※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「超能力12_06」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

超能力12_06」の最新版変更点

追加された行はこの色になります。

削除された行はこの色になります。

+ 山羊が、むっとしていた。
+「……駄目だろう、それは。完全に」
+「分かってるよ」
+「俺はおまえの犠牲になった姿なんて見たくないし、そんなおまえに能力を使いたく
+なんか無い」
+「分かってるって。今のは照れ隠しだから」
+「それは自己犠牲ではなく、自虐というんだ」
+ 地味に痛い言葉の攻撃を受けて、双子はヘコんでいた。
+ 俺は双子をかばった。
+「あのさ。してもいないことで双子を怒ったって、双子が可哀想じゃねえか」
+ それで双子は立ち直った。
+「こっちの俺は、天秤が俺を助けてくれるトコまで読んでたんだよ。だからそんな、
+無茶やってたわけじゃねーって」
+ すると乙女が、双子を怒鳴りつけた。
+「ふざけるな! 天秤を助けに寄越したのは水瓶だ!」
+「あー……、そうだった」
+「なぜみずから周りを頼らない。それに俺と違っておまえは、自分の制限をコントロ
+ールできるんだ。にもかかわらず、わざわざ周りに最悪の迷惑をかける方向に自分を
+追い込むのは、おまえに予知能力者としての自覚が足りないからだ」
+ 言葉はきついが乙女は優しい。乙女自身、自分の制限のかたちに普段から苦しんで
+いるから、こういうこともハッキリと言い切れるんだと思う。自分のことのように双
+子を気遣える。
+ しかしだ。俺はさっきと同じことを言った。
+「いやだから。助かったあとに、助からなかったことを責めたって、なんか意味不明
+じゃねえか」
+ こうしてみると、予知能力ってのも損なもんだな。
+ 双子もなんか、申し訳ないんだか、不満なんだかよくわからない顔をしていたが、
+咳払いをして気持ちを切り替えていた。
+「まあ、そっちの話は、もうナシになったんだから、こっちに置いといて、だ。これ
+からのことを説明するぞ。結論から言うと、7日後に川田が来る。この家に、俺たち
+に会いに」
 
+-[[続き>超能力12_07]]