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カジノ・ロワイヤル 射手と水瓶と牡牛と魚と羊 774チップ 2007/10/04(木)10:54


続きです。



牛が放った一石は羊を皮切りにして、弧を描くように他の人間にも波及してゆく。
射手は朝から身支度を済ませると水瓶の部屋へ押しかけ、テレビを前にしてメモ帳へ優勝者予想を
書き留めるのに余念がなかった。純粋に決勝戦などと盛り上げられるとのってしまうたちだ。
かといって予想券を買う気でいるかと思えばそうでもない。予想だけするのが楽しいらしい。

射「(鼻歌まじりに)なあなあなあなあなあ、この番組なんかオッズおかしいんだけど!
  おかしくねえ?」
水「僕は君が朝から僕の部屋にいることのほうが不思議なんだが」
射「だってヒマなんだもん。オトの部屋行ったら誰もいねーし。いやそれよりこのオッズだよ
  ガメ君。ヒツが一番倍率高いんだぜ! 2.4倍! それでカニさんが1.3倍なの。
  これさーみんなヒツに賭けたら川田破産しねえ?」
水「そりゃ単純に順位でオッズを決めてるんじゃないのか。双子と山羊さんの倍率は?」
射「フタが1.5倍。ヤギさんが2倍。俺さー本命はフタだと思うんだけど、これヒツに賭けて
  ヒツが優勝したらオイシイよね。どうよ」
水(NASA見学に行きたいなあ……そうだ、NASAに行こう)←すでに賭けに興味なし
射「ガメ、聞いてるか?」
水「え?」
射「なぜこの祭りを楽しまないのだキミは!! お前はこのテレビを見ても燃えないのかガメ君!!」
水「ああ、別に。……オッズだっけ。じゃあ蟹さんで」
射「(いぶかしげに)カニ~?」
水「……(勝たせて)成仏させてやりたいじゃない。何か気持ち的に」

羊が水瓶の部屋をノックしたのはその時だった。
二人は羊に話をもちかけられ、そのまま牡牛と魚の待つ羊の部屋へと直行することになる。
羊の部屋に入ってやっと話の全貌を打ち明けられ、
船の中に麻薬が積まれているとわかったときの二人の反応ははなはだ対照的であった。


射「ヤバいじゃん、それ。……え、捕り物するってこと?
  じゃあ俺も何か役に立つことあったらやるよ! とりあえず船内全部見回ってこようか?
  フタやサソリンにも協力頼んだほうがよくね??」
牛(まずい。双子の件をうまく伏せねば)
 「いや、目立ったらいけないんだ。双子と蠍には俺と乙女が相談して手を回しておくから。
  警察とも連絡がとれた。下手に動くより相談して支援策を立ててから動いたほうがいい」
射「ガメ、無線とかすぐ作れねえの? あとほら、催涙ガスとか合成できないかしら」
水「近いものは材料があればできるけど……勝手に作っていいものなのかな、それは?
  警察が関わっているなら、今回僕らができることは何もないんじゃないか?」
射「じゃあさ、電波ジャックとかどう? 何かあったらお客さんに指示出せるように。
  あ、待てよ。船内の地図作るってどうよ? あーいいなそれ! まず地図集めだな」
水「(よくまあ短時間でそれだけどうでもいいアイデアが出るなあ)
  今回の捜査は川田に許可はとっているの? そこがわからないと動くにも無駄なプロセスが出る」
魚「ああ、あのね。川田はマフィア側からリベートを受け取ってる可能性があるんだ。
  だから原則はぎりぎりまで潜入操作になるの……ごめん」
水「別に。検討するのに必要な情報だったから訊いただけだよ」
射「つーかさ、マフィア絡みってっことはもしかして獅子絡みなの?
  あとヤギさんもジャパニーズマフィアっつってたけど、そっちも?」
魚「獅子は間違いない。この捜査には何種類かの警察組織が絡んでるんだけど、
  そのうち一つは獅子の国の警察だから。山羊も、可能性はある」

部屋の中がしんとなる。射手は一瞬つらそうな顔をした。
それでも決断は迷わなかった。半分ふざけた口調で、苦笑しながら的確に意見を出す。

射「ガメ、やっぱ無線作ったほうがいんじゃね? 衛星使う携帯でも何でもいいけど……。
  捜査が入って川田が船を止めたらここヤバいよ。自家発電で陸に応援呼べるメカを希望」
水「……了解。やるだけはやってみる。暇だしね」
射「そうそう。俺はどうしようかな~。やっぱ地図作りながらいろいろ企んでみようかな」


射「それはそうとさ、オトはどこへ行ったの?」



※続きは774チップ姐さんのブログへ⇒川田にそそのかされた名無しがSS書くとこ