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 ものをぶつけようとしたら、牡牛がカラスを体の内側にかばいやがった。俺が悪い
みたいじゃねえか!
 殴りかかっていこうとしたら、牡牛は道路を後ずさりしつつ、次々と障害物(でか
い彫刻とか)を並べていった。
 誰が誰の敵で味方なんだか分からない状況の中、天秤が帰ってきた。
 天秤はひと目で状況を把握したらしい。宙を向いて言った。
「乙女。射手を呼んで」
 裸婦像の影に、射手がゲラ笑いしつつ現れ、抱き合う二人をさらに抱いて、消えた。
 俺は天秤にすがりついた。
「どーなってんだ。どうなってんだこれは」
 天秤は複雑そうな目で俺を見ていた。
「今の牡羊は敵なんだねえ……」
「おう。でもべつに天秤が嫌いなわけじゃねえぞ」
「素直な性格は変わらないんだな。じゃあなんというか、きみもカラスが心配だろう
から、一緒に家に帰ろうか」
 天秤はバイクを運転できるらしかった。カラスのバイクにまたがり、エンジンをか
ける。
 俺はすべての障害物を、怒りにまかせて吹き飛ばした。
 天秤は俺をバイクのケツに乗せると、家のほうにむけて走り出した。

色々編その2です。