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超能力15_03」(2008/11/04 (火) 23:04:16) の最新版変更点

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 牡牛の能力は、能力そのものは戦いに向かない。むしろ自分を守るための力だから だ。  牡牛も考え込みつつ、「まあいいか」なんて言って、宙に手を差し出した。  その手に、がしゃっと、俺も知ってる装飾銃が握られた。  それを地面に置いて、また手を差し出す。  ひとつかみの金の銃弾を取り寄せた。それを俺に差し出し、込めてくれと言う。  俺が作業してる間に、宙から妖刀を取り出した。いやっ妖刀つーより、クレイジー ソードと呼ぶのがふさわしいアレだ。  それから考えて、また取り寄せる。綺麗なナイフを一ふり。  次にリンゴをいっこ取り寄せて、ナイフで剥きはじめた。  俺はとりあえず注意した。 「冷蔵庫の中身、勝手に食ったら、蟹に怒られるぞ」 「家のじゃない」 「どこのだ?」 「知らない」  いま日本のどこかの農園で、リンゴの木から、一個のリンゴが無くなってるんだろ う。  剥いたリンゴをもらって、かじりながら待っていると、まもなくエンジン音が聞こ えた。  バイクに乗ってやって来たカラスは、俺たちの前で乗り物を停止させると、ヘルメ ットを脱いで、俺に言った。 「久しぶりだね、牡羊」  さすがに俺が好きだとかいう蠍の催眠は解けてるだろうけど、俺はなんとなく怖く て、尻ごみするような気持ちを感じてしまった。  いや、もしもカラスが俺みたいな、モノ的な能力の持ち主だったら。それで喧嘩を 仕掛けてくるんだったら。俺はぜんぜん怖くない。  心に働きかけてくる力ってのは、どうも苦手だ。 -[[続き>超能力15_04]]

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