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 そこまでは俺の頭でも理解できたんだが、その続きはわからない。俺は双子に聞い
た。
「どーやってやるんだ? そんなこと」
「相手さんの正体がわからなかったら、やり方もわかんねーよ。だから水瓶に相談し
たんだ」
 時間スキルを持つ者どうしで話し合い、出した結論は。
 俺が関わる確率が、高すぎるということだ。
 水瓶は俺を見つめた。
「鍵になるのは、牡羊の存在だ。どうもすべての流れが、牡羊にとって不利に働くよ
うに出来ている気がする。だからこそ決意した。牡羊の未来を、この僕が変えてみよ
うと」
 水瓶みたいな性格の人間にとっちゃ、それはすごく思い切った結論だったんだろう。
 で、水瓶は行動を起こした。
 双子自身には、しばらく未来を読まないことを指示しつつ、天秤に双子を監視させ
た。これによって双子の重体を防ぐためだ。
 射手に頼んで、俺の行動を監視させた。これは双子の予知が働いていない時間を過
ごすときの、俺を守るためだ。
 天秤と射手が選ばれたのは、二人とも、「移動」に対するスキルを持っているから
だという。緊急事態が起こったときの、とっさの行動に向いているのだ。
 俺が射手を見ると、射手はにやにやしていた。
「単にスパイしててもつまらないから、遊んでみました」
「獅子の練習、邪魔しに行ったときか」
「面白かったなーあれ。でも考えてみりゃあれも、コトの中心は獅子だったけど、牡
羊も巻き込まれたカタチだよな」
 そして夏休みに入って、俺が宿題のために家に閉じこもるようになったので、射手
は監視の目をゆるめた。
「そしたらある日、俺の知らないうちに、牡羊が蠍と出かけたとか聞いてさ。あせっ
たよ。あちこち探しまわった」