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カジノ・ロワイヤル 羊×魚 774チップ 2007/09/26(水)14:14

78の続きです。第五ターンに入ります。バスルーム関係は相変わらず趣味です。



一部始終を見届けて賭博場を出ると、どっと疲れた。
羊はタキシードのタイを指で解きながら廊下を歩いていた。
ジャケットすら背中全体にのしかかっている気がして歩きながら脱いでしまう。
廊下を行き来する乗客たちの間をすりぬけ、魚の待つ部屋へと向かう。

羊「……?」

第六感とでもいおうか。
なんとなく途中で立ち止まって後ろを振り向くと、廊下には誰もいなかった。
一瞬背後に気配を感じた気がしたが気のせいだったのかもしれない。


魚の部屋に戻ると、魚はベッドで布団にくるまりながら据え付けのテレビを見ていた。
部屋に戻ってきた羊を見て、泣きはらした目を輝かせる。羊は魚に微笑む。

魚「勝ったんだね。テレビで見たよ」
羊「おう」

疲れ果てた羊の身体を、ベッドから出てきた魚が抱きとめる。
温かかった。不穏なものがふつふつ湧いてくる感じと眠気とが羊の中でせめぎ合って、
魚の背中に両腕を回させる。

羊「疲れたァ。まじ長かった。食って寝る」
魚「ルームサービス頼んであげる。羊はシャワー浴びておいでよ。シャワー浴びたら食べられるよ」

あまり何も考えずにシャワーを借りた。獅子との戦いで汗をかいていたようだが、
シャワーで手早く洗うと身体がさっぱりした。バスローブが苦手で私服を着ようかと思って、
ここが魚の部屋だと気づいた。

羊「(裸のままバスルームから上身を出して)なー、俺バスローブ苦手なんだけど、
  よかったら服かなにか貸してくんねえ?」
魚「……(羊の半裸姿に顔を赤くしながら)服っていっても、サイズ合うかな?
  それもルームサービスに頼めば買えると思うけど」
羊「めんどくさいじゃん。もう出ようかと思ってるんだけど」
魚「羊シャワー早いよ! まだご飯こない」

シャワーの栓を捻って閉めた後、面倒だったので身体を拭いたバスタオルを腰に巻いた。
頭を拭いたスポーツタオルを首にかけ、冷蔵庫に入っていたペットボトルの水を一気に飲み干す。
そのまま椅子に座ってぼけーっとしていると魚はかいがいしく羊の世話を焼いてくれた。
売店までいって着替え一式を買ってきてくれ、おまけにランドリーに立ち寄ったのか
羽根枕をひとつ抱えて帰ってきた。羊と同じベッドで眠る気のようだ。
(まあ今晩ぐらいはいいか)と羊は世話を焼かれるままになり、服を着替えて
ルームサービスの夕食を食べた後は歯磨きを魚に強制され、全てを終えるとベッドに横になって
眠気のままにまどろんだ。

気がつくと、魚が同じベッドに入って無視できないぐらい近くに寄り添っていた。

羊「眠れないのか?」
魚「うん。一人だとなんだか、怖くて。……くっついててもいい?」
羊「いいけど」

魚の身体が、熱い。いや、本当は魚の身体が密着すると心拍数が高まってくる自分の身体が熱い。
なんだか変だ。明日の戦いに備えて眠りたいのに。いてもたってもいられなくて寝返りをうち、
魚に背を向けると魚はそっと自分の背中に密着してくる。
なんか、変だ。

羊「熱い」
魚「あ……ごめん」

魚が身を離して背中が涼しくなった瞬間、不審なものを押さえていた何かがぷつりと切れて
猛烈に魚が欲しいという思いが体中の細胞を駆け巡った。一番顕著だったのは股間。
次の瞬間には寝返りをうって魚の身体をかき抱いていた。戸惑う魚の顔が目の前にある。

魚「羊……?」
羊「魚。俺、なんかおかしいんだ」

そのまま魚の唇に自分の唇をぶつけ、吸い始める。自分がおかしいんだよと伝えるつもりでやったのに
魚は自分の背中に腕をまわした。受け入れられて前後が何もわからなくなってしまった。
二人だけの世界に落ちていく。
息が荒くなり、魚を抱く自分の腕が強くなるのを、魚はどう思っていたのだろう。


二人は一晩かけてベッドを湿らせ、シーツを散々に乱すと、あとは死んだように眠った。