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超能力14_02」(2008/10/02 (木) 22:59:40) の最新版変更点

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 そして未来の予定が書き込まれたタイムテーブルの紙を、山羊が確認する。 「次の出来事が起きるまでは、しばらく間がある。いちど天秤を引き上げたほうが良 いんじゃないか?」  暇そうにしてた射手が、さっと手をあげた。 「じゃ、行ってくる」  待てと、獅子が止めた。 「射手、牡羊を連れて行け」  俺?  水瓶が反論した。 「それはよせ。牡羊は今回の出来事のキーだ。なるべく家に置いて守ったほうがいい」  正論だとは思う。しかし俺には、獅子の考えもわかる。  そして俺の予想通りの戦法を、獅子が語った。 「無駄だ。敵も未来を変える能力を持っているのだろう。なら、どう守っても意味が 無い。だったら攻めろ」  あえて敵前に俺をぶら下げて、ゆさぶってやりゃあいいんだ。敵の目的が見えるか もしれねー。  あと単純に、獅子は射手を心配してるってのもあるだろう。  そして俺のほうも、勝ち負けって意味じゃなく、天秤が心配だ。  みなが考えるために沈黙してる中、カチカチと音が鳴り響いた。  双子がカッターの刃をのばしてた。そしてだれが止める間もなく、双子は手のひら を切った。  だらっと流れ落ちる血のしずくを目で追いながら、双子は言う。 「行ってすぐに即死ってことは無いみたいだ」  魚がすかさず双子を治しにいく。――家族で固まってて便利なところは、誰がなに をしてもすぐにフォローできることだ。  なにをするにも、人数は多いほうがいい。俺は射手を見た。  射手は何も言わず、俺にくっついてきた。  その瞬間、俺と射手は、森の中に居た。  湿っぽい風が俺の左右を駆け抜ける。蝉の声がうるさいくらいに響いている。 -[[続き>超能力14_03]]

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