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 牡牛の体からいましめのロープが落ちた。双子が切ったのだ。  たしかにそれは、もう必要ないだろう。  牡牛は両手をもちあげ、手のひらをじっと見ると、その手で頭をかかえて、ゆっく りと背中を丸めていった。  そして牡牛の目の前で、蟹が、牡牛と同じように、頭をかかえて背中を丸めていっ た。  俺はといえば、双子の予知能力がなくても分かる、確定した未来に思いをめぐらて いた。  牡牛は、蟹の言うところの、「家族」になるんだろう。  俺といっしょに、俺がまだよく知りもしない「家族の敵」と戦うことになるんだろ う。 ------------------------------------------------------------------- 土です。これで火水風土を一周しました。感想有難うございました。 ……もう一周して良いですか……? -[[続き・2週目火星座編へ>火2_01]] -[[超能力SSメニューへ>超能力SS0]]
 牡牛の体からいましめのロープが落ちた。双子が切ったのだ。  たしかにそれは、もう必要ないだろう。  牡牛は両手をもちあげ、手のひらをじっと見ると、その手で頭をかかえて、ゆっくりと背中を丸めていった。  そして牡牛の目の前で、蟹が、牡牛と同じように、頭をかかえて背中を丸めていった。  俺はといえば、双子の予知能力がなくても分かる、確定した未来に思いをめぐらていた。  牡牛は、蟹の言うところの、「家族」になるんだろう。  俺といっしょに、俺がまだよく知りもしない「家族の敵」と戦うことになるんだろう。 ------------------------------------------------------------------- 土です。これで火水風土を一周しました。感想有難うございました。 ……もう一周して良いですか……? -[[続き・2週目火星座編へ>火2_01]] -[[超能力SSメニューへ>超能力SS0]]

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