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お借りします 名無しのとも 2005/10/19(水)18:59

12の王国とその王子に萌えたので、地味な獅子王子×山羊王子で投下。
(とは言っても山羊王子のみスマソ)

 またか。

 山羊王子は自室で獅子王子からの書面を読み終えて思った。
「若。東の果てとはいえ、十二国の中でも歴史と伝統、そして文化を誇るわが国に、同盟を結ぶか、それとも戦うかとまだ獅子国の王子は言うのですか」
その入口で座っている家臣は王子に聞いた。
「そうだ。獅子国から我が国は蟹国と並んで遠く、獅子国がわが国と同盟を結ぼうが、攻め入ろうが余りメリットが無いのにも関わらず、何度もこのような書面を送ってくるのだ」
 眉間に皺を寄せ、王子は返事をした。
「王は、こうなった以上は戦うしかないと言っておりますが」
「そうか。そうするよりないだろうな、そなたははるかなる昔あった『カミカゼ』を信じるか」
 王子の呟きを聞いた家臣は王子を見た。
「遥かなる神話に近いその昔。獅子国と同じように最強に近かった国がその時のわが国に攻め入った時、その国の戦艦に向かって『カミカゼ』が吹き、その国の軍隊を蹴散らしたという。父上、そしてこの国の民は神、そして仏を信じる以上、それらに守られているのは分かってるからこそ、そう思っているに違いない」
 父王を信じようと思った王子は、続けて言った。
「今度の時も、書物に書いてあるその時の王子が考えていたように、父王や我らを信じ、そして神仏を信じますか、若」
 家臣は王子に聞いた。
「私は父王、そして家臣達や民、そして神仏を信じる。父王が戦うと言った以上、私も共にあり、そして共に戦う」
 私は父王、家臣、民、神仏と共にあると思って王子は返事をした。
「若……! 」
 この王子に仕えて良かったと返事を聞いた家臣は心の底から思った。