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射手の腕を振り解いて、獅子が歩み出た。夕暮れの暗い中でもわかるくらい に顔色がわるい。俺を見下ろす目もさらに尖ってて、偉そうだった。 「痛みはあるのか? あるいは、体のどこかが動かない、とかは」  なんのことだ。俺は疲れて死にそうなんだ。さっさとどっかに行ってくれ。 行く気が無いならもう、俺を燃やすなりなんなり、好きにしてくれ。限界だ。  体を支えていた腕から力が抜けた。俺の体は完全に地に伏した。  制服のえりの後ろを誰かが掴んだ。獅子が俺をネコみたいに持ち上げている ようだ。声が聞こえる。 「連れて行くぞ、射手」 「ええっ。誘拐はまずいだろ」 「魚に診せる。どんな制限が出ているのかが分からない以上、放っておいては まずい」 「そりゃ分かるけど、そいつに魚を使ったら、おまえが魚を使えなくなる」 「おまえもな。腕の力が抜けているようだが、しばらく我慢しろ」 「我慢か。俺の苦手な言葉だ」  分けの分からない会話を聞きながら、俺は眠りに落ちた。  そして気づいたら、知らない場所に居た。 ---------------------------------------------------------------------- 801じゃないですね。すみません。 -[[続き・水星座編へ>水]] -[[超能力SSメニューへ>超能力SS0]]
射手の腕を振り解いて、獅子が歩み出た。夕暮れの暗い中でもわかるくらいに顔色がわるい。俺を見下ろす目もさらに尖ってて、偉そうだった。 「痛みはあるのか? あるいは、体のどこかが動かない、とかは」  なんのことだ。俺は疲れて死にそうなんだ。さっさとどっかに行ってくれ。行く気が無いならもう、俺を燃やすなりなんなり、好きにしてくれ。限界だ。  体を支えていた腕から力が抜けた。俺の体は完全に地に伏した。  制服のえりの後ろを誰かが掴んだ。獅子が俺をネコみたいに持ち上げているようだ。声が聞こえる。 「連れて行くぞ、射手」 「ええっ。誘拐はまずいだろ」 「魚に診せる。どんな制限が出ているのかが分からない以上、放っておいてはまずい」 「そりゃ分かるけど、そいつに魚を使ったら、おまえが魚を使えなくなる」 「おまえもな。腕の力が抜けているようだが、しばらく我慢しろ」 「我慢か。俺の苦手な言葉だ」  分けの分からない会話を聞きながら、俺は眠りに落ちた。  そして気づいたら、知らない場所に居た。 ---------------------------------------------------------------------- 801じゃないですね。すみません。 -[[続き・水星座編へ>水]] -[[超能力SSメニューへ>超能力SS0]]

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