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134さんの『ようこそ星座の村』より ほのぼの1 2006/06/27(火)23:59

現行スレにも書いたけど続きものになったのでこっちにも投下。
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今日は予知したちょっとした災い(水瓶の牧場侵入)を伝えるべく、
具現化してやって来たヘビ蠍。
しかしその出で立ちは全身黒で纏われ、この風土色には珍しいものだった。

と、丁度毛狩りを終えた牛がバリカンを持って帰ってきた。
牛は蠍が声を掛けなくとも直ぐにその異質な格好をした存在に気がついた。
見る者を圧倒させる鋭い眼。
その手には万能薬と言われる希少の薬草が握られている。
ようやく合点のいった牛は、
「もしかして、いつも贈り物をくれていた…人かな?」
とのんびり問いかけた。しかし蠍は声を発さず、こくり、とただ頷くだけであった。
※から分岐します ほのぼの2 2006/06/28(水)00:04

(これはもしや…)

動物に関しては知識豊富な牛の事だ。
なりきって居る目前の男には悪いが直ぐにピンときた。
「どうも有難う」
受け取る際にひんやりとした手に触れる。
真直ぐに自分を見つめ、眼で何かを言いたそうに訴えつつ
しばらく黙っていたが、結局何も言わず無言で背を向けた。

離れて行く後ろ姿に牛は、ふ、と意地悪な感情が湧いたので、
「おーい。もう怪我するなよ~」
と広い牧場中に響く声で言ってやった。
すると蠍は一瞬立ち止まった後、俯き加減で走って逃げて行ったのだった。


(なんでバレたんだろうか…)
トグロを巻いた元の姿で、有翼人の卑猥な歌を子守唄に眠りにつく一方、
牛小屋ではまだ煌々とランプが灯り、射手が酒盛りをしに遊びに来ていた。

「あの都会者、俺が診てやるって言ってんのに…ヒック…一向に
聞きやしないんだぜ~?! 仮病だ、アイツ~!」
「色々事情があるかも知れな…」
「あっ! どーしたんだ、この薬草。くれっ!」
「う、うん。良いけど…治療に使うのかい?」
「おう。この苦い薬草であの都会モンに粥を食わせてやる~」

※ここから分岐