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ゾディアック学園 山羊視点・1 /牡羊・双子・魚 名無し 2007/07/15(日)01:04

11スレ目の557-559の私立ゾディアック学園高等部 超常科ネタでssを。
学園祭準備始めようか、くらいの時期です。

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 うちの学園祭は獅子会長を中心に生徒会が仕切ってきただけあって、かなり力が入れられている。
個々の才能を存分に発揮させたいという学園の方針の元、出し物は生徒の自由に任せられており、
クラス単位だけでなく個人での出店・発表等も許されているのだ。
 おのずと超常科の生徒達による催し物の方が派手かつ華やかになるというものだが、普通科だって
そう捨てたものではない筈だ。
(合唱!手作り感たっぷりな劇…!たとえ普通でも、完成までの地道な過程が大事なんだ!皆で努力する事で
 生まれる結束力、上手くいった時の達成感…!!そういう経験を得る事こそ本来の目的なのではないか)
 変わり者の多い超常科では味わえないであろうものに、普通科でなら逢える筈だ!と俺は浮き足立った。


 初等部から在籍している俺としてはもはや恒例だが、今年転校してきた牡羊にとっては違うらしい。
同級生達から聞く学園祭の話に全身を震わせている。それこそ火柱が立たんばかりの勢いだ。
「去年、中等部で双子は『テレポート人間モグラ叩き』主催したんだよね」
「な、なんだよそれ無茶苦茶面白そうじゃねえか…!!今年もやんのか?俺がズバンと攻略してやるぜ!!」
「(け、怪我人が出そうだな…)んーでもオレ、今年はクラスでの出し物だけかな。
 生徒会の助っ人で外来の案内とか迷子探しとか頼まれてるし」
「それで天秤先輩と組めるんだもん。嬉しいよねー双子?」
「それそれ!そうなんだよな~先輩からオレを指名してくれたんだ、張り切るしかないっしょ!」
 魚のからかいにも気付かず頬を染めた双子は惚気てみせた。2、3年生にもテレポート能力者はいるのに
彼が選ばれたらしい。天秤先輩も双子の力を高く評価しているのか、それとも─…

 …いや、そんな事よりもだ。
「(なんで俺は廊下で1年ズにとっ捕まっているんだ…?)」
 立ち去ろうにも牡羊に腕をがっちりと掴まれているのだ。
「……牡羊、山羊先輩が困ってるよ。手を離してあげたら?」
 よく言ってくれた、魚。
 …と思ったが牡羊は手を離す所か、今度は向き合うように両腕を掴んできた。なんて馬鹿力だ。
「そうだった!山羊センパイは何やるんスか!?
 やっぱ心霊お悩み相談所とか、ゴーストバスター屋とか!?」
 キラキラと期待に満ちた目を向ける牡羊越しに、彼の言葉に表情を曇らせる魚が見えた。
魚にとって幽霊達は友人も同然なものらしいから、あまり気持ちの良い話題ではないのだろう。
 何も俺だって、その辺の無害な浮遊霊を片っ端から斬り捨てているという訳でもないのだから
そう目の敵にしないで欲しいものだが、中々折り合いがつかない。
「…いや、元々俺は毎年クラスの出し物だけだよ。後は普通科の友達と一緒に廻って楽しむ専門だ」
 なーんだツマンネ、とあっさり手を離した牡羊に呆れつつ(そして掴まれていた腕をさすりつつ)、
これで魚の気も晴れたろうと彼に目を向けると先程の表情は晴れたような、けれど別の色を含ませた
複雑な表情をして「…そうなんですか」と呟いた。

 魚は分け隔てなく人懐っこい事で有名なのだが、能力の関係上どうにも俺とは相性が悪いらしい。

END