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 夕飯はハンバーグだった。乙女おじさんが手作りで作ってくれたようだ。子供にはとりあ
えずハンバーグを作れば喜ばれるという思い付きはどこの大人でも変わらないらしい。
「僕ね、昼間に外のわらの屋根からへんなのが出たのを見たんだ」
 乙女と二人で夕飯の食卓を囲みながら山羊は昼間の化け物の話をした。乙女はわらの屋根
について「かやぶき屋根だ」と訂正しながら、同じ口で物の怪がいるのかもしれないなと
オカルトな話をした。
「信じるの? そういうのがいるって」
「おじさんの家は見えないものを相手にしてご飯を食べさせてもらってる。物の怪も八百万の
神様もいることにしといたほうが上手くいくんだ。なんでもそうだ」
「あれ何だったんだろう」
「おじさんの知識が追いつかない物の怪か新種の物の怪だな。また見たら教えてくれ」
 テレビではアニメも流れておらず、つまらなかった山羊は「僕ハンバーグもいいけどあじを
焼いたのが好きなんだ」と言って早々と乙女に路線変更を要求した。夜はカレンダーの裏に
落書きをして、そのうちに眠くなって寝てしまった。
 双子がいなくなったさびしさについては、見ないふりをした。


少しずつ書き捨てているのですが、思ったように進みません。
読んでくださった皆様どうもありがとうございました