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14歳

  • しずるツンデレ編ともいう。
  • 現段階の設定ではしずるとしゃんどぅはクラスメイトなだけの関係。



「うっ……またやられたっ!!」
 ほんのついさっきまでは主がいた机を見つめ、雫しずるは地団駄を踏んだ。
 今日こそは説教してやろうと、ずっとチェックしていたのだ。
 なのに、ほんのちょっと目を外した隙に、そのクラスメイトは跡形も無く消え去っていた。
「敵もさるものやなー」
 この憤りをどこにぶつけたものかと唸っていると、毒気を抜く声が背後からかけられた。
「ううう……くそーっ!」
 主のいなくなった椅子に座り、しずるは頬杖をついた。
 憤りを一気に払拭されたため、どっと疲れが出たようだ。
「絶対今週中にケリつけようと思ってたのに……っ」
 火曜日に思い立ち、放課後になるチャンスを狙ってのトライは、金曜の本日まで捕まえられずに終ったということになる。
 昨日あたりからは、勝負めいた気分になってきて、何がなんでも今週中に! と意気込んでいたのだ。
 結果として負け。
 惨敗である。
「しずるんの追撃から逃げ切るなんて凄いわー」
 のほほんとした面持ちで述べる天戸まあとを軽く睨む。
「ううう……まあとはどっちの味方なのよ……」
 恨みがましい口調にまあとは肩を竦め、そして何を思ったのかしずるの背後に回った。
 しずるが訝しむより先に、それまでまあとが居た位置に、三人のクラスメイトが現われる。
 火曜日の朝に、しずるに愚痴ってきた子たちだった。
「雫さん、もういいよ」
 もじもじとした様子で、真ん中にる子が口を開いた。
「あんまり言うと、藤堂さん怒るかもしれないし……」
「あんまりも何も、まだ言えてもないし」
 キョロキョロと辺りに視線を巡らす様子に、しずるは首を傾げる。
「藤堂さんて……ほら、良く無い噂多いじゃない?」
「だから係りたくないっていうか……」
「怒らせたら何されるかわからないし……」
 周囲を気にして声を潜め、怯えるようでありながら、どこか嘲笑するような響きを含んだ彼女たちの態度にムッとする。
 確かに席の主である藤堂紫安には、良く無い噂がつきまとう。



つづく!?

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