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カジノ・ロワイヤル 獅子×天秤、と、牡牛 1/2 774チップ 2007/09/16(日)23:28

52の続き。エロ注意。



──ステージに立って天秤は初めて気がついた。
この賭博場には窓が無い。構造的に、船の中心部にあるのだろう。
賭博場のシャンデリアがら光が消えると舞台の上の自分にスポットライトがあたる。
恐怖に震える体をどうにか押さえつけて観客たちのじゃんけんを眺めていると、
彼のお相手は最終的にマフィア然とした風貌の男に、あたった。

獅「誰か他に希望者はいるか。いなければご指名どおり俺がもらう」

百獣の王者のような堂々とした物言いは発言者への心酔を集めこそすれ、反逆者は出さない。
獅子は希望者がいないのを確認すると迷わずステージに上り、
タキシードのブラックタイを引き抜きながら片手でジャケットを脱いだ。

天「どうすればいいですか」
獅「ひざまづいて忠誠を示してみろ……と、言いたいところだが。
  未成年のようだな。この手の経験はあるか」
天「いいえ」
獅「そうか。それじゃあせいぜいそれらしい真似事で勘弁してやる。
  床に仰向けになって観客の方に頭を向けろ。あとは俺に合わせて上手くやれ」

光る床の上に仰向けになった天秤の脚と脚の間に、獅子が割って入る。
おぞけが極まって少年が悲鳴を上げそうになったところへふわりと布がかけられた。
少年が顔を上げてみると、自分と獅子との接合部にあたるところにジャケットがかけられている。

獅子は、ズボンを下ろしてそろそろと腰を振り始める。
何度も皺を作ってゆれる服の内部で少年は自分が犯されていないことを知った。
感じている演技だけすれば客をごまかせるかもしれない。
──むしろそうしろとこの男は言っているのだ。

天「あ……うあっ」

すぐに顔をはね上げ、客に見せ付けるようにして淫らな顔をつくった。
犯されたくない一心で。実際には何もされていないのに、気持ちだけはすっかり交わっている気になって。
客たちの好色の目つきが悲しかった。天秤は獅子に体を揺らされながら、一生懸命に感じている演技を続けた。
途中で入り口から入ってきた影があって、その見慣れた姿が牡牛だった。

天「!!」

すぐに、体を起こしていた。
牡牛は目を酒に侵されてまだこちらに気づいていない。獅子は何事かと演技を中断する。
少年は客に背を向け、獅子の胸元にしがみついて顔をうずめる。
自分の配慮をだいなしにされた獅子の顔が、不機嫌に黒く歪んだ。