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 獅子はぐるっと振り返って俺を見ると、当たりを見回してから、射手に文句を言っ た。 「人の返事を聞いてから行動しろおまえは」 「急いでたんだ。あっ麻痺が来た」  射手の左手から袋が落ちて、缶やら何やらが散らばった。  俺はそれらを拾い集めながら尋ねた。 「俺の靴は?」 「忘れてた」  それが目的で戻ってたんじゃねーのかよ!  獅子がびしっと俺を指さした。 「貴様、この俺の、この姿を見たあとだというのに、まだ靴ごときにこだわるのか」  それもそうか。  俺は納得した。けど獅子は、あたりまえだが不満そうだった。 「戻せ射手」 「なんで」 「体を流したいからだ! 海に飛び込めとでもいうのか!? そのあと服を着たいか らだ!」 「もー獅子はわがままだなぁ」  言いながら射手は、自分の服を脱ぎ始めた。  俺が思うに、獅子はワガママは言ってない。けど射手の中では、獅子はここに居る べきだっていう結論が出てて、だからその状態にとって当然の行動を取ってる、って ことなんだろう。  結論からものを考えるやつなんだな、と思いながら、俺も脱いだ。  みんなで全裸で海に飛び込み、全裸で泳いで、平等に濡れた。  そのあと俺が能力で流木をあつめて小山を作った。そこに獅子が炎を投げ込んで焚 き火にした。  射手と獅子はビール飲んで、お子様な俺はジュースを飲んで、なんかどうでもいい 会話をだらだらやった。  顔半分に火の光を踊らせて、あと半分を影にして、射手が言う。 「だからさ。獅子がドMになっちまえば最強なんだよ」  痛くても気持ちいいから制限が解除される、というのが理由らしい。 -[[続き>火2_04]]

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