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「知らなかった。言ってくれりゃ家に居たのに」
「いや言ったら監視にならないだろ。でもって探してるうちに真夜中になって、しよ
うがないから家に帰ったら、俺が部屋につくと同時に、蠍が部屋に飛び込んできて、
容赦なく襲われて、俺は手も足も動かねーのに、それはもう、えげつない……」
 蠍が射手に手を伸ばし、口を容赦なくふさいでいた。
 ふうん。あの日、蠍の制限は、射手で解消されてたらしい。チンコが麻痺ってなく
て良かったな。
 蠍は射手の口をふさいだまま、少し顔を赤くしていた。
「正直に言うと、制限が出てて……。あの日、ちょっとした戦いはあった。やはり牡
羊は、巻き込まれた形だったと思う」
 やはり双子が読んでいない未来においては、俺はなにかに巻き込まれる。
 そしてやっと、話は今に至る。今日、水瓶が俺を助けに出かけたあと、双子は部屋
に閉じこもって予知をはじめた。
 出不精な水瓶が、出かけるという行動をしたことが、自分に予知を決意させるきっ
かけだったのだと双子は言う。
「こんどはハズレを引かない自信があった。だからまとめて、出来る限りの予知を働
かせることにしたんだ。俺の予知では、家に帰ってきた水瓶は、すぐに今日の出来事
を話してくれる筈だったんだが。それはまだだな。早くしろよ水瓶」
 それで水瓶はすべてを話した。短いようで長い話を、ちゃんと順番に説明した。
 子供のころ、川田にキスされて未来に飛び、俺に出会ったこと。それから数年おき
にワープをして俺に会い、最後に俺の死を見たこと。そして今日、その歴史を変えて
きたこと。
「これはもう言っても意味の無いことだが、本来の歴史では、牡羊が死んでから、我
々の運命は最悪なものになる。……やはり言わないほうがいいかな。ちなみにそっち
の歴史において、未来を読んだ双子が自制を忘れたのは、自分が意識不明になったあ
と、山羊が双子の体から記憶を読み取って、なんとかしてくれるところまで読んでい
たからだ」
 こっちの双子は、照れ笑いのような表情を見せていた。
「自己犠牲ね。格好いいんだか駄目なんだかわかんねーな」