とも取られる程気楽な気質を表面に出しているが、悩みがないという訳ではないようだ。
『台詞とか』
「貴方が善人か悪人かは、手合わせすればすぐに分かります! さぁ、剣を取って下さい。……あ、他の武器を得意とするなら、どうぞ申し出てくださいね」
「私達の姿や口調は”賢者”殿の好み、ですね。竜言語においては全員、口調は似通って……”賢者”殿の好みとはどういう意味か、です?
 そのままの意味ですよ? 元々は赤いのが”賢者”殿にじゃれつく時に色んな姿を試したのが由来で、一番反応が良かった姿と口調をそのまま使っているのです。
 全員女性の姿なのは、……”賢者”殿も殿方ですからね。男性の姿と接するよりは、口では拒みつつも良い反応を示していましたので」
「さぁ、楽しき闘争を……ッ!」
「ふふっ、ふふふ……ッ! ああ、この肉を切られる痛み、この血を失う苦しみッ! 幾ら作り物の身体とは言えど、この苦痛は生物冥利に尽きるという物ですね。
 ――さぁ、もっと斬り合おう、潰し合おう、射抜き合おう、貫き合おうッ! そして私に生きてる実感を感じさせて下さいッ!」
「戦わずに得られ、護られる存在なんて何の価値もありません。
 たとえ及ばなくても良い。敵わなくても良い。立ち向かったという意思表示こそが何よりも尊いのです。
 今は敗北という形で歴史に残ろうとも、立ち向かったという事実は、後世に生きる者達の拠り所となり、再び立ち上がる活力を与えてくれます。
 ……搾取されるだけの家畜で居続けたいなら、お好きにどうぞ。私は、家畜を救う神にはなれませんので」

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